ノルウェイの森(下)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3919
感想 : 349
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062035163

作品紹介・あらすじ

彼らの求めたものの多くは既に失われてしまっていた。もうそこから進むこともできず、戻ることもできない、暗い森の奥に、永遠に…。限りのない喪失と再生を描く今いちばん激しい100パーセントの恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • ワタナベは、生者の世界を不完全であると言っているのに対して、死者であるキズキや直子に対して完全さのようなものを感じていると思う。ワタナベを生の世界に引っ張る人物と死の世界に引っ張る人物が、それぞれ魅力的に描かれている。

  • 鬱小説だなと思いながら読んだ。

  • 最後の3章は止まらなかった。
    本には終わりがある。人生も。
    これから彼はどうなるだろう。とても何とも言えない感情で、何とも言えないことが理由なのかよくわからない感情で泣いた。

    表紙の緑は緑のことで、題名はレイコさんのことだと思う。赤はケガかな。

    読み終えた深夜2時。

    すごく言葉にし難い想い。
    大切な感情を次の日には忘れてる感覚。
    事実として起こったことは思い出せるし、感情も言葉では思い出すが、全く同じ感情にはなれないカンジ。
    読書中、結構そんな感覚だった。

    これいる?って思う一文も、何で書いたんだ?って立ち止まる。
    読み飛ばせない水溜まりがたくさんあったなぁ。

  • 上巻を読んだ時点では、なんて妄想的なんだろうか、こんな男にとって都合のいい女の子(緑)がいるものかという憤り?とちょっとした不快感を感じた。思い返すと、「村上春樹氏は決してノーベル文学賞は取れないだろう、今の時代の価値観からはあまりにもかけ離れすぎている」なんて評論家の意見を前情報として取り込んでいたことも少なからず影響していたのだろう。しかし、下巻で、緑が私が眠るまで抱いてして欲しいとつぶやき、ハツミがどうして私だけじゃ足りないのと叫んでいる姿を見た時、私の心は既に物語の中にあった。

    http://nobuko.html.xdomain.jp/noruweinomori.html

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    人気作家コーナー","

  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18447

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN01657753

  • アストゥリアス皇太子賞文学部門 村上春樹受賞
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99525044

  • 素晴らしい小説です。出てくる表現一つ一つが繊細で弱く同時に強く残るという不思議な感覚です。
    村上春樹さんの書く文章がとても好きです。

  • 2021年10月6日(水)ブックオフ尼崎東園田店にて220円で購入。2022年1月21日(金)読み始め、翌日読み終える。

  • NDC 913.6

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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