ノルウェイの森(下)

著者 :
  • 講談社
3.61
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本棚登録 : 3569
レビュー : 337
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062035163

作品紹介・あらすじ

彼らの求めたものの多くは既に失われてしまっていた。もうそこから進むこともできず、戻ることもできない、暗い森の奥に、永遠に…。限りのない喪失と再生を描く今いちばん激しい100パーセントの恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • すみません、食わず嫌いでした。他のもたくさん読んでみます。偶然、映画のロケ地の神崎郡にも仕事で行ってきたしね。

  • 不思議な話のような、ものすごく現実的な話のような
    全く知らないことのような、よく知っていることのような
    哀しいような、羨ましいような

    そんな不思議な印象の本でした。
    他人の死が常に誰かの側に寄り添い、捻じ曲げたり、立ち止まらせたり、後を押したり。

    少し時間をおいて、もう一度読みたいなと思う。

  • 主に下巻の感想。
    直子、かなり頑なだったけど少しずつ柔らかくなってきた気がする。
    緑の柔軟なこと。家のことがいろいろ大変みたいだけどそんなこと感じさせないくらい。

    男たちみんながとても自由だ。永沢さんが全く最高に自由で、ハツミさんをとても悩ませている。

    「あれからもう二年半たったんだ。そしてあいつはまだ十七歳のままなんだ、と。でもそれは僕の中で彼の記憶が薄れたということを意味しているのではありません。彼の死がもたらしたものはまだ鮮明に僕の中に残っているし、その中にあるものはその当時よりかえって鮮明になっているくらいです。」

    「お前とちがって俺は生きると決めたし、それも俺なりにきちんと生きると決めたんだ。お前だってきっと辛かっただろうけど、俺だって辛いんだ。本当だよ。(中略)そして俺は今よりももっと強くなる。そして成熟する。大人になるんだよ。そうしなくてはならないからだ。」

    直子は緑のことを、緑とのことを本当はわかっていたんじゃないか。

    「僕にはその事実がまだどうしても呑みこめなかった。僕にはそんなことはとても信じられなかった。」

    「死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ」

    渡辺くんは全体で見れば勝手だけど、いろんなことを真面目に深く考えて悩んできちんと行動するところに好感が持てる。ひとつひとつは納得できるから嫌いになれないんだ。

    直子と緑は両極端で、最後には何事も考えすぎない緑のことが好きになっていた。そこは柔軟性というか、強い心の持ち主というか。彼にとっても、そういうことなのかな。

  • なんか読むタイミングオワタ\(^o^)/って感じですねー笑
    もう何に惹かれているのかすらわからないのに、惹かれる作品でした。

  • 発売当時 Kよりレンタル)
    波乱に満ちた内容に「ありえん」としか思えず、
    怒りにまかせ一気読み。


    2011.3.19 Kよりレンタル)
    2011.4.16 再読終了

    • komawarikunさん
      >時を経て 再読したら 面白かった

      ふむふむ。
      いちど読んでみたいとおもいます
      >時を経て 再読したら 面白かった

      ふむふむ。
      いちど読んでみたいとおもいます
      2011/11/18
    • うろんさん
      「スースーと風が吹いているなァ」な気分になりました、読んでいる間。 実際、室内だからそんなんじゃないのに。
      「スースーと風が吹いているなァ」な気分になりました、読んでいる間。 実際、室内だからそんなんじゃないのに。
      2011/11/20
  • あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。あたらしい僕の大学生活はこうして始まった。

  • 蛻昴a縺ヲ縺ョ譚台ク頑丼讓ケ縲
    騾乗?諢溘?縺ゅk迚ゥ隱槭?

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=15840

  • 上下巻通しての感想。


    村上作品の根底には常に「孤独」がある。

    この作品についても同じように孤独が常に横たわっている。そんな感想です。



    ワタナベも、直子も、緑も、レイコも、永沢さんも、ハツミさんも

    孤独を抱えながら、生き抜いたり、生き抜けなかったり。



    人は常に孤独と戦いながら、生きていかなければいけない。

    ワタナベと緑には生き抜いていってほしい。





    さて、相変わらずですが、この作品にも完璧無比な人間が主人公の近くにいます。

    そんな完璧無比な永沢さんの珠玉の言葉です。



    「俺の言う努力と言うのはそういのじゃない。努力というのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」

    「自分に同情するのは下劣な人間にやることだ」



    かっこよすぎです。

  • 現実世界での話だがなんとなく幻想的な部分があって全体的にグレーがかった印象。ただ話は読みやすく村上春樹の中では一番面白いと思った。エロ描写がそれなりにあるのだがまったくエロく感じないところが他の村上春樹の本と通じるところがある。読み終えて、物語の始まりにはつながらないのが多少もやっとする。

  • 再読。やはり今の「僕」はどうなったのかが気になる。ドイツ行きの飛行機で37歳の「僕」が若かりし日のことを振り返る冒頭からすれば、どこでもない場所から緑に電話するラストというのはなんとも居心地が悪い。後日談も何もなし、過去の記憶の世界に沈み込んだままで「僕」は語るのをやめてしまう。思い出を語ることで今の「僕」が救われたりだとか余計みじめな気持ちになったりだとかを語らぬままに「僕」は口を噤む。聴いているこちら側としたら些か困惑することとなる。「ねえ、どうしてそこで話をやめちゃうの?それから『あなた』はどうなったの?このままじゃ、あなたの話をどういう風に受け止めたら良いか決められないよ」と言いたくなる。「僕」の方もこれこれこういう風に受け止めて欲しいというようなはっきりとしたビジョンを持たずに語っている節がある。それはどうとでも好きなように読んでくれて構わないというのではなく、どんな形であれ理解されたり同情されたりすることを拒んでいるといった感じだ。

