ふつうのくま (講談社の創作絵本)

  • 講談社 (1994年11月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (78ページ) / ISBN・EAN: 9784062072472

作品紹介・あらすじ

ふつうのくまが空をとんだ!
赤いじゅうたんで空をとぼうとするくま。でも、くまの家の床下にすんでいるねずみは、そんなくまのことが心配です。ほんとうの勇気を知ったくまとねずみの物語。

みんなの感想まとめ

テーマは勇気と友情で、普通のくまが空を飛ぶという不思議な冒険を通じて、葛藤や成長を描いています。くまは自分の決断を下すまでの心の葛藤を経て、仲間のねずみと共に一歩を踏み出す姿が印象的です。絵本としての...

感想・レビュー・書評

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  • ずっとずーっと昔だったら、もっと素直に本に入れたのかな…

  • やらなきゃいけないことがある。決めるまでと決めてからと実行してからのこと。くまの葛藤ぶりかわよくわかる。何がって明確ではないけど、やる前と後では少しかもしれないけど決定的に何かが変わったよ。自分自身も周りも。きっと。そうやって生きていくんだな。

  • くまが飛ぶと思わなかったけビックリした。さとはマントやっとったら飛べるかも。

  • 全部ひらがなで描かれた、でもちょっと大人向け?!の絵本。
    ねずみさんとくまさんの友情物語。
    「ゆうき」って、と親子で考えるのにぴったりの絵本物語!

  • 勇気をふりしぼってすごいことをするのって立派だけど自分をまっていてくれる人の存在って大切だなって思いました。

  • 10分くらい。
    本が小さいので、読み聞かせには向かないかな。

    くまは、おじいさんのおじいさんの おじいさんのおじいさんが、赤いじゅうたんで空を飛んだという話をお父さんから聞いていた。
    いつかは自分が空を飛んでみたいと思っていた。
    くまの家の床下に住んでいるねずみは、くまと一緒にピクニックに行くのが大好きだった。
    でも、ある日くまが空を飛ぶことを決心した時、思わず
    「かえれないかもしれないじゃないか」と言ってしまう。

  • 空を飛びたいくまと、そのくまのともだちであるねずみの話。
    全部ひらがなの文章で、句読点やスペースを多用しているわけでもないのに読みやすい。
    風や空気の表現は美しく、恐怖の表現は恐ろしく、さみしさの表現はしくしくとさみしい。
    絵は一色なのに表現豊か。読み終わってからねずみとくまの目線を追うとせつない。
    文章も絵も良質な絵本。

    くまは空へのあこがれを抱えていて、それが満たされない分だけいつもさみしい。
    足るを知るねずみは、くまを支配したいわけでも傷つけたいわけでもないけれど、「いかなくていい理由」を与えてくまをひきとめようとする。

    くまにもねずみにも感情移入できる。どっちもわかる。
    決心しても、ぐにゃぐにゃになるほどの恐怖は戻ってくる。
    いいわけは「しない」方向にも「する」方向にも使える。


    友達だからって、夢や経験や感情や生き方を共有できるわけじゃない。
    それは仕方のないことで、必ずしも悪いだけのことじゃない。
    というところで「ひめねずみとガラスのストーブ」とちょっとつながるな。
    http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4097264516

    欲しいものに猛進できないくまと、くまを大好きなねずみというペアは「おことわり?」シリーズと同じだけど、だいぶ雰囲気が違う。
    http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4265068294

    ねずみの「いま」とくまの「いつか」に、鏡の国のアリスの「永遠にもらえないジャム」を思い出した。
    水島広子の言ってた「未来に縛られると今を犠牲にしてしまう」ということも。
    「あした」という概念はあしたになったらまた先へ行ってしまうから永遠に追いつけない。
    http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4834003353
    http://booklog.jp/quote/123343
    http://booklog.jp/quote/15331

    これは大人向け。
    子供のころに読んだらきっと、希望がなくて嫌だったと思う。
    今はこの本のなかに希望を見つけられる。
    蒲生邸事件の「臆病者の勇気」を思い出した。
    http://booklog.jp/quote/90390

