ノルウェイの森(下)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062035163

感想・レビュー・書評

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  • すみません、食わず嫌いでした。他のもたくさん読んでみます。偶然、映画のロケ地の神崎郡にも仕事で行ってきたしね。

  • あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。あたらしい僕の大学生活はこうして始まった。

  • ワタナベは、生者の世界を不完全であると言っているのに対して、死者であるキズキや直子に対して完全さのようなものを感じていると思う。ワタナベを生の世界に引っ張る人物と死の世界に引っ張る人物が、それぞれ魅力的に描かれている。

  • 鬱小説だなと思いながら読んだ。

  • 2021年10月6日(水)ブックオフ尼崎東園田店にて220円で購入。2022年1月21日(金)読み始め、翌日読み終える。

  • 上下巻通しての感想。


    村上作品の根底には常に「孤独」がある。

    この作品についても同じように孤独が常に横たわっている。そんな感想です。



    ワタナベも、直子も、緑も、レイコも、永沢さんも、ハツミさんも

    孤独を抱えながら、生き抜いたり、生き抜けなかったり。



    人は常に孤独と戦いながら、生きていかなければいけない。

    ワタナベと緑には生き抜いていってほしい。





    さて、相変わらずですが、この作品にも完璧無比な人間が主人公の近くにいます。

    そんな完璧無比な永沢さんの珠玉の言葉です。



    「俺の言う努力と言うのはそういのじゃない。努力というのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」

    「自分に同情するのは下劣な人間にやることだ」



    かっこよすぎです。

  • 再読。やはり今の「僕」はどうなったのかが気になる。ドイツ行きの飛行機で37歳の「僕」が若かりし日のことを振り返る冒頭からすれば、どこでもない場所から緑に電話するラストというのはなんとも居心地が悪い。後日談も何もなし、過去の記憶の世界に沈み込んだままで「僕」は語るのをやめてしまう。思い出を語ることで今の「僕」が救われたりだとか余計みじめな気持ちになったりだとかを語らぬままに「僕」は口を噤む。聴いているこちら側としたら些か困惑することとなる。「ねえ、どうしてそこで話をやめちゃうの?それから『あなた』はどうなったの?このままじゃ、あなたの話をどういう風に受け止めたら良いか決められないよ」と言いたくなる。「僕」の方もこれこれこういう風に受け止めて欲しいというようなはっきりとしたビジョンを持たずに語っている節がある。それはどうとでも好きなように読んでくれて構わないというのではなく、どんな形であれ理解されたり同情されたりすることを拒んでいるといった感じだ。

  • 聞いていた周りの評判より読みやすく、久しぶりに本の世界にのめりこみました。帰宅後のほとんどの時間を本に費やすなんて中学生ぶりではないかしら。

  • 何度読んでも面白い。

    主人公と直子の関係の悲しさと報われなさを強く感じた。真剣な気持ちをぶつけてくれる緑に惹かれ、貫けなかった愛情。そんな時に直子の死は主人公の心を大きく揺さぶる。とても切ない。
    前に読んだ時より、主人公の心の動きに共感できた気がする。

    愛を貫いてハッピーエンドっていう恋愛小説に慣れていると辛いかもしれない。でもこっちの方がリアルじゃないか?

    そしてやっぱりレイコさんとの最後の意味は分からなかった…

  • 2017/05/29

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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