  • 聞いていた周りの評判より読みやすく、久しぶりに本の世界にのめりこみました。帰宅後のほとんどの時間を本に費やすなんて中学生ぶりではないかしら。

  • 上巻の最初のほうにこういう文がありました。

    「もっと昔、僕がまだ若く、その記憶がずっと鮮明だったころ、僕は直子について書いてみようと試みたことが何度かある。
    でもそのときは一行たりとも書くことができなかった。
    その最初の一行さえ出てくれば、あとは何もかもすらすらと書いてしまえるだろうということはよくわかっていたのだけれど、その一行がどうしても出てこなかったのだ。
    全てがあまりにもくっきりとしすぎていて、どこから手をつければいいのかがわからなかったのだ。
    あまりにも克明な地図が、克明にすぎて時として役にたたないのと同じことだ。
    でも今はわかる。
    結局のところーと僕は思うー文章という不完全な容器に盛ることができるのは不完全な記憶や不完全な想いでしかないのだ。
    そして直子に関する記憶が僕の中で薄らいでいけばいくほど、僕はより深く彼女を理解することができるようになったと思う。」

    読み終えて何時間かが過ぎて、今こういう状態にいます。
    これからもどんどん変わっていくのだと思います。

    ビートルズのノルウェイの森からきていますが、WIKIPEDIAによると
    最初はドビュッシーの「雨の庭」で書き始めていたそうです。
    この小説のどよーっとした感じはその曲の方がぴったりくると思いました。

    でも、作者はJAZZが好きらしく、この小説も形式がJAZZっぽいです。
    繰り返し読むかたが多くいらっしゃるそうですが、わかる気がします。
    今すぐ読みたいとは思いませんが、結果を知っていてもまた読んで味わってみたい気はします。

    主人公の心の動きや、登場人物のそれぞれが面白かったです。
    自殺した人がたくさんいますが、それは鬱病のせいだと思うのでそのことについてはあまり関心ありません。

    それより永沢さん、突撃隊、レイコさんがピアノを教えた女の子などがその後どうなったかが気になります。

    映画化されるそうで、菊地凛子さんがどこまでやるのだろうとか、いろいろ気になりますが、映画をみるとがっかりすることが多いので、評判を聞いてから見るかどうか決めます。

  • 何度読んでも面白い。

    主人公と直子の関係の悲しさと報われなさを強く感じた。真剣な気持ちをぶつけてくれる緑に惹かれ、貫けなかった愛情。そんな時に直子の死は主人公の心を大きく揺さぶる。とても切ない。
    前に読んだ時より、主人公の心の動きに共感できた気がする。

    愛を貫いてハッピーエンドっていう恋愛小説に慣れていると辛いかもしれない。でもこっちの方がリアルじゃないか?

    そしてやっぱりレイコさんとの最後の意味は分からなかった…

  • 上下まとめて。
    人間の美徳好きを表したような話、と思った
    ほんまに好きやったけど、死んでしまった相手をいつまでも特別な存在とし続けること
    愛する人が死んで心に傷を負った彼女を一生守りたいと思ったこと
    やけど、別の人に気が移ることもあるのに
    それでも美しく終わることが良いとされる世の中
    そんな論理的なものじゃないのに、って話
    やからワタナベくんは最後に緑にいったんやろうな

    ただ村上春樹の提示型の書き方は好きじゃない
    俺の表現が分かる人だけ分かればいい、みたいな
    でもまあ、さすがみたいなところも

  • 2017/05/29

  • 初村上春樹。合う人と合わない人がいると聞いていたので自分はどちらなんだろうとワクワクしながら読み始めたが、まんまと村上ワールドの虜になってしまった。
    生き続ける人は、死んだ人のことを忘れず、背負いながら生き続けなければならない。と同時に、それとは別に、自分の幸せを掴みとらなくてはならない。
    文章が美しく、登場人物もそれぞれ個性豊かで楽しめた。ワタナベくんの優しくて、しかしどこか冷めたしっかりした生き方に好感が持てた。
    美しい文章を楽しみながら流れるように読んでしまい、様々なフラグを回収せずに終わってしまったような気がするが、この読み方で正しいのか村上春樹に詳しい人の話を聞きたい気分である。

    他の方のレビューを読んで
    直子が死の象徴、緑が生の象徴。二人の間で揺れ動くワタナベくんは、緑の「今どこにいるの?」という質問に答えられない。しかし彼は直子ではなく緑、すなわち生を選んだから緑を呼び続け助けを求める。なるほどなぁ

  • 2016.4読了。
    すんなりこの世界観に入り込めた。愛とは性とは死と生とは。人間の感情と情景の描写は見事だ。
    ただ、期待が大きすぎた為かあっけらかんと終わってしまった。

  • なんか途中からずっと泣き通してしまった。20歳やそこらでこんな経験したらどうなってしまうのか…
    ワタナベ君はこれからきっと沢山幸せになると思います、うん。

  • 2016/2/18 読了
    上巻からの流れで一気に読みました。
    レイコさんの言ったように直子とのハッピーエンドを見れなかったのは残念ですが、緑も憎めない可愛い子でした。
    流れで読んでしまったので、ゆっくり落ち着いて味わえなかったなあと反省。
    数年後にまた読みたいな。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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