ダンス・ダンス・ダンス(下)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1028
感想 : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062041232

作品紹介・あらすじ

失われた心の震えを回復するために、「僕」は様々な喪失と絶望の世界を通りぬけていく。渋谷の雑踏から、ホノルルのダウンタウンまで。そこではあらゆることが起こりうるのだ。羊男、美少女、娼婦、片腕の詩人、映画スター、そして幾つかの殺人。華麗にそしてハードに、運命はそのステップを踏みつづける。ダンス・ダンス・ダンス。作家デビュー、10年目。新しい成熟に向かうムラカミ・ワールド。

感想・レビュー・書評

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  • 喪失を恐れながらも、結局は仕方ないことなんだと諦め、言い訳し、自分を納得させて慰めてきた彼が、失いたくないと手を伸ばした、行動したことが何よりのことなんじゃないかなと思った。

    それにしても上から目線の話し方をする人です。
    ユキさんはすごいですね。私が同じ立場だったら、「ちょっと黙って」って言ってしまいそうなくらい、上から目線な感じを受けました。

  • 16年ぶりくらいに、再読。

    騎士団長殺し と重なる。

    ユキと、まりえが。

    なんというか、村上ワールドの全てが詰まっていた。心地よくて、いるかホテルの一員になりたくなってしまう。

    これはやはり、卵の側の物語だ。

    かっこう。

  • 羊シリーズのラスト。どのページも村上春樹らしさに満ちている。曖昧なものを曖昧なままにしておくのが実に上手い。目くじら立てて白黒ハッキリさせない方が小説的だと思う。ホテルに突然現れる暗黒とかハワイのダウンタウンでキキを追うところとか「僕」の生活スタイルとかにもよく らしさ が出ている。
    五反田くんの結末とかユキがだんだん大人になっていくのが物悲しくて無性に寂しい。シリーズ全体が沈んだものに見えるほど。6人目の死者が誰かというのはだいたい想像できるけれどそこにはユミヨシさんの存在が大きく関わっているようだ。多分愛こそがこの世に繋ぎ止めておく大切なキーなのだろう。

  • 自分が求めているものが、どんどん失われていく。その喪失感。

    最後に主人公が得たのは、温かさと現実だった。

  • 人が簡単に消えてしまうということに妙に納得してしまいます。

  • 下巻メモ。
    パックマン…。ホテルの子・ユミヨシさん。
    ユキとハワイ。ユキの母で写真家・アメ。片腕の詩人・ディック。
    ジューン。スバルとマセラティ。
    ディックの死。五反田君の死。
    ユミヨシさんとの再会。

    やっぱり主人公をみんな好きになる。女の子は特に。ユキにまで手を出したらどうしようと思ってたけどさすがにそれはなかった。
    みんなをいろいろ巻き込んでそのせいで人が死んだような気もするけど、そういうことでもない。元妻は新しい恋人と再婚するらしいし、元恋人は特に何も巻き込まれてない。
    五反田君は死んだけど主人公のことを羨ましく思っていたらしい。彼のエピソードは別の作品と被る。「国境の南、太陽の西」?
    ホテルのユミヨシさんは羊男とニアミスだが無事。羊男が人に危害を加えるわけではないけど。

    キキの存在はなにか特別なものらしい。「羊をめぐる冒険」からの古い友人。映画を何度も観る。夢でも見る。

    ところでタイトルの意味は羊男に再会するまで出なかった。分かり辛いタイトル多いかも。嫌いじゃないけど。

    「失われた心の震え」? 踊り続けることで回復?

  • 比較的前向きなラスト

  • 順番逆だけどねじまき鳥に似てるね。
    電話のすれ違いとか、留守電とかが懐かしい。

  • 僕とユキの会話が好き。
    ラストにやっと救われように思う。

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著者プロフィール

1949年 京都府生まれ。著述業。
『ねじまき鳥クロニクル』新潮社,1994。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』新潮社,1985。『羊をめぐる冒険』講談社,1982。『ノルウェイの森』講談社,1987。ほか海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞。

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