ゴ-ストバスタ-ズ 冒険小説

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 110
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062072748

感想・レビュー・書評

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  • 読みごたえのある幻想的な物語。舞台の冒頭はアメリカ、二人のギャングが追っ手から逃れようとしています。途中、得体のしれないゴーストに出会ってしまった二人の前に、不思議ないでたちで旅をするBA―SHOと名乗る男が出現します。そして「奥のコンクリート道」という紀行文が紹介されます。

    「ツキヒハヒヤクダイノカキャク」とはなんだ?

    「月日」というものは貨車と客車を百台連結したようなものである。
    唖然としながらどんどん読み進めていくと、BA―SHOと健気なSORAの可笑しな会話ものぞけます。そして俳句鉄道888に乗れば、時空を超えた永遠の文学の旅にいざなってくれますよ(^^♪

    高橋さんの著書をいくつか読んでみると、ほんとうに「文学」というものを愛してやまない人だな~と思います。ひじょうにまじめでひじょうにナンセンス、ユーモアとやさしさに溢れながら、ほろりとさせる哀愁が漂っている。文学でもがき戯れながら、文学を見事な「遊び場」にしています。文学はこうでなくちゃ~笑 しかも優れた詩才を発揮していますね! その破天荒な発想に呆れ果て、自由奔放なパロディに笑い転げていると、ふっとギリシャ喜劇詩人アリストパネスやらルキアノスを思い浮かべてみたり……その小説手法は自由に時空を飛翔するミラン・クンデラのよう!

    さてさていったいゴーストの正体とは? 現実とは夢の続きなの? 蝶がひらひら~それとも夢が現実なのかしら? 幻想世界のなかに哲学的思弁も満載、著者の笑いと哀しみと創造があふれています。

  • いつか泣かずに読めるようになりたい

  • ツキヒハヒャクダイノカキャク二シテ
    の下りだけがとても面白かった。あとは脈絡のない話が散乱し、テーマのゴーストも結局意味不明。

  • ゴーストとは一体何か?
    それよりもまず初めて読んだ人は言うでしょう「わけのわからない小説」だと、しかしそれが源一郎クオリティなのでしょう。
    私は面白いと思いました。これを見たあなたが面白いと思うかはわかりません。気になれば読んでみてください。

  • 高橋源一郎の本は夜中に読んじゃいけない。夜中の二時にどうしょうもなくさみしく悲しくなってしまった。そんな調子で職場に出向いて一日中舟を漕いでたダメ新人。あかん。それにしても高橋源一郎の本はなんでこんなにさみしいんだろうか。
    なんでだろうね。

    話はずれますが、私は、「ニホン」のことならそれなりに好き、といえる気がする。というか、生まれた場所だから愛着があるたぐいの、好き、です。だけど「ニホンゴ」はどうだろう。高橋源一郎もそうだし、谷川俊太郎の詩を読んでいると、ニホンゴをわたしはちゃんと読めてるんだろうか、理解してないなあと思います。でもなんだ、ニホンゴ。わたしニホンゴ、愛してるかな。愛してねぇなあ。愛していたら、こんなところでこんな文章、書けねえよなぁ。

  • 何か、優しさを感じた。

  • アメリカがまだ若く、人々に力と勇気が満ちていた時代。ブッチとサンダンスは列車や銀行を襲い、追手と戦うのを仕事にしていた。しかしある日、二人は噂に聞いた謎のゴーストを探しアメリカ横断の旅に出る!全編を貫くパロディー精神。そして詩情も豊かな言葉遊び。21世紀文学を予言する著者渾身の力作。

  • BA-SHOがいて、則巻千兵衛がいて、ゴヂラがいて、女子高生がいて、タカハシさんがいる。確かにタカハシさんのブンガクの総決算を見ているかのよう……でも、だとしたら、エロが足りないよ!!

  • 入手方法:一読目は廿日市図書館で。二読目は小石川図書館で。

    二冊目に読んだのを覚えています。

    高橋源一郎は外国文学を訳したりして造詣が深いのに、具体的な外国文学のパロディはあまりしていません(空気は踏襲していますが)。また、明治の作品を論じているのだからもうちょっとさかのぼった時代のものについても詳しそうなのに、江戸時代の作品についてもあまりパロディしません。
    しかしこの本は「ドンキホーテ」と「奥の細道」が大きな役割を負っています。
    松尾芭蕉に対する空良のホモ・ソーシャル的な感情に、幼いわたしは戸惑ったものでした。

    前半は「さようなら、ギャングたち」に似ていますので、そちらがお好きな人はこちらもどうぞ。

  • この小説を書き始めた時、ぼくが決めていたこと――
    1・世界全部を入れる 
    2・歴史全部を入れる 
    3・愛と友情と哀しみを入れる 
    4・読んでひたすら面白い 
    5・なおかつ、今世紀末の日本文学を代表する(!)
    6・同時に、今世紀末の世界文学を代表する(!)
    7・そればかりか、21世紀の文学を予言する(!)
    ぼくの能力は出し尽くしたような気がする。いま、これ以上のものは書けない。(著者)

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著者プロフィール

作家。1951年生まれ。『さようなら、ギャングたち』『優雅で感傷的な日本野球』『日本文学盛衰史』『ニッポンの小説』

「2022年 『こどものころにみた夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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