ふつうのくま (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
4.13
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本棚登録 : 56
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (78ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062072472

作品紹介・あらすじ

いまのいまがしあわせだね。たいせつなだれかをおもううれしさとせつなさ-「100万回生きたねこ」の佐野洋子が描くもうひとつの静かな愛の物語。

感想・レビュー・書評

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  • くまが飛ぶと思わなかったけビックリした。さとはマントやっとったら飛べるかも。

  • 全部ひらがなで描かれた、でもちょっと大人向け?!の絵本。
    ねずみさんとくまさんの友情物語。
    「ゆうき」って、と親子で考えるのにぴったりの絵本物語!

  • 勇気をふりしぼってすごいことをするのって立派だけど自分をまっていてくれる人の存在って大切だなって思いました。

  • 10分くらい。
    本が小さいので、読み聞かせには向かないかな。

    くまは、おじいさんのおじいさんの おじいさんのおじいさんが、赤いじゅうたんで空を飛んだという話をお父さんから聞いていた。
    いつかは自分が空を飛んでみたいと思っていた。
    くまの家の床下に住んでいるねずみは、くまと一緒にピクニックに行くのが大好きだった。
    でも、ある日くまが空を飛ぶことを決心した時、思わず
    「かえれないかもしれないじゃないか」と言ってしまう。

  • 空を飛びたいくまと、そのくまのともだちであるねずみの話。
    全部ひらがなの文章で、句読点やスペースを多用しているわけでもないのに読みやすい。
    風や空気の表現は美しく、恐怖の表現は恐ろしく、さみしさの表現はしくしくとさみしい。
    絵は一色なのに表現豊か。読み終わってからねずみとくまの目線を追うとせつない。
    文章も絵も良質な絵本。

    くまは空へのあこがれを抱えていて、それが満たされない分だけいつもさみしい。
    足るを知るねずみは、くまを支配したいわけでも傷つけたいわけでもないけれど、「いかなくていい理由」を与えてくまをひきとめようとする。

    くまにもねずみにも感情移入できる。どっちもわかる。
    決心しても、ぐにゃぐにゃになるほどの恐怖は戻ってくる。
    いいわけは「しない」方向にも「する」方向にも使える。


    友達だからって、夢や経験や感情や生き方を共有できるわけじゃない。
    それは仕方のないことで、必ずしも悪いだけのことじゃない。
    というところで「ひめねずみとガラスのストーブ」とちょっとつながるな。
    http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4097264516

    欲しいものに猛進できないくまと、くまを大好きなねずみというペアは「おことわり?」シリーズと同じだけど、だいぶ雰囲気が違う。
    http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4265068294

    ねずみの「いま」とくまの「いつか」に、鏡の国のアリスの「永遠にもらえないジャム」を思い出した。
    水島広子の言ってた「未来に縛られると今を犠牲にしてしまう」ということも。
    「あした」という概念はあしたになったらまた先へ行ってしまうから永遠に追いつけない。
    http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4834003353
    http://booklog.jp/quote/123343
    http://booklog.jp/quote/15331

    これは大人向け。
    子供のころに読んだらきっと、希望がなくて嫌だったと思う。
    今はこの本のなかに希望を見つけられる。
    蒲生邸事件の「臆病者の勇気」を思い出した。
    http://booklog.jp/quote/90390

    見返しはふたりの足跡。
    くまのまわりをちょこまかするねずみが可愛い。

  • こどもに読み聞かせのつもりで読み始め、その子供は、いつの間にかどこかへ行ってしまい、一人で読んだ。一度読んだだけではよくわからなかった。頭が固くなっているのだろうか。ねずみとくまのやりとりが、微笑ましい。はっきりと言葉にできない、じっとだまったままだったり、もごもごしたり、でもお互いに思いやりにあふれていてやさしい。「あのね、そらとぶって、なにがなんだくぁからなかったんだよ。ただこわかっただけなんだ。。。ぼく,ほんとうはゆうきなんかなかったのかもしれない」「ほんとうのゆうきって、そうなんだね」とねずみ。黒いくまが、そらをとんで、しろくなってしまった意図はなんだろう。恐怖で白髪になった、というのもへんだし。あんまり考えなくていいのかな。

  • 「絵本」というカテゴリを作ろうかと思ったが、これはやっぱり小説。自分は毛が真っ白になるほどの冒険をしていないから、まだ「ふつう」でいいとは思えないのかもしれない。

  • 『小学生はこれを読め!』より
    升井純子さんの「これ読め!」

  • 勇気…のお話。

  • 一歩進む勇気、変わっていく勇気。
    でも留まる勇気、変わらない勇気もある。
    どちらも勇気。どちらも素敵。

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著者プロフィール

さの・ようこ――1938年、中国・北京で生まれ、終戦後、日本に引き揚げました。1958年、武蔵野美術大学に入学。1967年、ベルリン造形大学でリトグラフを学びます。著書の絵本では、ロングセラーとなった『100万回生きたねこ』(講談社)や第8回講談社出版文化賞絵本賞を受賞した『わたしのぼうし』(ポプラ社)ほかがあります。童話にも、『わたしが妹だったとき』(偕成社)第1回新美南吉児童文学賞受賞作などがあり、そのほかに『ふつうがえらい』(新潮文庫)をはじめとするエッセイも執筆、『神も仏もありませぬ』(ちくま文庫)では第3回小林秀雄賞を受賞しました。2003年、紫綬褒章受章。2010年、永眠。享年72。

「2018年 『ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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