身分帳

  • 講談社 (1990年6月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062049566

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間の矛盾や苦悩を深く掘り下げたこの作品は、主人公が法に触れた過去を抱えながらも、真摯に生きようと奮闘する姿を描いています。著者の豊富な経験が反映され、登場人物たちの生き方は決して単純ではなく、時には...

感想・レビュー・書評

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  • 著者の作品を読むのは随分と久しぶりで、レビューを調べると13年ぶり。加賀乙彦さんにせよ著者にせよ、多くの殺人囚と接してこられた方の作品はずしりと重く、いつしか自分を囚人に重ねて息苦しくなる。山川一、なまじっか律儀で潔癖で度胸があるだけに、いかにも危うい。いずれも大切とされながら、むしろ備わっていない方が差し障りなく生きられる矛盾。更生支援では、ケースワーカーの助言じゃないが「もっと妥協して生きなさいよ」ってとこかな。自分を抑え、ときに信念を曲げる。かっちょ悪いけど、これはこれで勇気がいるし、俺もまだ甘い。

  • 誤った判断はしていないと自負しても法に触れてしまうと罰を受ける。罰を受けた者はもう普通の生活はできないという不寛容な社会は正しい世の中なのか。片や、法に触れなければ許すまじ挙動を繰り返しても正当化されると思うなかれ。そこに驕りがある限り堕ちる行程は通らざるを得ない。真摯に生きることに苦悩する主人公は険しくても信じる道を歩む。その姿は驕れる者よりも素晴らしき生き方であろう。

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著者プロフィール

1937年4月15日朝鮮咸鏡北道穏城郡訓戒面豊舞洞167番地で生まれる。
1941年12月末朝鮮から関釜連絡船で広島県高田郡小田村へ帰国。
1950年6月広島県高田郡小田村中学校から八幡市立花尾中学校へ編入。
1956年4月福岡県立八幡中央高校を卒業して八幡製鉄所入社。
1963年5月「ジャンケンポン協定」で第3回日本文学賞を受賞。
1976年2月「復讐するは我にあり」で第74回直木賞を受賞。
1991年6月「身分帳」で第2回伊藤整文学賞を受賞。
2006年11月北九州市立文学館の初代館長に就任。

「2011年 『昭和二十年八さいの日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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