月の塵

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 26
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062069304

作品紹介・あらすじ

父露伴ゆずりの好奇心と細やかな感性で日常を捉え自然をみつめる。いさぎよく豊かに生きた著者の晩年の清澄な心境を映すみずみずしい随筆58篇。

感想・レビュー・書評

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  • 幸田文は、理想の女性で。彼女のように強く凛とうつくしく生きたいと思う。

  • すごく好きな内容なのでメモ。

    「『個人教授』 本当のことをいわれたときには、素直に仰せの通りといえばいい。恥ずかしいと思ったのなら、それもそのままお恥かしゅうといい、ご指摘いただきましたのをよいたよりにいたしたく、何卒御指導を、と万事すなおに、本心教えを乞うて、何にもせよ、一つでも半分でもおぼえて取る気になれば、よかったではないか。水の流れるように、さからわず、そしてひたひたと相手の中へひろがっていけば、カッと抵抗してたかぶるみじめさからだけは、少なくとものがれることはできた筈だと教えてくれ、それを教えておかなかったのは、親の手筈ですまないことをした、といった。今後も人中でねじられることはあろうが、もうこれからは慌てるな。刺されたと思ったら、まず一つ二つと数えて、気息をととのえるうちに、受太刀がわかる、という。親の手ぬかりだった、といわれてはこちらも馬鹿だった、とすまなく思った」

  • 台所やきもの、季節の移り変わり、父露伴のことなど著者の身の回りのことを思うままに書く。

    軽くすらっと書いているのがうまい。でもこの作品は老いを意識して書いているせいか、ちょっと私と合わないところがあった。

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著者プロフィール

1904年東京向島生まれ。文豪幸田露伴の次女。女子学院卒。’28年結婚。10年間の結婚生活の後、娘玉を連れて離婚、幸田家に戻る。’47年父との思い出の記「雑記」「終焉」「葬送の記」を執筆。’56年『黒い裾』で読売文学賞、’57年『流れる』で日本藝術院賞、新潮社文学賞を受賞。他の作品に『おとうと』『闘』(女流文学賞)、没後刊行された『崩れ』『木』『台所のおと』(本書)『きもの』『季節のかたみ』等多数。1990年、86歳で逝去。


「2021年 『台所のおと 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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