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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062069021
みんなの感想まとめ
人間の感情の複雑さと嫉妬心をテーマにした物語が描かれています。合田雄一郎と幼馴染の野田達夫は、再会をきっかけに一人の女性、佐野美保子を巡るドロドロとした感情に翻弄されます。特に、合田の嫉妬心が引き起こ...
感想・レビュー・書評
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合田雄一郎シリーズ2作目。
照柿という言葉を初めて聞いた。
熟した柿のような赤みがかった橙色。
その言葉が合うように読んでいて
熱くて人の感情の上がり下がりを
どっしりと描いている作品。
事件の捜査というよりは、
刑事として優秀な合田雄一郎と
そして数十年ぶりに再開した合田の幼馴染の
野田達夫。
そして合田がある飛び込み事件の現場で
出会った女性佐野美保子の3人の物語である。
合田と野田が佐野美保子という1人の女性に
強く心惹かれ、そしてその女性を巡り
互いに嫉妬心を燃やすなど少しドロドロした
描写が丁寧に描かれていました。
前作のマークスの山では見たことないほどに
合田雄一郎が嫉妬心から転落していく様を見て、
どんな人間にでもあることがトリガーになって、
衝動のままに動いてしまうことはあるんだな
と思った。
そしてそれは野田達夫も同じで…
本の分厚さと内容に胃がズーンとなりました。
ラストを読んで照柿色の雨を想像したら
とても綺麗だけど、何か少し物悲しくなりました。
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警視庁合田シリーズ第二弾「照柿」
「レディー・ジョーカー」を読みたいな、と思ったところ
そちらは第3作目で、こちらが第2作目ということなので、読んでみました。
が、この連日熱中症警戒アラートが連発する今年の夏に読むには熱すぎ、いや暑すぎる作品でした…。
主要人物の一人、野田の務める高温処理工場の描写が執拗で、読んでるだけでじりじりと顔が照らされているかのよう。
あらすじにある通り、二人の男と一人の女の話、と言ってしまえばそれまでですが、
高村薫の手にかかるとひたすらに重い。そして私個人としては、野田にも合田にもヒロイン美保子、誰にも共感できることなく閉塞感が限界まで煮詰められたまま物語が終わってしまい…。最後の義兄と合田との手紙のやりとりでやっと少しだけ救われました。
個人的には、なぜか憎めないお蘭が気になります。次のレディー・ジョーカーを読むのが楽しみだ! -
合田雄一郎と野田達夫、幼馴染だった二人は異質だが似通った重暗い性格を背負って長じ、とある事故をきっかけに偶然出逢い物語は加速して走り出す! 1994年の作品だけどやはり迫力を持って読者に迫り来る力がありますねぇ。とても面白く読みました♪
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合田雄一郎シリーズ二作目
レディジョーカーから遡って読んでいる。
達夫の中のドロっとしたものが流れでる時にむけてなんとも言えない重たい空気のまま幼なじみだった雄一郎と達夫を行き来する。
ラスト、だれしも何かしら罪を背負って生きているのかも。
だいたいは明るい感じのものを好むのだけれど、この暗さ重たさであるのに読むのをやめられないハマる、さてまだ離婚に至っていない合田を見てみます。 -
ストーリーが濃厚すぎて、読むのにとんでもない力を使った。なにしろ、この炎天下に読むにはかなりつらい。暑苦しくて、ぎっどぎとに粘ついてて、やっぱり男くさい。読んでいるこっちが精神的におかしくなりそう。
合田はこんなひとだったっけかーと思いながら読んだのだけど、今回は合田のどうしようもなく目もあてられない部分が明け透けに書かれてあって、じわじわとダメージを受けた。なんというか、合田がこれだけ不安定だから、どうしても読み手である自分まで不安定になってしまう。こんなにもがらがらと崩れ落ちていくものがあるんだなあ。精神がじりじりと焼け切れていくさまが目にありありと浮かんだ。
合田はどこへ行くんだろうな。もうこれ以上ぼろぼろにならなくてもいいんじゃないのかな。でも合田はずっと引きずり続けちゃうんでしょうね。
あと森くんもどうなってしまうんだろう。魅力的なキャラクター故に、気になって仕方がない。
(498P) -
照柿・目次
第一章 女
第二章 帰郷
第三章 転変
第四章 燃える雨 -
暑く、熱い人間ドラマ。
合田も達夫も美保子もかなしい。
NHKのドラマで三浦友和、野口五郎、田中裕子が演じて、ぴったりだった。特に野口五郎が狂気をうまく表現していて驚いた。もっと注目されてもいい役者だと思った。
しかし、自分より年下の設定だがこんなに濃く生きられない。。
高村さんの小説で二番目によく読み返している。-
残念ながらNHKのドラマは見ておりません。見たいです。
NHKのオンデマンドには収録されていませんでした。残念ながらNHKのドラマは見ておりません。見たいです。
NHKのオンデマンドには収録されていませんでした。2014/06/22
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文庫と比較のため読了。文庫よりも生々しく勢いのある印象が残った。同じ話を二度立て続けに読んだ所為もあるけど、合田さんの人物像がよりわかった気がする。何故彼が本当に道を外れてしまうことができなかったのか。感情の煮え湯に浸かってじっとしている子供、壁から手だけを時々差し伸べるというのは彼は無意識に行ってきたのかもしれないけれどもそれが彼の性なんだなぁということが繰り返し描かれることによって読者の眼前にも削り出される感覚がした。また他人から注ぎ込まれるものに影響されるから必要以上に他人にシンクロしてしまうことも。断罪も赦しも。暗い森の中で出会ったことは浄化の始まりだったと思いたい。それから祐介は声をかける背中が見えてるけど声をかけられないのだと思うとやっぱり一番深い業を背負ってるように思えてならない。
