孟嘗君(1)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 123
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062066525

作品紹介・あらすじ

一本の槐の樹からすべては始まり、函谷関に至る。青年風洪の光と夢に祝された華麗なる物語世界。宮城谷中国小説のついに最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 孟嘗君は赤ちゃんのままで第1巻は終わり。これはまたも長くなるパターンだな。
    しかし、風洪(白圭)と公孫鞅(商鞅)の話が面白い。斉から始まり魏を経て秦。そしてまた、斉へと戻る風洪。侠に生きてきたモテ男の彼が学問の道を志し人生を変えようとするが、今後どのような道を歩むのか?孟嘗君よりもまずはそこが気になる。

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  • 1〜5巻を読み終えて、いまいち孟嘗君の活躍というか凄みが感じれない。全体の構成として、主軸は彼の育ての親である白圭に置かれているのだから。なので、白圭から田文(孟嘗君)の方に描写が移行していくにつれて、正直つまらなくなっていく。


    初めて田文が自分の言葉で語る場面があるのだが、そこは彼が実父の贅沢を諌める会話で印象的だった。
    「子の子はなんと申しますか」
    「孫だ」
    「孫の孫はなんと申しますか」
    「玄孫だな」
    「それでは、玄孫の孫をなんと申しますか」
    「知らぬ」
    「父上はさらに財産をたくわえ、よび名もわからぬ子孫に遺しておやりになるのですか」


    2016.6.28

  • 第一弾、中国の一番面白い時期
    全5巻は長いと思ったが、始まりから波乱万丈と春秋戦国時代の広さを感じさせる。
    記憶にないが主人公の育ての親風洪に重点が、それに女性陣の登場が

  • 学者は所聞におぼれる。
    とは痛烈な述懐である。所聞とは聞きおよんだこと、すなわち知識である。学者は
    知識に埋没して、みうごきがとれなくなり、けっきょくおのれを殺してしまうということであ
    ろう。
     為政者にも広範な知識は必要だが、それにしばれると、政治を古びたものにし、けっきょ
    くは民を殺し、みずからも滅んでしまうといいたいらしい。

  • 2008/7 再読

  • 宮城谷昌光先生の、孟嘗君こと田文の幼少期の話。生母・青欄から僕羊によって外へ匿われ、数十年後に王になる話は何とも壮大

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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