YS‐11―国産旅客機を創った男たち

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (556ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062071345

作品紹介・あらすじ

大プロジェクトを担った技術者たちの人間ドラマ。戦後初の国産旅客機開発に名機「零戦」の技術は引き継がれたのか。経験不足、技術の立き後れ、予算の制限、次々と発生する予期せぬ事態…。新世代の技術者たちは、不眠不休で数々の困難に立ち向かい名機を創った。

感想・レビュー・書評

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  • 1994年刊。戦前、軽馬力では世界最高の格闘戦闘機零戦を開発した日本の航空機業界。一面では世界の航空機技術を席巻した感はあったが、敗戦により数年間は航空機開発が禁止され、その技術発展から完全に取り残された。しかも、平和憲法下、軍用機開発の制限の中、大空に再び国産航空機を飛翔させる夢を追い求め、旅客機として就航したのがYS-11。しかし、その開発が、順風満帆でなかったことは勿論、開発過程には機械構成技術の問題、リスクヘッジとチャレンジのバランスの悪さ等、日本の技術開発の問題が集積されたものと言えた。
    本書は、このYS-11の製造秘話を通じ、これらの問題点を炙り出そうとする。当然、現在の航空機開発、あるいはロケット開発にも同様の問題が隠れているはずであり、よき参考例になることは間違いなかろう。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1946年生まれ。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20余年従事。退社後、日本の近・現代の産業・技術・文化史の執筆に取り組む。おもな著書に『YS-11』『富嶽』『マン・マシンの昭和伝説』『戦艦大和誕生』(いずれも講談社)『日本のピアノ100年』『満州航空の全貌』(いずれも草思社)『技術者たちの敗戦』(草思社文庫)『新幹線を航空機に変えた男たち』『日本の名機をつくったサムライたち』(いずれもさくら舎)『飛翔への挑戦』(新潮社)など多数。

「2017年 『文庫 戦艦大和誕生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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