ノルウェイの森(下)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3919
感想 : 349
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062035163

感想・レビュー・書評

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  • 上下まとめて。
    人間の美徳好きを表したような話、と思った
    ほんまに好きやったけど、死んでしまった相手をいつまでも特別な存在とし続けること
    愛する人が死んで心に傷を負った彼女を一生守りたいと思ったこと
    やけど、別の人に気が移ることもあるのに
    それでも美しく終わることが良いとされる世の中
    そんな論理的なものじゃないのに、って話
    やからワタナベくんは最後に緑にいったんやろうな

    ただ村上春樹の提示型の書き方は好きじゃない
    俺の表現が分かる人だけ分かればいい、みたいな
    でもまあ、さすがみたいなところも

  • 2017/05/29

  • 初村上春樹。合う人と合わない人がいると聞いていたので自分はどちらなんだろうとワクワクしながら読み始めたが、まんまと村上ワールドの虜になってしまった。
    生き続ける人は、死んだ人のことを忘れず、背負いながら生き続けなければならない。と同時に、それとは別に、自分の幸せを掴みとらなくてはならない。
    文章が美しく、登場人物もそれぞれ個性豊かで楽しめた。ワタナベくんの優しくて、しかしどこか冷めたしっかりした生き方に好感が持てた。
    美しい文章を楽しみながら流れるように読んでしまい、様々なフラグを回収せずに終わってしまったような気がするが、この読み方で正しいのか村上春樹に詳しい人の話を聞きたい気分である。

    他の方のレビューを読んで
    直子が死の象徴、緑が生の象徴。二人の間で揺れ動くワタナベくんは、緑の「今どこにいるの?」という質問に答えられない。しかし彼は直子ではなく緑、すなわち生を選んだから緑を呼び続け助けを求める。なるほどなぁ

  • 不思議な話のような、ものすごく現実的な話のような
    全く知らないことのような、よく知っていることのような
    哀しいような、羨ましいような

    そんな不思議な印象の本でした。
    他人の死が常に誰かの側に寄り添い、捻じ曲げたり、立ち止まらせたり、後を押したり。

    少し時間をおいて、もう一度読みたいなと思う。

  • 2016.4読了。
    すんなりこの世界観に入り込めた。愛とは性とは死と生とは。人間の感情と情景の描写は見事だ。
    ただ、期待が大きすぎた為かあっけらかんと終わってしまった。

  • 20160403

  • なんか途中からずっと泣き通してしまった。20歳やそこらでこんな経験したらどうなってしまうのか…
    ワタナベ君はこれからきっと沢山幸せになると思います、うん。

  • 2016/2/18 読了
    上巻からの流れで一気に読みました。
    レイコさんの言ったように直子とのハッピーエンドを見れなかったのは残念ですが、緑も憎めない可愛い子でした。
    流れで読んでしまったので、ゆっくり落ち着いて味わえなかったなあと反省。
    数年後にまた読みたいな。

  • R-18のセカチュー、って感じ。最後は泣いてしまったけど・・・

  • 請求記号:913.6/Mu43/2
    選書コメント:
    彼女の心の深淵はノルウェイの森より深く
    (美術部)

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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