国境の南、太陽の西

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1520
感想 : 156
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062060813

作品紹介・あらすじ

村上春樹の4年ぶりの長篇書下ろし小説。一人っ子として、ある欠落感をもっていた始に、小学校時代、同じ一人っ子の女の子の友達が出来る。25年後、37才の時、2人は再会し、激しい恋におちる――。

感想・レビュー・書評

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  • ひとりっ子と兄弟がいるのでは、やはり違った性格になりそう。
    長男長女は生まれながらに長男長女なのか。
    私は、本人の持って生まれた資質より、育ってきた環境がそうさせる方が大きいと思う。
    長男長女らしくない長男長女もいるが、やはり立場が人を作るという気がする。

  • 好きなところだけ覚えていて、
    苦手なところはすっぽり忘れていたけど、
    すごいな、こんな現代の太宰みたいな男のことを、
    どうしようもなく
    読ませるなぁ。

    表紙のイラストにあるように、とにかく島本さんとのレコードの思い出が好きだった。

    このお話し、実はとても奇妙で、
    島本さんや、イズミ、有紀子、といった女たちの誰かに、思い入れちゃいけないんじゃないかな。
    すべてハジメの中から派生してきた人物なんだから。

    _みんなどんどん消えていってしまうんだ、と僕は思った。あるものは断ち切られたようにふっと消え去り、あるものは時間をかけて霞んできえていく。そしてあとには砂漠だけがのこるんだ。_

  • 村上春樹らしい小説だと感じながら読みました。読み手の年齢によって受け取り方もまるで違っているだろうなぁと思います。ブクログのreviewもまさにそれが表れていますね♪ 作者40代前半の作品だから今から26年も以前のものです。
    男性たる生き物は多かれ少なかれ主人公のような心情を有するところがありますねぇ、女性はよく分かりませんけど。作品からさまざまに暗喩を受けられる人も居られるのでしょうね?!

  • 村上春樹のなかではいちばん感銘しました。一週間ぐらい取り憑かれていました。素晴らしい。

  • 手を繋ぐf描写は今までで最高。宮部みゆきも青春ものに長けているが、男にしか共感できない微妙なところまで思い出させてくれる。かりそめの、性欲に幻惑された愛情と人格と肉体へのどうしようもなく勘違いした理解の描写も、これも男にしかわからないとも。そうして前半のほとんどは例のあのフワフワした自己の不定、病状を描く。かなりリアルに。「ノルウェーの森」以来、かつおそらく最後のラブストーリーと思われる。その意味で村上春樹作品としては異質。ファンタジー要素は特段無く、島本さんのバックボーンが謎めいている以外はリアリティに徹している。
    中年男共感は高いと思うが女性読者はどうなのだろう?

  • 空が永遠に青かったらきっと何も思わないのに

  • 島本さんは過去への憧れの象徴、イズミは過去に傷つけたものの象徴、と考察しているブロガーさんがいて、なるほど、と感じた。
    人間は、(九のはずれがあっても)一の至高体験を求めることがある、だから満たされないっていうことなのかなぁ。
    過去に追いかけられて、逃げ切れない(=島本さんとの不倫?)ことが現実にはあり得るんだってことを言っている本なのではないかと思った途端、少し気持ちが冷めてしまった。
    p146 九の外れがあっても、一の至高体験を求めて人間は何かに向かっていくんだ。そして、それが世界を動かしていくんだ。それが芸術というものじゃないかと僕は思う

    でもこれはその通りだと思うんだなぁ〜。私生活で、芸術のような現実を求めることがとても危険で、でも惹かれてしまうけれど、そういう過ちが世界を動かしてるって思うことがたまにある。人間は感情があるぶん、生きていくことがすごく難しいような気分になった。

  • 読み手によっていろんな解釈ができると思う。
    村上春樹のふわふわしてるけどどこか軸があるようなこの世界観がすき

  • 村上春樹は久しぶり。京都の女性にせよ、結婚相手にせよ、島本さんにせよ、自分の求めている相手にここまで確信をもてるというのは一種の才能だ。タイトルがいい。

  • あーもう。あーもう。読み終わったあとしばらくそれしか言えなかった。私たちが多かれ少なかれ誰でも抱えてるものを、この人はどうしてこんな風に表現できるんだろう。
    人は、それまでの自分を全否定して生まれ変わるなんて無理なんだ。
    でも変われる。今までを認めるなら。

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著者プロフィール

1949年 京都府生まれ。著述業。
『ねじまき鳥クロニクル』新潮社,1994。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』新潮社,1985。『羊をめぐる冒険』講談社,1982。『ノルウェイの森』講談社,1987。ほか海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞。

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