天使に見捨てられた夜

著者 :
  • 講談社
3.58
  • (16)
  • (21)
  • (51)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 185
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062069526

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ミロシリーズ第2作。
    バブル時代の香りプンプンのミステリー。
    ミロは特殊な才能などなく、なんとか頑張って生きている。
    迂闊だし、惚れっぽいし、臆病だし、寂しがり屋だし。
    怖い思いをして、怯えて、傷ついて、辱められて、トラウマに支配されて。
    ヒヤヒヤしつつ読み進めました。
    お隣のトモさんが、癒やしですね。
    カッコよすぎます。

  • 私立探偵ミロのシリーズ、2作目。

  • ミロシリーズ第2弾。
    今回も少しずつ、事件解決に迫っていくスリルが楽しめましたが、ラスト畳み掛けるようにドドドーっと終わってしまった気がする。
    いやいやでも面白かった。
    ミロってさ、自尊心高いくせにけっこう惚れっぽくてふしだらだし、危なっかしくってさ・・・なんか引きこまれてしまいます。
    全体的にダークで絶望感ただよう感じが壷です。

  • バツイチ女探偵ミロシリーズ『顔に降りかかる雨』の続編女流ハードボイルド長篇。失踪したAV女優・一色リナの捜索依頼を私立探偵・村野ミロに持ち込んだのは、フェミニズム系の出版社を経営する渡辺房江。ミロの父善三と親しい多和田弁護士を通じてだった。やがて明らかにされていくリナの暗い過去。複雑に絡まった人間関係の謎を解き明かす。リナの残した「雨の化石」意味が無く、同性愛の男隣人トモは必要?不要な登場人物が多すぎて人間関係の謎を深めた。主人公ミロにかたせ梨乃を起用した映画があるらしいイメージはピッタリ。

  • 最後が知りつぼみ

  • 私立探偵ミロシリーズ第二弾。

    いよいよ本格的にミロが探偵として始動。今回は犯人が最後までわからなかったが、インパクトとしては一作目の方がガツンと来たかなぁ。

    ミロは男に騙されやすいという感想が多いが、私はそうは思わない。人間、いつでも強いわけじゃない。ものすごく脆い時だってある。でも、そこでめげない強さがミロにはある。

    しかし、面白くて止まらない。三作目に行きますよ!

  • AVに出演していた少女を探す探偵ミロ。
    シリーズ2作目も波瀾万丈な展開に…

  • 読みやすい。
    けど読後感があっけなかった。

    主人公ミロが惚れっぽい女であるけど、仕事に恋愛を持ち込まない点が自立した女を描こうとしているって後書きにあり納得。

  • ミロシリーズその2。

    どうしても、危険な男に惹かれてしまうミロがバカすぎる・・・
    しかし、隣のダンディなゲイが魅力的過ぎて切ない・・・
    どうしても彼は自分のものにはならない、
    だからといって、明らかにおかしい人間に近寄っちゃいかんだろ・・・

    ハードボイルド風味なのに、主人公が甘いんだよな~。

  • 探偵ミロシリーズ。
    とあるAV女優を探すお話。

    あんまりミロに魅力は感じませんが、ハードな内容なので読み応えはあると思います。
    ごりごりした感じ。
    でもミロは男に騙されやすぎなんじゃ…。

全27件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

桐野夏生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×