村上龍映画小説集

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 142
感想 : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062076609

作品紹介・あらすじ

村上龍の『69』以後、'70年代のほろ苦い青春を描く。基地の街から出てきた東京は、ひどく退屈で、やるべきことは何も見つからなかった。麻薬とセックスと音楽に明け暮れた日々の中で、映画は強烈な魅力にあふれていた-。

感想・レビュー・書評

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  • 1995年6月30日 第一刷  再読

    村上龍の‘70年代のほろ苦い青春って、帯のキャッチコピーですがー。一般市民の青春はほろ苦ですよ。でもね、この小説のどれくらいが虚構なのかは分かりませんが、嘗胆ですよ。臥薪ですよ。龍さんは芸の肥やしに昇華しゃったから許されるんだろうけどね。

  • 最初は何がなんだか分からなかった。短編?が繋がっていることがわかると本当に映画を観ている感覚。
    難しく、複雑にも思えて21の私にはまだ分からないことなのかも…数年経ったらまた読みたい。

  • 69の続編。
    葛藤を感じられる。
    彼が成功者になるのは必然だったのだと思った。

  • 村上龍の小説って、暑苦しさとか汗の臭いとか、体液の臭いが本当に感じられて、自分も追体験してるような感じがして、すごく好きだわ。

  • 村上龍が芥川賞を受賞したのは確かわたしが大学生になったばかりの頃だ。内容はよく覚えていないが、自分の環境と余りにもかけ離れている主人公の生活に憧れつつも、ついて行けない印象が強かったことだけは覚えている。この作品は、メイキング of「限りなく透明に近いブルー」の印象で読んだ。酒、ドラッグ、セックスが当たり前のような生活を道具立てとする内容は、今でも違和感を感じる。しかしあの頃よりはずっと楽しめた。作者にかんしてはテレビの「カンブリア宮殿」を通じて好印象を持っている。だからと言う訳でもないが、彼があの年齢で芥川賞を受賞した訳が解るような気がする。やはり才能豊かなのだ。この作品が「村上龍 映画 小説集」となっていることでそれに気付いた。彼は小説を書いているのだ。主人公を中心として周囲の人物が読む人の頭ににくっきりと浮かび上がって来る。これから村上龍を読み直さなくてはと思った。

  • 限りなく★5に近い★4。もっとこの小説を楽しめる人がいると思う。それがうらやましい。

  • 村上龍で一番好き。

  • 良い本というものは、2度、3度読んでしまうものである。僕はこの本を読むのが3回目である。つまり、この本は良い本ってことだ。

    はじめてこの本を読んだのは高校生の時だったろうか。そのときは、自分がしている「ままごとのようなセックス」と本書で登場人物がするうような「動物的なセックス」の差に驚いた。他にも、麻薬やヘロインなどがたくさん出てきて、とても刺激的だったことを覚えている。


    次に読んだのは20歳のときだ。その時も、やっぱり刺激的だなと思って、本書に出てくるヤザキのように、福生まで出かけて行った。もちろん、1970年代と現在の横田は趣がまったく違っており、何もなかったけれど。しかし、横田のファントムの音を聞くだけで不思議と幸せになれた。

    そして、今、僕はこの本を3回目として、読んだ。

    結局のところ、何もかも失われてしまったのだ。青春は2度と戻ってこない。これがこの本から今回受けたメッセージだ。

    もちろん、初めて読んだ時と、就職を控えた現在では、まったく読後感が違う。

    初めて読んだ時は、オキナワがバーのパトロンに対して、就職を求めたシーンなどでは正直いって軽蔑したが、今ではとてもじゃないけどそんなことはできない。むしろ、感情移入すらしてしまいそうだ。そして、「自分はなんとか就職決まってよかったな」と安堵したし、彼らがヒッピーぶりながらも、そういった態度をとったことが痛いほどわかった。

    つまり、そういった年代のそういった気持がわかる年齢になったのだ。おそらく、大学3年生と4年生にはわかるのではないだろうか。



    人生を生きるたびに読後感が変わるこの本は、本当に素晴らしい。もしかしたら、4回目もあるかもしれない。その時は、どういった輝きを本書は見せてくれるのであろうか。

  • 少し前の作品についてが多いので、若い人が読んでもなんのこっちゃになりそうですが、
    村上龍の視点や表現方法はやはり面白いですよ。

  • 地区センで読む

    いつか購入しよう そうしよう

    何事も経験 感受性豊かになりたい

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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