三人関係

  • 講談社 (1992年1月1日発売)
4.10
  • (10)
  • (3)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 63
感想 : 9
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (188ページ) / ISBN・EAN: 9784062057899

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは人間関係の複雑さと自我の不安定さであり、異国から嫁いできた主人公の視点を通じて描かれる物語が魅力的です。短編『かかとを失くして』では、主人公が姿を見せない夫や町の人々との交流を通じて、現実と夢...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  初期の短編二つが収録されている。『かかとを失くして』は、異国から嫁ぎにきた主人公が、姿を見せようとしない夫や、町ですれ違う人々とやりとりをしながら、起きている時と、眠って夢をみている時との境があいまいになっていく話。表題作は、作家の妻と画家の夫と学生の女の関係性を、作家のファンであり学生の女の勤め先の社員である主人公の視点から観察するうちに主人公自身もその関係性に巻き込まれていく話。自我というものの不安定さが描かれている。

  • 「三人関係」多和田葉子を読む。このところ、3という数字に敏感になってきている。表題は「三人関係」であって「三角関係」ではないが、周知のように3という数字はNを表す。三人で関係が終わらないのが、「三人関係」というものの面白いところだと思うのだ。言葉が関係性にゆったりと喰いこんでくる感覚も味わった。

  • 海外らしき見知らぬ場所で契約結婚らしきをした女性。
    気配だけで姿を見せない夫という人、言葉としきたりを教えてもらうために行った学校。
    自分が何者で、かかとを失い、鍵のかかった扉の部屋の向こうにあったもの。

    かつて三角関係だった私。
    その面影を探して、会社のバイトの女子大生が語る
    エッセイストとその夫と会ったことの内容を
    貪るように知りたいと思っていること。

    不思議な話〜。
    かかとをなくしてはかなり、最後が謎で、困った。

  • かかとをなくして、とカップリングである。かかとをなくしては海外版での電車を題材にしている。三人関係は村上春樹風の小説である。

  • @sanuksanuk: 「三人関係」(多和田葉子)を読んだ。『かかとを失くして』『三人関係』の2編。とにかく『かかとを失くして』のゾワゾワ感がたまらなく癖になりそう。欠落感を抱えたまま異世界を漂う疎外感と心細さとそれゆえに垣間見せるしたたかさがいい。確かに犬ちゃんさんが言うように反芻したくなるな。

  • 多和田さんの本では、これだけがなかなか手に入らず、
    東京へ出張した際に神保町の古本街で手に入れた。
    サイン入りで高かったけどまあ神保町訪問記念で…

  • 気になる多和田さんの本は何冊かあるのだが、図書館で目についたので群像新人文学賞をとった「かかとを失くして」が入ったこの本と芥川賞をとった「犬婿入り」を借りてみた。
    こちらには「かかとを失くして」と「三人関係」が収められてるのだけど、
    まぁ、不思議な話だ。(^^;)
    まるでつじつまは合わない、急に場面展開する、見ているときは理にかなってると思っていてもあとからよく考えればまったく意味不明な夢をそのまま書いた、っていう感じで、なんともいえない読後感です。
    でも、現実の中にもこういうわけのわからなさ、通じなさみたいなことはあるよなぁ…、って思えるところもあって、ひたすら、こういう感覚を冷静に?文章にできるって、すごいなぁ、って思いながら読み終えました。

  • 本を読む人読まぬ人とかくこの世はままならぬpart2より

  • 2008/4/25購入
    2009/2/23購入

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。小説家、詩人、戯曲家。1982年よりドイツ在住。日本語とドイツ語で作品を発表。91年『かかとを失くして』で「群像新人文学賞」、93年『犬婿入り』で「芥川賞」を受賞する。ドイツでゲーテ・メダルや、日本人初となるクライスト賞を受賞する。主な著書に、『容疑者の夜行列車』『雪の練習生』『献灯使』『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』等がある。

多和田葉子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×