空夜

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062070485

感想・レビュー・書評

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  • 2014.8月 読了

  • 九州の過疎の田舎の診療所に幼なじみの慎一が帰ってきた。その日から、真紀の心は弾んでいった。夫から離れてしまった気持ちはどうしようもなく、明日のことなど考えなくなっていたが、慎一のことを想うだけで生き甲斐を感じる。

    田舎の暮らしは私にとっては息苦しく感じると思うけど、同じように育ってきた幼なじみにとっては共有してきた時間があるっていいなと思う。狂おしいほど相手を求める気持ちが過疎の村との情景と重なって、とても素敵だった。

  • いかにも男性から見た女性像のふたつの形を見せながら、結婚している女性の恋の行方を描いていく。
    NHKの特別ドラマシリーズかなんかでありそうな奥深い田舎の中で、鮮烈に生きる人間を控えめに時に大胆に描写していく手法は、わかっていてもその世界に引きずり込まれてしまう。ああ、小説を読んだなあというまったりした気分になる。
    2007/2/5 読了

  •  ただひたすらに淡々と描かれる、男と女の物語。劇的な何かがあるわけではなく、しかしその中の静かな変化を捉えて離さない。<br>
     描かれる情景の美しさにも惹かれる。桜、菖蒲、櫨、梅に南天。脳裏に浮かぶその鮮やかな色彩が、物語を美しく彩っている。

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著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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