- Amazon.co.jp ・本 (984ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062072922
作品紹介・あらすじ
竜馬、松陰、隆盛。幕末の英傑も愛読した人生指南書
中国に「菜根譚」あれば日本に「言志四録」あり
わかりやすい訳文と訳注、禅による解釈綿密な索引つきの全訳1巻本
佐藤一斎88年の体験から生まれた江戸時代の比類なき処世名言集。待望の全訳1巻本なる。
人各々(おのおの)長所あり。人には各々その得意とする所があって、その人に適当な役目というものがある。かりにも、その役目がその人の才能に合っているならば、役に立たなくて棄てられる人などはいない。韓退之(かんたいし)が「良医は牛の小便、馬の糞、破れ太鼓の皮までも利用して、あます所無く薬にする」といっているが、これは誠にすぐれてたくみな譬喩(ひゆ)といえる。──本文より
感想・レビュー・書評
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歴史を学ぶ者は表面的な情報や形跡から、記録されていない人の心の動きを感じとらねばならない。▼知識と見識とは別である。知識は外に在るが、見識は内に在る。▼字で書かれていない書物を読め。
問題を処理するときはまず概略を把握する。それから徐々に細かい部分へと具体策を練りながら進んでいく。
暗い所にいる者は明るい所がよく見える。しかし、明るい所にいる者は暗い所を見ることができない。
春風をもって人に接し、秋霜(しゅうそう)をもって自らをつつしめ。
すべての人間はもともと善人である。だからこそ教育の効果がある。
愚か者の鈍(にぶ)さは、それが反面教師となり、自らを磨く砥石(といし)となる。
的のない矢は放ってはいけない。
自然。静の中に動が、動の中に静が、何の無理もなく保たれている。
『げんししろく』1813
※さとう・いっさい。昌平坂(しょうへいざか)学問所の塾長。美濃国みののくに(岐阜)。儒学者。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
訳注が読みやすく、優れていると思います。座右の書として手元に置き、ふと思い立ってページをめくる、そんな使い方にぴったりです。
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貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784062072922 -
一回読んだ程度では全く意味なし。
かなり、重い本。
歴史を踏まえ、人はどう行いをすべきかを述べた本。自分の倫理観を考えさせられます。