ダンス・ダンス・ダンス(上)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062041225

感想・レビュー・書評

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  • 物語、登場する人物、ユーモア全てが"らしい"。

    村上春樹らしい展開ですが、他作品よりも行動範囲が広く、
    外に行く時のフレーズがとても好き。

    本作が好きな人が、どの場面が好きかを是非聞いてみたい。
    そして新たに本作の魅力を発見し、読み返せるといいな、と思う。

    かっこう。

  • 面白い。が、風の歌を聴け〜三部作を読んでいなかったので羊男等前提が分からないのが残念だった。ネタバレ嫌いなので紹介文? あらすじ? 読まないのですが後悔しました。

    120ページに誤植? みたいなのみつけたけどどうなんですかね? ↓
    それに好戦的にすぎる。
    ↑ 「に」要らなくない?

  • 食べられなかったハムのスパゲティー

  • 村上長編で一番好き。
    キキが好き。

  • 村上さんのでは好きな作品だと思う。
    「ノルウェイの森」や「海辺のカフカ」それから「1Q84」より
    好きかも。
    登場人物の多様さ、どこかに救いがある。謎がそのままでも、イライラしないで読み終えられた。
    特にユキとの関わりや会話が面白い!

  • (※以下、上下巻まとめての感想)

    ここのところビーチボーイズの中期のアルバムばかり聴いていて、その良さに改めて心酔。そこからふと村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』が読みたくなって再読(再々読だっけ?)。
    ユミヨシさんや五反田くん、ユキたちと久々に再会する。

    「どこにも行けない」。
    頭の中でしょっちゅうこのフレーズがよぎるのはこの本のせいだったと気づく。恐るべし村上春樹。わたしに与えた影響力たるや……

    主人公は離婚経験あり、「文化的雪かき」的ライター仕事をこなす34歳。
    もう若くはないさと君に言い訳するわけではないが若くないことを実感しており、「どこにも属していない」「どこにも行けない」八方塞がりな状況で、踊り続けていなくてはダメだと羊男から忠告される。

    登場する音楽は、ビーチボーイズ、スライ&ザ・ファミリーストーン、ドアーズ、ストーンズ、ピンクフロイド、ラビン・スプーンフル、スリー・ドッグ・ナイト、シューベルト…などなど。
    僕とユキは、車の中で一緒に「ヘルプミーロンダ」を歌ったりしている。
    (※ビーチボーイズについては下記にまとめて書きます。)

    登場する場所は、渋谷の僕のアパート。赤坂のユキのマンション。「いるかホテル」のある札幌、アメの家のある箱根、僕とユキが滞在するハワイ…

    赤坂周辺の記述がなんとも懐かしいこと。赤坂署や乃木神社。
    乃木神社にて、僕はユキと、マセラッティという車について話す。座っているベンチはあのあたりだろうな、と手に取るようにわかる。

    乃木坂といえば『1Q84』でも乃木坂のフレンチレストランが出てきたなぁ。
    あの件(くだり)は、「FEU」(←昔はもっと難しい字が当てられていたけど、今はこんな名前になったみたい。音は“ふう”ね)を想像しながら読んだ。

    そのほか食べ物の記述などが大変楽しいのはどの村上作品もそうなのだけど。
    だけど、どうしようもなく高度資本主義社会システムに組み込まれちゃっている人間のありよう(書かれた時代は80年代後半)、「どこにも行けない」感じ、がしんどくて重い。『モモ』を想起しちゃったりも。
    さらに、上記のとおり「もう若くはない」ということが強調されているし。
    大きなテーマは「死」でもあるし。
    たぶん執筆時の春樹さんと今の自分の年齢が近くなっているため(これビックリだけど!)、何だか昔読んだときよりよくわかる感じだ。

    一組の男女のつながりで物語を完結させるのは『1Q84』と同じだなぁと思った。
    人とのつながり。そこに救いを見出す。
    春樹作品の大きなテーマのひとつですね。
    喜びを他の誰かと分かち合う。それだけが誰かを熱くする。
    って、オザケン思い出しちゃったなぁ。ちょっと話がそれちゃったなぁ。

