- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062043267
作品紹介・あらすじ
太平洋戦争の末期、日本最大の激戦地であった沖縄本島の南部で、わずか七歳の少女が、たった一人で戦場をさまよったあげく、偶然めぐりあった体の不自由な老夫婦の献身で、白旗を持って一人でアメリカ軍に投降するまでの愛と感動の記録。
感想・レビュー・書評
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太平洋戦争の沖縄戦終戦時、洞窟(ガマ)のある岩場から裸足の女の子が三角の白い旗を掲げ、手を振りながらカメラに向かって歩いて来る映像を見たことがあるのではないでしょうか?
この女の子が著者・比嘉富子さんです。わずか三ヶ月ほどの戦闘の間に犠牲になった沖縄住民の数は十万人にものぼりました。
そんな中、ほぼ一人きりで過酷な状況を生き抜いた様子が描かれており、あらためて戦争を悲惨さを感じることができます。
児童書なので、小さな子どもからでも読める作品になっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ページをめくっていくうちに55年前の沖縄にタイムスリップした。
人に語りたくない過去をことばにする時の痛みが伝わってくる。人は自分自身がかわいいから,自分のためなら,赤ちゃんをおぶっている人だって子どもだって,同じ日本人だって殺す。7歳の少女は,ひとりでさまよい,奇跡的に生きのびる。死を覚悟して,ひっそりガマに残ったおじいさんとおばあさんが,ふんどしを食いちぎり,少女に白旗を作って渡す。『この世で一番大切なものは命です。』そう言って送り出したおじいさんとおばあさんのことばが沁みる。 -
白旗は、世界共通語、人間として、最後の砦があって良かったわ…
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小学生の頃既読。
当時は主人公目線だったけど
今読んだら違った読み方が出来るかもしれない。
最後のガマで出会った老夫婦の話で
泣いた記憶が... -
請求記号 916/ヒ 資料番号 020055182
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沖縄戦の話。
ドラマ化もされました。
過去を知らない者は現在においても盲目である。 -
沖縄慰霊の日。私も命の尊さを学ばなくてはなりません。小学校の図書室で読んで当時とても衝撃を受けた本。小さな女の子がこんな不安の中をひとりで歩いて生き抜いたこと。戦争の怖さ、かなしさ。おじいさんとおばあさんがしてくれたこと。平和を願うこと。
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沖縄戦を生き抜いた幼い少女。自身が語る、むごたらしい世界。二度と戦争を起こしてはならない、と強く子ども達にも感じて欲しい。
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2007年4月11日
比嘉富子の作品





