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- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062057592
作品紹介・あらすじ
漫画ブーム元祖のユーモア人生。一世を風靡した「のらくろ」誕生の秘話、「蛸の八ちゃん」など続々と新キャラクターを生み出し、サザエさんの長谷川町子女史が弟子志願…。明治・大正・昭和を生きた漫画界の「大御所」の自叙伝。
感想・レビュー・書評
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BSで『マー姉ちゃん』が再放送されているので、長谷川町子について書かれた部分だけ読むつもりが、全て読み返してしまう。
田河水泡による自叙伝は関東大震災のところまで。「夜遅く君のような長髪で歩いていては、自警団に怪しまれて危険だから、今夜は警察で保護する」とあり、千田是也が暴徒に殺されかけたという故事を思わせる。
戦前の大ヒット漫画『のらくろ』のバックステージが、作者その人から語られないのは惜しい。しかし、文章は奥様(高見澤潤子)の方が読みやすい。
「のらくろの黒つぶしのところを塗ったり(中略)電話の取りつぎといった仕事は私がやった」。ベタという用語は手塚治虫の編集者が思いついたらしい。それを「黒つぶし」と呼んでいるのは歴史的に見て面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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