人事権

著者 :
  • 講談社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062061018

感想・レビュー・書評

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  • この著者の描く主人公の多くは「ミドル」であり、
    あえて単純な図式的に言えば、善悪にはさまれて深い葛藤の中に置かれている。こんなシチュエーションは日常の風景である。
    しかし、非日常なのは長い物に巻かれない主人公の存在である。
    主人公の「正論」に誰もが心地よさを感じるが、
    「強い物が正義」という現実に打ち勝てはしない。
    自分を貫く主人公はカッコ良く、読者の共感や喝采の的である。
    組織に埋もれる会社人間への応援歌の側面もあろうが、
    ほろ苦いファンタジーである。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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