    見返しはふたりの足跡。
    くまのまわりをちょこまかするねずみが可愛い。

  • こどもに読み聞かせのつもりで読み始め、その子供は、いつの間にかどこかへ行ってしまい、一人で読んだ。一度読んだだけではよくわからなかった。頭が固くなっているのだろうか。ねずみとくまのやりとりが、微笑ましい。はっきりと言葉にできない、じっとだまったままだったり、もごもごしたり、でもお互いに思いやりにあふれていてやさしい。「あのね、そらとぶって、なにがなんだくぁからなかったんだよ。ただこわかっただけなんだ。。。ぼく,ほんとうはゆうきなんかなかったのかもしれない」「ほんとうのゆうきって、そうなんだね」とねずみ。黒いくまが、そらをとんで、しろくなってしまった意図はなんだろう。恐怖で白髪になった、というのもへんだし。あんまり考えなくていいのかな。

  • 「絵本」というカテゴリを作ろうかと思ったが、これはやっぱり小説。自分は毛が真っ白になるほどの冒険をしていないから、まだ「ふつう」でいいとは思えないのかもしれない。

  • 『小学生はこれを読め!』より
    升井純子さんの「これ読め!」

  • 勇気…のお話。

  • 一歩進む勇気、変わっていく勇気。
    でも留まる勇気、変わらない勇気もある。
    どちらも勇気。どちらも素敵。

  • 佐野洋子さん、戻ってきてくれないかな。
    なんてことをつい思ってしまうのが、この作品。
    サイズは小さいけど、ページ数は児童書と絵本の中間あたり。
    まぁ。見開きの左ページが全部絵になっているので、絵本のカデゴリーに入れてみた。

    美味しいハチミツをなめていても、どこか寂しいくま。
    それは、ご先祖様の残した赤いじゅうたんのせい。
    それに乗って、空を飛んだというのだから。
    しかも、くまのお父さんは死ぬときに「一生かかっても勇気を持つことは難しい。
    お前が空を飛べるくまだと、私は嬉しいけどな」なんて言ったのだ。
    悩んだ末、ある日決心したくまは、仲良しの同居人であるねずみを置いて高い崖に向かう・・                                           
    「ねえ、くま」とか「ねえ、ねずみ」と代名詞で呼び合うのが、なんだか拍子抜けする。
    吹き出してしまったのは、一大決心したときのくまの様子を『くまはものすごいかおをしていました。まるでくまみたい!』と書いてあったこと。
    全くもう、佐野洋子さんというお方は。
    ひとり残ったねずみの思いが、このお話の読みどころ&聞かせどころ。
    いえ、そもそもくまとねずみの異種交流が心あたたまるというものだ。
    くまの心を知りつつ、無事を祈って待つねずみの切ない気持ちに思わず涙してしまう。
    そうだね、空を飛ぶなんてすごいことだけど、本当は飛べなくても良かったのだ
    普通の、何でもない今の今が、一番幸せ。
    最後は二人仲良く共通の思いで、空を見上げているのです。
    いや、佐野さん、あなたはふつうではありませんでしたよ。

  • 佐野洋子さん、大好きです。これはその中でも特別に好きな一冊。あらすじ:くまの家にはご先祖様から伝わった空飛ぶじゅうたんがあります。くまは空を飛びたいのです。でも怖いから先延ばしにしてます。友達のねずみは「今の今が一番幸せ」だから、くまの気持ちが分かりません。ある日くまはとうとう決意するのですが…。
    くまは未来を見ています。ねずみは今を見ています。ずっと私はくまの方に共感していました。私の母はねずみの生き方が好きと言ってました。最近の私はどちらも大切だし、その二つの方向性を持っていたいと思います。

  • さすが佐野陽子さんです。
    くまとねずみというよくある動物をこんなに魅力的にえがけるなんて。

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著者プロフィール

佐野 洋子(さの・ようこ):1938年生まれ。幼少時代を北京で過ごす。62年武蔵野美術大学デザイン科卒業。73年創作絵本『すーちゃんとねこ』でデビュー。『わたしのぼうし』で講談社出版文化賞絵本賞、『わたしが妹だったとき』で新美南吉児童文学賞、『わたし いる』でサンケイ児童出版文化賞、『ねえとうさん』で日本絵本賞・小学館児童出版文化賞、『神も仏もありませぬ』で小林秀雄賞等多数受賞。『100万回生きたねこ』『おじさんのかさ』など。エッセイ集『わたしの猫たち許してほしい』『ふつうがえらい』『シズコさん』『役にたたない日々』『死ぬ気まんまん』など。2003年紫綬褒章受章。2010年11月逝去(72歳)。

「2026年 『はだか 谷川俊太郎詩集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐野洋子の作品

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