前田利家〈下〉

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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062074285

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  • 眼前に迫る死の闇に立向う侍の魂!
    戦国の世を生抜いた前田利家の最期!

    家康一行が前田屋敷を辞去したのち、利家は利長(長男)を病床へ呼ぶ。傍には右近のほかに誰もいない。利家は布団の下から氷のように磨きすました抜き身の大刀を取りだし、利長にみせていった。「今朝ほど、おのしに心得ておるかやといいしとき、器量を持ちての返答をいたせしならば、すなわち内府に会いて、この場を去らせず斬り殺せしだわ。されどもおのしがいらえは、腑抜けしものなりしゆえ、内府を殺すのをやめしでや。」庭前にはつつじの紅があざやかに陽ざしに映え、蝶が舞っている。利家は割り粥を口にし、酒をすこし飲み、さかんな春の光景を眺めつつ、わが62年の越しかたを思いだす。……――(本文から)

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著者プロフィール

1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年に『深重の海』で直木賞受賞。その後、織田信長を描いた『下天は夢か』がベストセラーになる。95年『夢のまた夢』で吉川英治文学賞、2005年菊池寛賞受賞。1997年に紫綬褒章を、2003年には旭日小綬章を受章。剣道三段、抜刀道五段で武術全般に造詣深く、剣豪小説をはじめとして多くの武道小説を執筆。2018年5月26日逝去。著書に『明治撃剣会』『柳生兵庫助』『薩南示現流』『雑賀六字の城』『修羅の剣』『大わらんじの男』『龍馬』など多数。

「2022年 『深淵の色は 佐川幸義伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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