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読了前に感想を書いてしまったが、一応読後の感想も書いておこうと思う。
読了前のものは下に残しておく。
高村薫の描く男がやっぱり好きだ。
能力はあるのに魅力もあるのにどうしようもない、どこにも行けない、救いのない男達。
どうしようもなくて堕ちていく男。
堕ちていく一歩手前の男。
そういう男を眺めわずかに救いの手を述べようとあがく男。
みんな好きだ。
結局、ダメ男が好きなのか。
それは本の中だけにとどめておきたいと切実に思う。
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まだ読み終わってないけれど、終盤まできて感じたことがあり、どうしても書き残したかったので。レビューではないけれど。
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人間社会というのは昔の歪な形の石で造られた石垣のようなものかもしれない。
それぞれの形は違うけれど凹凸をなんとか合わせて組み上がっている石垣のようなもの。
しかし、同じ形のモノは一つもなくて、中には異質なモノもあるのだろう。
その異質なモノも突出した異質さでなければ石垣の中で上手く他の石を支えられるのだろうし、組み合わせが良ければ強固な土台になるかもしれない。
けれど始めはなんとか他の石と混じって石垣となっていた異質なモノも、時間が経つにつれ他の石の重みにつぶされ、変形し、いつか崩れてしまうのかも知れない。
他の石を押しつぶしてしまうかもしれない。
周りを巻き込んで、あるいは石垣全体を巻き込んで崩壊するのかも知れない。
そんなことをふと考えた。
同時に自分はどれぐらい異質な石だろうかと思った。
それだけ。
読了後はまた違うことを感じるかもしれない。
そのときは、また新たにレビューらしきものを書いてみる。 -
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破綻した結婚生活から救われたい。
ファムファタルと出会った。出会ってしまった。
と、言うことなのかなって思いながら読んでいたのだけど。
まさかの結末に人ってそうよね。薄情よね。
と感じつつ本人も認めているところがあって。
救いきれない結末だった。
これは義兄にいろいろとアレコレですね。 -
久々に長編小説を読みましたよぉ。
読んだのは"高村薫"の『照柿』です。
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少し前に本を読みたい欲求が強まっていた時期があり、その時、古本屋の100円コーナーでみつけて購入したものです。
--------帯コピー--------
「野田達夫、35歳。17年働き続けてきた平凡な人生に、何が起こったのか。
達夫と逢引する女、佐野美保子はほんとうに亭主を刺したのか。
美保子と出会った瞬間、一目惚れの地獄に落ちた刑事合田雄一郎はあてもなく街へさまよい出る。
照柿の色に染まった、男二人と女一人の魂の炉。」
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うーーーん、なかなか読む気をそそるコピーですよねぇ・・・
コピーと"高村薫"のイメージから、てっきりミステリー小説だと思い込んで読み始めたのですが、、、
事件や謎解きがありミステリーの要素もあるにはあるのですが、"合田雄一郎"と"野田達夫"の心の描写が中心でミステリーではなくヒューマンドラマでしたね。
それでも、読んでるうちにグイグイっと惹きつけられていって、500ページの内容を2週間程で読み切りました。
これだけのボリュームの物語を途中で飽きずに、こんなハイペースで読み続けたのって10数年振りなんじゃないかなぁ・・・
久し振りに読書の醍醐味を味わうことができた作品です。
"高村薫"の他の小説も読みたくなりました。 -
2020/07/31
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内容
野田達夫、35歳。17年働き続けてきた平凡な人生に、何が起ったのか。達夫と逢引する女、佐野美保子はほんとうに亭主を刺したのか。美保子と出会った瞬間、一目惚れの地獄に落ちた刑事合田雄一郎はあてもなく街へさまよい出る。照柿の色に染まった男二人と女一人の魂の炉。 -
2019_10_10-107
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どうして男たちはこうも不機嫌なのか?
前作に続いて、イラつく男たちの日常が、炎天下の元描かれている。
約500ページにわたって男たちは不機嫌である。
作者の取材の産物なのだろうが、些末な描写が必要以上に濃密で重厚。
工場機械の描写、そこまで必要なのか?と言いたくなる。
賭場の描写もしかり。
そこから醸し出される暑苦しさが本作に漂う猛暑の雰囲気を増長させているのだろう。
正直、本作で主人公の合田に対してはガッカリしたといわざるをえない。
「人間らしい」といえばそうかもしれないが、「ひとめぼれ」で片付けられてはちょっと・・・ねぇ。 -
濃い臙脂色に西日がさした時の、光の粉をふいたような色・・・作中にある「照柿(伝統色の一種)」である。
真夏の蒸し暑い空気の中で、例によって行き場をなくしている合田雄一郎。その息苦しさ、閉塞感といったものを、この色がよく表しているんだと思う。
この本が好きな人におすすめの本
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