- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062065306
作品紹介・あらすじ
非常事態発生!パパたちの原子炉が……
『ぼくの・稲荷山戦記』(講談社児童文学新人賞 第34回熊日文学賞)につづく期待の大型新人の野心作。
たつみやさんは冒険好きな作家である。書くものすべてに新しい世界を求めていく。はじめて作品を拝見したとき、その新鮮さに驚いた。たつみやさんが子供の素直な眼を失っていない証拠である。あのときの溌剌(はつらつ)、新しさは、さらに磨きをかけて本作の中に生きている。読者はかならず、こんな冒険をしてみたかったとため息をつくだろう。たつみやさんの声がきこえる。――「誰も知らない冒険の世界へおいでよ。」と。――菊地秀行
感想・レビュー・書評
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1993年に発行された本だけれど、
原子力発電をめぐる問題が描かれていて、
3.11よりはるか前からわかっていたことなんだなあ…と改めて。メルトダウン危機なんて、児童書で読めると思ってなかった。
再版されないかな〜。
たつみやさんの描く神様たちが好き。
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小学生の時に読んだ本。もう一回読みたくなって中古で手に入れて読んだ。
自分の利益しか考えない闇鬼、怒りと後悔と慈悲を揺れ動く神様、木や虫たちの声、幼くして亡くなり月の兎となった人間の子供達、そして核の力。
児童書とは思えない深みがある内容だった。子供が出来たら読ませたい本。 -
「子どもを本好きにする10の秘訣」>「命・生き方」で紹介された本。
父親の勤める原子力発電所がメルトダウンを起こすという、3.11原発事故を思わせる(但し出版はそれ以前の1993年)シーンもある異色のファンタジー(らしい)。 -
小6のマサミチは、突然のいなかへの引っ越しに不満を抱き、心を閉ざす。一学期の終業式の帰り道、神社で彼は、運命の出会いをしてしまう。姿形を変えた彼が見ていく世界とは。
父の懸命な姿。兄のように慕う父の部下。彼らが命をとして守ろうとしたもの。
複雑な問題を少年の視点から訴えかける力作。 -
20年以上前の児童文学です。ファンタジーですが、ストーリーの中心に原発の事故が大きく係わってきます。子ども向けの読みやすい文章から、現代の原発問題をもっと身近に感じかれるのでは。 (MK 職員)
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中学の時大好きだったたつみや章さん。再読。
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命の大切さや原発について考えさせられる本です。読んだ後はいろいろなことを頑張りたくなります!
熊本学園大学:(さた) -
再読
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稲荷山戦記が好きだったので、同じ著者のものをと手に取りました。内容はあんまり覚えていなくて。再読したいです。