国境の南、太陽の西

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 144
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062060813

感想・レビュー・書評

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  • 20150412

    妻子がいるのに他の人を好きになっちゃうんだ。
    でも誰にでもある弱さの話。
    自分の選択に覚悟を持てないのはだめ人間だと思うけど、結局私も同じだな。
    春樹はそれを肯定的にナルシスト的に書くけど、よくないからね。
    文体とか雰囲気とか世界観とか好きですけど。
    あと、最後まで読ませる力は本当にすごいなと思う。
    結局明かされないけどイズミのいとこの死因とか、島本さんの背景とか気になりすぎて最後までよんじゃう。

    子供の頃の話から学生時代の話と、ラストシーンが好きでした。
    真っ暗な海に静かに降る雨と島本さんのイメージが結び付いて、少し切なくなる話だった。
    結局手に入らない謎に包まれたまま人ほど魅力的に見えるものはないんだと思う。

  • 読み手によっていろんな解釈ができると思う。
    村上春樹のふわふわしてるけどどこか軸があるようなこの世界観がすき

  • 最初に読んだのは大学生のころ。こういう村上春樹らしい日常の中にある、あちら側こちら側に別れた感じは好きだったなぁ。なんとも切ないというか、救いがないというか。そんな感じに惹かれてきっとまた読むのだろうな。

  • わからんけど嫌いじゃない

  • 好きな映画を何度も見たくなるように、この小説を手に取った。性描写が鼓動を高鳴らせるような、ただ性的であるシーンを超越し、そこに至る小学生の頃からの流れが、全てはそこに集約するかのように、何しろ、その印象が強く残る小説だった。二度目なら。何か違った世界を感じ取れただろうか。

    ロビンズ・ネストという場所を少しだけ、この本を読むことで分け与えられた気になる。なぜ、10万円が消えたのだろうか。平和な家庭に訪れた一つの事件。それは、主人公の認識にしか、存在しなかったのではないだろうか。恋愛や好き嫌いは、認識論の問題である。いや、人間の存在そのものが、認識論の問題なのかも知れない。

  • 以前、別れた恋人と復縁したいと思いつつ、迷いがあった際に、友人に勧められて読んだ本です。そのような状況だったので、主人公の気持ちには共感しながら読み進めていきました。

    この本を読んだことは、過去に踏ん切りをつけ、これからまた自分らしく生きていく為のきっかけの一つとなったと思います。

    ただ、描写に関しては所々生々しい部分があり、私個人としましては苦手なものがありました。(しかしそれもまた村上春樹さんの良さなのでしょう)

  • これは名作

  • 自分には何か決定的に欠けたものがある。そのかけた部分を埋めてくれる「モノ」や「誰か」を求める主人公が到達した結論とは。
    村上春樹らしい表現とストリー。まあまあ面白いかな。わりとすんなり読める。

  • 恵まれた生活のなかで、満たされない思いを抱えて生活するハジメ。
    彼は小学生のときに親しくなった島本さんをずっと求めていた。

    高校生活ではその満たされない感情をイズミとその従姉に求めてしまい、イズミを傷つける。

    喪失感を持ったまま、学生運動の時代を超え、バブル前夜まで流されるように生きるハジメ。
    バブルとともに豊かな生活と幸せな家族を築くが、20数年ぶりに現れた島本さんに、ハジメは心を奪われる。島本さんが何者なのかわからないが、ハジメはすべてを捨て、彼女と一緒になろうとする。

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    とてもとても豊かなのに、満たされていない男、ハジメ。
    子どもから大人になる頃に欠損した関係を、ずっと求めている男っていう構図が『色彩を持たない~』と似ている感じがした。

    いちいちかっこつけすぎだけど、生活とか女のひととの会話とか、そういうスタイルが羨ましいほどかっこいい。

    物質的ではなく、内面的な豊かさを求める話ってことでいいのかな。
    高校生の頃から何度も読んでるけど、いまだに明確な答えが見つからない。


    (イズミさんがかわいそうだった。ハジメのせいでそこまで壊れてしまったのか?)

  • 初めて読んだ村上春樹
    不思議な女性像に引き込まれた。
    魅了されながらも、理解できず困惑するのは、漱石の女性像に通じる。夢十夜や三四郎の美禰子、彼岸過迄。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。2019年8月7日発売の『文学界』でロングインタビュー「暗闇の中のランタンのように」掲載。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月末に刊行予定。

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