座右版 言志四録

  • 講談社
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本棚登録 : 117
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (984ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062072922

作品紹介・あらすじ

竜馬、松陰、隆盛。幕末の英傑も愛読した人生指南書
中国に「菜根譚」あれば日本に「言志四録」あり
わかりやすい訳文と訳注、禅による解釈綿密な索引つきの全訳1巻本

佐藤一斎88年の体験から生まれた江戸時代の比類なき処世名言集。待望の全訳1巻本なる。
人各々(おのおの)長所あり。人には各々その得意とする所があって、その人に適当な役目というものがある。かりにも、その役目がその人の才能に合っているならば、役に立たなくて棄てられる人などはいない。韓退之(かんたいし)が「良医は牛の小便、馬の糞、破れ太鼓の皮までも利用して、あます所無く薬にする」といっているが、これは誠にすぐれてたくみな譬喩(ひゆ)といえる。──本文より

感想・レビュー・書評

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  • 歴史を学ぶ者は表面的な情報や形跡から、記録されていない人の心の動きを感じとらねばならない。▼知識と見識とは別である。知識は外に在るが、見識は内に在る。▼字で書かれていない書物を読め。

    問題を処理するときはまず概略を把握する。それから徐々に細かい部分へと具体策を練りながら進んでいく。

    暗い所にいる者は明るい所がよく見える。しかし、明るい所にいる者は暗い所を見ることができない。

    春風をもって人に接し、秋霜(しゅうそう)をもって自らをつつしめ。

    すべての人間はもともと善人である。だからこそ教育の効果がある。

    愚か者の鈍(にぶ)さは、それが反面教師となり、自らを磨く砥石(といし)となる。

    的のない矢は放ってはいけない。

    自然。静の中に動が、動の中に静が、何の無理もなく保たれている。

    『げんししろく』1813
    ※さとう・いっさい。昌平坂(しょうへいざか)学問所の塾長。美濃国みののくに(岐阜)。儒学者。

  • 訳注が読みやすく、優れていると思います。座右の書として手元に置き、ふと思い立ってページをめくる、そんな使い方にぴったりです。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784062072922

  • 一回読んだ程度では全く意味なし。
    かなり、重い本。
    歴史を踏まえ、人はどう行いをすべきかを述べた本。自分の倫理観を考えさせられます。

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著者プロフィール

朱子学・陽明学を消化し、 近世日本儒学に偉大な足跡を残し、 幕末維新の主な学者・思想家を育てた大儒。
【著書】
『言志四録』一斎の透徹した人生観を語り、処世上の指針を与える書。西郷隆盛の愛読書としてしられる。
『重職心得箇条』等の政教に関する心構えを説いた書
『愛日楼文詩』詩文集
『論語欄外書』等、中国古典の訳注書も多数ある。

「1990年 『佐藤一斎全集 1 政教論考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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