ノルウェイの森(下)

著者 :
  • 講談社
3.61
  • (392)
  • (376)
  • (785)
  • (87)
  • (28)
本棚登録 : 3569
レビュー : 337
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062035163

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 現実世界での話だがなんとなく幻想的な部分があって全体的にグレーがかった印象。ただ話は読みやすく村上春樹の中では一番面白いと思った。エロ描写がそれなりにあるのだがまったくエロく感じないところが他の村上春樹の本と通じるところがある。読み終えて、物語の始まりにはつながらないのが多少もやっとする。

  • R-18のセカチュー、って感じ。最後は泣いてしまったけど・・・

  • 主人公が設定年齢にしては、いろいろな面において成熟しすぎている感。

  • 上巻からそのままさらりと進んでいつの間にか終わってしまった感じ。やはり言葉が流れるようでとても綺麗だと思う。
    しかし、こういう話でいつも思うのは、死んで終わるしか結末が無いのかな?と。「直子」が壊れていく様子があまりにもあっけなかった印象もある。
    小説だからこそ、生きて終わる話も読んでみたいと思うのは贅沢なのだろうか?

  • なんか曖昧なまま終わったなー。煮え切らない感じだ。

  • [死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ] 最期はキズキや姉が呼ぶ声が勝っちゃったのかな。ワタナベ君が一緒に前へ踏み出そう、待ってるという気持ちが、かえって直子に負担となり、絶望させてしまったのかも。直子とは対照的に描かれている緑は、髪型を変えたことに気づいてもらえないと2カ月も口をきいてくれないし、あけすけに思ったことを何でも自分の言葉で語るし、「生」の象徴みたいな存在。多過ぎる死のなかで救いだった。ワタナベ君が、緑の父の病床で、気持ちを通わせキウリをかじる場面がやはりいい

  • つくるくんの話題が賑やかなのに、初ハルキです。
    この本が発行された当時、私は小学生で、ある日父が仕事帰りに上下2冊のこの本(金の帯:重版版)を買って帰って来た時のこと。明らかに、流行りモノを買っちゃってという揶揄を込めて「あら、こんな本買ってきたの?」と言った母に、父は話題の本だから読んでみたけど何がいいのかよくわからん、という返事をしていたのを鮮明に覚えています。

    読了後、上巻の冒頭を読み返してしまいました。あれから、37歳になるまでワタナベ君はどんな生活をしてきたのだろうと。だってルフトハンザ機(JALとかじゃないところがいちいちオシャレ)でBGMに動揺してプルプルする37歳ってどうよと(えぇちょうど同世代なもので)。
    物語の1969-70年頃の時代感が分からないせいで入り込めなかったというのが大きいのかもしれません(生まれてないのですみません;)。この作品が好きというかたは、音楽なり時代感なり年齢なりになんらかの共感を持てるからなんじゃないかな~。私も、大学生くらいで読んだらちょっと違ったかしら?
    大学紛争華やかなりし頃は、都心から離れたわが母校の女子大にもバリケードが築かれ、近隣の男子学生が加勢しに来ていたとか、それに興味を持てなかったら「ノンポリ」と糾弾されたと、大先輩から聞いたことがあります。

    帯に「これは恋愛小説です」というような言葉が書いてあって(これについてはwikiに記載があるのでご参照を)常に三角形の人間関係を軸に進んでいる感じが強かったぶん、ちょっと違和感。
    「キスギ-直子-ワタナベ」「ナガサワ-ハツミ-ワタナベ」「直子-ワタナベ-レイコ」のほかにも「ワタナベ-特攻隊-寮のその他大勢」「ワタナベ-永沢-行きずりの女の子たち」とか、ほとんどが常に誰かの視線を意識している感じ。例外は「ミドリ-ワタナベ」「ミドリの父-ワタナベ」くらい?

    どちらかというと、光源氏-ワタナベ-森中領(石田衣良の「娼年」ね)的な、これはひとつの様式美なんじゃないかなと。となると「紫の上-直子-リョウの母」で手に入らないがゆえに拘っちゃうし、反動でいろんな人と寝てみちゃう、という感じ?の、これもまた様式美のうちかもと。(めっさ思い付きですのであしからず)

    前評判通りのオシャレな比喩にはニヤニヤしつつ、性描写の多さはどうでもよく(すんませんオバサンなもので)、予想どおりの入り込めなさでしたが、話の筋はともかく、すんなり読み進みやすい文章だったなぁ…としみじみ。あのオシャレな比喩を挟んで、それでも文章が読みやすく短くすっきりまとまっているというのは、やはりすごいんだろうな~。

  • 「全く」性に合わないってわけじゃない。登場人物それぞれに自分と重なる一部があって、感情移入しそうになったが、出来なかった。
    まぁでも、「ただのエロ本やん、これ」と思ってるんじゃあ、自分はまだまだ子供なんでしょうか?
    彼らの気持ちが分かっても、理解できてない。この本は自分には早かったのかもしれないし、一生解らないままかもしれない。五年後には何かが変わって感動できるかも、、、。

    でも、部分部分は好きです。出てくる料理が美味しそうで、キュウリ嫌いな私でも美味しそうに思ったほど。
    ワタナベ君は感情豊かで、レイコさんは素敵だし。ギター弾きたくなってきた。

  • 小説ではピカイチ!奇麗を奇麗とう表現をしないで表す村上さんの作品!!

  • 読んだ。

    ハルキストがいるのがよくわかった。
    だからといってそれになるわけではないんだけど、
    「ああ、これは語りたくなる小説だな」
    と思った。

    解釈の仕方、とか、共感とか、それなりに色んな登場人物と、出来事をこうも平坦に書いてあると、裏を読みたくなるんじゃないかなー。
    うーん上手く言えませんが、「妙に」気にかかる小説だった。

    上巻では春樹特有の長い語り口に慣れないままで終わったけど、下巻はそれなりに慣れて、よかった。

    特にこれといって感情を揺さぶられることも無く、第三者として読める気がする。読者をほったらかすというか、いい意味でね。

    「よかった!」とか「おもしろかった!」とか「悲しい!」とか、そういうの全部関係ないところで話が終わる感じ。

    たまに金言に出会える。

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

ノルウェイの森(下)のその他の作品

ノルウェイの森 (下) (講談社文庫) ペーパーバック ノルウェイの森 (下) (講談社文庫) 村上春樹
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) ペーパーバック ノルウェイの森 下 (講談社文庫) 村上春樹

村上春樹の作品

ツイートする