- Amazon.co.jp ・本 (101ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062063012
感想・レビュー・書評
-
あらゆることに不自由で、あらゆることから自由だった。だけど、この本は燃やせなかった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今ではジョン・レノンとオノ・ヨーコの共作とクレジットされる名曲IMAGINE
その原点といえるヨーコの「グレープフルーツ・ジュース」
僕にはヨーコの強烈な母性のなかでジョンは生まれ変わったように思える。
ビートルズ時代も好きだが、その後のジョンは人生の師となった。
-
テレビでヨーコさんがでているのをみて、こういう人もいたな、と思い出す。
で、ジョンのimagineのimaginationのもとになった、詩集grapefruits (1964)に日本の写真家がイメージ写真を提供した、「グレープフルーツ・ジュース」を読んでみる。
というか、眺めてみる。
写真があることが、イマジネーションを広げているのか、狭めているのかは不明だなー。
まあ、詩集というより、詩にインスパイアーされた写真集としてみれば、いいんだろうけど。
なんだか、すこし違う気がするので、原書を購入することにする。満足度の★3つは、このへんの違和感によるもの。ヨーコの詩自体は、とても素晴らしい。(訳文によるぎこちなさはあるけど)
さて、その詩であるが、ご存知のように、すべて命令形で書かれている。
命令、というより、インストラクションかな。イマジネーションを広げるための。
例えば、
「想像しなさい。
千の太陽が
いっぺんに空にあるところを。
1時間かがやかせなさい。
それから少しずつ太陽たちを
空へ溶け込ませなさい。
ツナ・サンドウィッチをひとつ作り
食べなさい。」
という感じ。
ジョンのimagineも、「想像してごらん」なんて、訳されているけど、本当は、「想像しなさい」「想像せよ」と訳すべきなんだよね。
そうすると、感じは、全然変ってくる。
「想像しなさい。天国が存在しないと」
「想像しなさい。国家が存在しないと」
「想像しなさい。所有が存在しないと」
と言う感じですね。
想像ということを通じたアナーキーな革命への呼びかけなんです。
という呼びかけへのヨーコからのさらなる返答は、now or neverという曲の、最後のフレーズなんだと思う。
私は、このフレーズを読んだり、歌で聴いたりするたびに戦慄を覚える。
「なぜならば、あなたが一人でみる夢はただの夢だけど、皆が一緒に見る夢は現実だから」
アナーキーで、ユートピア的な社会的構築主義宣言?
清水の舞台から飛び降りる気分で、「そのとおり」と賛同してみたい。 -
講談社文庫 680円
24.2.22 津島市立図書館で借用
2.23 読了 -
オノヨーコさんのツイッターがとても大好きなのですが、原点はこの本だったんですね。
名曲イマジンのきっかけにも。
ただただジーンと心に沁みます。 -
たぶん誰かに貸して、今私の本棚には無いのだけど・・・「掃除」に関する1行のページ、写メに撮って何時も持ち歩いて見てます。本屋でパラパラめくってたら、彼女が発する強い言葉達に衝撃を受け、そのままレジに並んだ1冊。