犬婿入り

  • 講談社 (1993年2月5日発売)
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感想 : 20
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062063074

作品紹介・あらすじ

独身女性の経営する塾に、とつぜんが押しかけてきて、ふたりの奇妙な生活が始まる…。ユーモアを滲ませ、民話を巧みにとりこんだ新しい小説世界。他に、異国での自由な自己表現を模索する女性留学生を描いた「ペルソナ」を併録。第108回芥川賞受賞作。

みんなの感想まとめ

独身女性の経営する塾に突然現れた異質な存在との奇妙な生活を描いた物語が展開され、ユーモアと民話が巧みに織り交ぜられた新たな小説世界が広がります。異なる二編が収められたこの作品は、特に「犬婿入り」におい...

感想・レビュー・書評

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  • 1993年の芥川賞作品「犬婿入り」と前年に芥川賞候補になった作品「ペルソナ」の2話が入っている。内容と言い文体と言い何しろ独自色の濃い作品で、いずれも似通ってないのも凄い。先日 全米図書賞を受けた「献灯使」とも異質な作品なので驚きました。不思議な作品を得意とする方ですね♪

  • 「ペルソナ」「犬婿入り」の二編入り。「ペルソナ」は多和田さんがまだポリフォニー作家という意識がなかったころだろうか。ドイツに留学している姉弟の生活のこまごまとした、けれどもとても大切な齟齬やこだわりについて綴られている。自分が同じような境遇だったら、すごくさみしいだろうと思った。小さくずれて、小さく落ちてちょっとだけ狂うだろうと思う。
    「犬婿入り」。
    これは多和田さんの作品におなじみの突き抜けておかしな人(もう人なのかも怪しい)てんこ盛りで面白すぎた。幕切れの電報、最高。

  • 30年も前の本でした
    ホラー??
    ファンタジー??
    不思議なお話でした

  • やっぱり多和田葉子先生…難しいな……。

  • 2作品収録されていて、それぞれ独特な文体で表現されていて挑戦的とも意欲的とも取れた
    ・ペルソナ
    語学を習得中に直訳したような文体で最初は戸惑った
    読み進める中、自我の認識が浮遊するようで気持ち悪い

    ・犬婿入り
    長くだらだら続く話は、読みにくそうでいて、異様な速さで読めた
    全ての状況を明らかにせず、明確なキーワードで想像させる要素がある

    両作品ともに気持ち悪い話だったが、そういう話であり、意欲的と取れる構成だった

  • 受賞作ではなく、もう一方の収録作に軍配。
    最近よく思うのですが、どのジャンルの作品にしろ読者の現実との交差の濃淡が基本的にその作品の質を決めているのではないかな、ということ。
    この基準からすると、受賞作は狙い過ぎているし、きつめに言えば作家自身が「酔っている」、文体含めて。
    もう一方の収録作は疎外感含めて地に足が付いている印象ありです。

  • 『ペルソナ』と『犬婿入り』収録。
    どちらも静かで不穏な雰囲気を醸し出す筆致が素晴らしい!
    特に『犬婿入り』は不可思議で不穏な空気に満ちている。
    静謐な文章ながらその内容は強烈。
    だけどちっとも下卑た印象に倒れないのが不思議。
    読む人をがっちり掴んで最後まで引っ張ってしまう強い魅力がある。
    これは購入して何度も読み返すことに決めた!

  • 2月28日読了。図書館。

  • なるほど、あの辺りの感じですね。

  • 「ペルソナ」「犬婿入り」、2つのお話が入った短編集。ドイツに暮らす日本人姉弟のお話と、北村塾と太郎のお話。何の説明にもなってませんが、説明出来ないタイプのお話なのです。
    身体感覚的にとても面白かった。癖のある文章も物語も、頭ではなく身体で面白いと思った。
    とりあえずわたしは血や国籍やご近所のしがらみといった人間と人間の関わりからするりと抜け出そうとするかのような奇妙な物語たちが愛おしい。個体と個体の間にあるものは現実的に無視できないので、どうにかしようとするとどうしても奇妙になってしまうのではないか。わたしにはするりと抜け出したくて抜け出したくてたまらなくなる時がある。多和田葉子もきっとそう、だと思う。

  • 多和田葉子さん初めてでした。不思議な世界観。犬婿入りは芥川賞をとった作品だそうだ。

  • 好き。

    読んでいて何度か「読書たのしっ!」となる瞬間があったので、そういう本はやっぱり偉大だと思った。

    川上未映子が好きな作家、という先入観があったから好きになったのかもしれんけど、その先入観もひっくるめて好きになれる。

  • やはり芥川賞作品は、なんとも言えない読後感を残しますねぇ。(^^;)
    この方のシュールさもなかなかです。
    嫌いではないけど、こういう作品を読むときはある種のドス黒い“熱さ”みたいなものが腹の底にうずまいてないとしんどいね。
    陽気な元気ではなく、陰気な元気がないと読めないわ。ヾ(^◇^;)

  • 2010/7/22購入

  • 第108回 芥川賞 初版

  • 現実にはありそうにない設定なのに、主人公に引き込まれた。

    かつて私もどこかでそんなことを思ったり、そんな雰囲気を持つ人に会ったことがあったのかもしれない。

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著者プロフィール

多和田葉子(たわだ・ようこ)
小説家、詩人、戯曲家。1960年東京都生まれ。1982年よりドイツ在住。日本語とドイツ語で作品を発表。「かかとを失くして」で群像新人文学賞、「犬婿入り」で芥川賞、ドイツでゲーテ・メダル、クライスト賞を受賞。著書に『容疑者の夜行列車』(谷崎賞)『雪の練習生』(野間文芸賞)『献灯使』(全米図書賞翻訳部門)『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』ほか多数。

「2021年 『オオカミ県』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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