    -----
    ※ビーチボーイズについて

    ビーチボーイズの『サーフズ・アップ』も聴いた。

    と、わざわざアルバム名をあげているところがあるが(下巻P152)、
    後年『意味がなければスウィングもない』でも紹介していることから、とりわけ好きなアルバムなのだろうと思う。

    下巻P20には五反田くんと僕のビーチボーイズについての会話あり(↓)。
    「そういえば、『グッド・ヴァイブレーション』からあとのビーチ・ボーイズは殆ど聴いてないね。何となく聴く気がなくなっちゃったんだ。もっとハードなものを聴くようになった。クリーム、ザ・フー、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリックス……。ハードな時代になったんだ。ビーチ・ボーイズを聴く時代じゃなくなった。でも今でもよく覚えているよ。『サーファー・ガール』とかね。お伽噺だ。でも悪くない」
    「悪くない」と僕は言った。「でも『グッド・ヴァイブレーション』以後のビーチ・ボーイズも悪くはないよ。聴く価値はある。『20/20』も『ワイルド・ハニー』も『オランダ』も『サーフズ・アップ』も悪くはないLPだ。僕は好きだよ。初期のものほどの輝きはない。内容もばらばらだ。でもそこにはある確かな意思の力が感じられるんだ。ブライアン・ウィルソンがだんだん精神的に駄目になって、最後には殆どバンドに貢献しないようになって、それでも何とかみんなで力をあわせて生き残っていこうとする、そういう必死な思いが伝わってくるんだ。でも確かに時代にはあわなかった。君の言うとおりだ。でも悪くない」
    「今度聴いてみるよ」と彼は言った。
    「きっと気に入らないよ」と僕は言った。
    彼はテープをデッキに入れた。『ファン・ファン・ファン』が流れた。五反田君はテープにあわせてしばらく小さな音で口笛を吹いていた。
    「懐かしい」と彼は言った。「ねえ、信じられるかい? これが流行ったのはもう20年も前なんだぜ」
    「まるでつい昨日みたいに思える」と僕は言った。

  • 低体温なお話だ。
    冷え冷えとするまでいかないまでも、冷たい、暗い、澱んだ青のイメージ。
    夜の病院のような。

    舞台となる季節が冬だからというのもあるのだろう。
    淡々とした描写と、淡々と思考する主人公。

    それが自分の「システム」なのだと彼が言ったとき、
    私の中に「システムなんてどうでもいいわよ!」と言った人物がいた。
    あれは……『ノルウェイの森』だったろうか(調べた。そうだった)。

    この2つは、全然別のお話なのに。
    とすると、作者はどうしても
    システム思考の男の人を描きたいんだろうか。
    いや、好きですけど。思考の内容が自分とは違うので。

    ***
    相変わらず、吹替え映画みたいな言葉遣い。
    今読んでみたらそうでもないけれど、
    読書中に一番引っかかったのはこの一文↓

    『「アナウンスがありますから、気をつけていてください」と彼女は言った。「とにかく今のままでは視界が悪すぎるんです」』

    ***
    途中でうっかり返却した際に、栞を全部抜かれてしまった。
    だから、250ページよりも前にあった表現は抜粋できていない。
    先の一文しか。

    蔵書の中で刊行が一番早い作品を借りてきたのだけど、
    どうも続編なのね、これ?
    手前の3部作とやらを読んでから臨んだほうがよかったかしら。

    ***
    それにしても、酒とタバコと美少女と雪、という組み合わせは、
    どうも、ある人の文章を彷彿とさせる。
    その人の文章はもう少し固ゆでだけれど。
    ハルキから影響を受けた部分もあるのだろうか。

  • 下巻とも

  • いるかホテルに興味しんしん。

    名前忘れちゃったけどあの子の耳の力とか、、、

    いるかホテルとか、、、、
    でも、ピニャコーラダも、、、、
    よくわかんないけど、ずるずる引き込まれる物語!

  • いるかホテルの秘密や羊男。
    「文化的雪かき」に代表される比喩表現がおもしろい。
    個性的な人物が次つぎ登場して飽きない。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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