ノルウェイの森(下)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3568
レビュー : 337
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062035163

感想・レビュー・書評

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  • すみません、食わず嫌いでした。他のもたくさん読んでみます。偶然、映画のロケ地の神崎郡にも仕事で行ってきたしね。

  • 主に下巻の感想。
    直子、かなり頑なだったけど少しずつ柔らかくなってきた気がする。
    緑の柔軟なこと。家のことがいろいろ大変みたいだけどそんなこと感じさせないくらい。

    男たちみんながとても自由だ。永沢さんが全く最高に自由で、ハツミさんをとても悩ませている。

    「あれからもう二年半たったんだ。そしてあいつはまだ十七歳のままなんだ、と。でもそれは僕の中で彼の記憶が薄れたということを意味しているのではありません。彼の死がもたらしたものはまだ鮮明に僕の中に残っているし、その中にあるものはその当時よりかえって鮮明になっているくらいです。」

    「お前とちがって俺は生きると決めたし、それも俺なりにきちんと生きると決めたんだ。お前だってきっと辛かっただろうけど、俺だって辛いんだ。本当だよ。(中略)そして俺は今よりももっと強くなる。そして成熟する。大人になるんだよ。そうしなくてはならないからだ。」

    直子は緑のことを、緑とのことを本当はわかっていたんじゃないか。

    「僕にはその事実がまだどうしても呑みこめなかった。僕にはそんなことはとても信じられなかった。」

    「死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ」

    渡辺くんは全体で見れば勝手だけど、いろんなことを真面目に深く考えて悩んできちんと行動するところに好感が持てる。ひとつひとつは納得できるから嫌いになれないんだ。

    直子と緑は両極端で、最後には何事も考えすぎない緑のことが好きになっていた。そこは柔軟性というか、強い心の持ち主というか。彼にとっても、そういうことなのかな。

  • なんか読むタイミングオワタ\(^o^)/って感じですねー笑
    もう何に惹かれているのかすらわからないのに、惹かれる作品でした。

  • 再読。やはり今の「僕」はどうなったのかが気になる。ドイツ行きの飛行機で37歳の「僕」が若かりし日のことを振り返る冒頭からすれば、どこでもない場所から緑に電話するラストというのはなんとも居心地が悪い。後日談も何もなし、過去の記憶の世界に沈み込んだままで「僕」は語るのをやめてしまう。思い出を語ることで今の「僕」が救われたりだとか余計みじめな気持ちになったりだとかを語らぬままに「僕」は口を噤む。聴いているこちら側としたら些か困惑することとなる。「ねえ、どうしてそこで話をやめちゃうの?それから『あなた』はどうなったの?このままじゃ、あなたの話をどういう風に受け止めたら良いか決められないよ」と言いたくなる。「僕」の方もこれこれこういう風に受け止めて欲しいというようなはっきりとしたビジョンを持たずに語っている節がある。それはどうとでも好きなように読んでくれて構わないというのではなく、どんな形であれ理解されたり同情されたりすることを拒んでいるといった感じだ。

  • 聞いていた周りの評判より読みやすく、久しぶりに本の世界にのめりこみました。帰宅後のほとんどの時間を本に費やすなんて中学生ぶりではないかしら。

  • 上下まとめて。
    人間の美徳好きを表したような話、と思った
    ほんまに好きやったけど、死んでしまった相手をいつまでも特別な存在とし続けること
    愛する人が死んで心に傷を負った彼女を一生守りたいと思ったこと
    やけど、別の人に気が移ることもあるのに
    それでも美しく終わることが良いとされる世の中
    そんな論理的なものじゃないのに、って話
    やからワタナベくんは最後に緑にいったんやろうな

    ただ村上春樹の提示型の書き方は好きじゃない
    俺の表現が分かる人だけ分かればいい、みたいな
    でもまあ、さすがみたいなところも

  • 2017/05/29

  • 文章が美しかった。
    ただのプレイボーイの大学生の話だが、死と生のテーマが底には流れていた。

  • 描かれる正しい絶望と希望、そして慟哭に、ふれることは決して出来ない。
    生き続けること、それが最大の復讐であり、弔いであるのだろう。
    しくしくと痛むのに、何度も手に取ってしまう。何度も。

  • 上巻レビュー参照。

    巻末の『僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた。』の一文は昔から大好きなフレーズでした。
    因みにじっさい緑のような女の子と恋したら楽しいだろうな、と感じてたのは20代の頃の私です。

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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