お役所の掟: ぶっとび霞が関事情

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062064279

感想・レビュー・書評

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  • 1986年(昭和61年)、当時の厚生省に入省した著者の見たお役所の掟。国会答弁の適切な言葉。「前向きに」遠い将来にはなんとかなるかもしれない。「鋭意」明るい見通はないが自分の努力だけは印象づけたい。「努める」結果的には責任を取らないこと。「配慮する」机の上に積んでおくこと。「検討する」検討だけで実際は何もしないこと。

  • これは掛け値無しに面白い。
    笑ってしまうが、知人の元官僚から聞いていたことを裏付けている。
    しかし、これは役所だけではなく大手企業にもそのままあてはまることなのだろう。
    ただし、時代が変わって若い人たちが中核になってきて今はこんなことはないだろう、と信じたい。

  • 2冊目の読書ノート 1993/9/5~2005/4/30に記載

  • もう20年近く前、ワタシも会社に入ったばかりの頃、たしか友人に薦められて入手した一冊なのですが、実家の本棚の奥に眠っていたものをたまたま発見して、気が向いて読んでみました。
    厚生省(当時)の勤務、カルチャーの実態が赤裸々に描かれていて、これは面白い。米国帰りの中途採用という立場とはいえ、そこでのカルチャーショックをここまで冷静に(著者は精神分析の専門家)、かつ日本人の集団主義という観点から分析しているのがすごいし、それをまた出版してしまうとは。
    ただ、ここに描かれる官僚の世界は、ワタシが当時勤めていた組織と比べても、決して特殊なものではないとも感じました。滅私奉公、会社優先、個人の生活軽視、絶対の上下関係など、自分もイヤでイヤでたまらなかったことを思い出します。あれから約20年。日本人の価値観も生活も、あの頃に比べれば変わりました。個人の価値観がハッキリ前面に出るようになり、それはそれで昔ながらの連帯感が失われたと嘆く風潮もあるけれど、ワタシはやっぱり昔には戻りたくない。
    ところで、ここまで反旗を翻した著者がその後どうなったか気になって調べてみました。本書出版の2年後懲戒免職。裁判で敗訴。その後はパリで暮らしていたそうですが、既にお亡くなりになっているそうです。

  • むかしはよかった

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