- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062074971
感想・レビュー・書評
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浅田ファンの私ですが歴史物は長いし、知識もないしで「食わず嫌い」状態になってました…が会社の人が貸してくれたので先日読み始めました。
これがとっても面白い!浅田さんの幅広さに改めて感服。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み終わった。え、やっぱり面白い。文句ナシですわ。いまNHKでドラマ化してますが。
糞拾いの少年・春児と、同郷で名家出身の梁文秀は、それぞれの昴に導かれて一方は西太后付きの宦官に、もう一方は主席進士となり、違う立場で清朝の最期を生きることとなる。
浅田次郎が巧すぎる。主人公二人は架空の人物だが、西太后をはじめとした歴史上の重要人物たちと当然のように同居し、それぞれが物語の中で巧みに人物造型され、描かれている。それでいてストーリーもまるで球体のように隙がない完全体であり、しかもぐいぐい読ませる。面白い。
なんでこんな完璧な物語を創れるんだろう?歴史という事実やに縛られながらフィクションをまじえてふくらませて、しかもそこここに伏線があって、複雑な人間関係も完璧に描き切るって……神業としか思えない。よほど頭がよくない限りこんなものは書けないと思う。本当にすごい。脱帽。
しかも描写がめちゃくちゃリアルなのである。科挙は1300年も続いた究極の入試制度だが、その受験から採点の方法まで事細かに説明してみたり、はたまた宦官になるための儀式(アレです、アレ)とか裏事情とかを描写してみたり……この辺りは拾い読みでもグロさがわかる。浅田次郎、意外と過激描写やるなぁ、と。
興味深いのは悪女として描かれがちの西太后を間逆に描いているところだろうか。わりかし親しみのある描き方をされているので、それはそれで…たぶん後に涙を誘うんだろうなぁ。
歴史オンチにも易しくかかれているので、万人にオススメです。機会があったらぜひ一度読んでおくべき!な本。 -
中国という懐の深い国について、一度は見ておきたいと思い行ってきた。万里の長城、紫禁城、天壇公園・・・ガイドさんに特別にお願いして市井の民家にもおじゃまさせてもらった。
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私が、歴史小説を初めておもしろいと思った作品です。
これまで学校の歴史の授業は好きじゃなかったのですが、
歴史っておもしろい、と思わせてくれました。
これ以来、歴史小説を好んで読むようになりました。
後から知ったのですが、著者浅田さんは、この小説を書いていたときには、中国に一度も行ったことがなかったそうです。それを知って本当に驚きました。浅田さんもカントなんですね。
今テレビで日中合同制作のドラマをやっていますが、個人的感想としては、春児、梁文秀のイメージが本を読んでいたときとずいぶん違っていました。本はおもしろいですよ。是非読んでみてください。(K) -
原作がNHKでドラマ化ですか。この手の本は清朝最後の皇帝・溥儀の生涯を描いた『紫禁城の黄昏』読んだりこれを映画にした『ラストエンペラー』なども観たが、興味がある。
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人生で影響を受けた本ベスト3の内、堂々のナンバー1。
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上巻だけでは、一体主人公が誰なのか分からないです。
主要人物が3人、春児・梁文秀・西太后なのですが、誰を中心にしたいのか????
ストーリーも今ひとつ躍動感がないので単調です。
今のところ、この話で何を伝えたいのかが分かりかねているところです。 -
図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
汝は必ずや西太后の財宝をことごとく手中におさむるであろう―。中国清朝末期、貧しい農民の少年・春児は占い師の予言を信じて宦官になろうと決意した。
物語の最初のほうですでにグロテスク。。。
中国のものだからあるんだろうなとある程度あたりは付けて読んだつもりだけどやっぱりね、読んでても気持ち悪いです。。。。
春児はともかく?史了がどうなることか。。。。
科挙の試験あたりまでは幻想的できれいだった。事実はあんなに美しくも簡単でもないのでしょうが、素敵なシーンでした。 -
文句なし!
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勇気がでる!