- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062077972
感想・レビュー・書評
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江戸川乱歩賞・直木賞W受賞!という華々しい宣伝文句で飛びついた。期待が大きかっただけに、拍子抜け。
前半はまだ良かったが、後半にかけてつまらなくなった。なんか、薄っぺら過ぎませんかー?やっぱり主人公に共感できないのが原因か?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新宿の中央公園で爆破事件が起き、そこに主人公が居合わせる。主人公はわけあって偽名をつかって暮らしている。爆破事件はなぜおきたのか?息もつかせぬ展開でラストまで一気に読みました。面白いです。
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オチが微妙〜
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最後の主人公の言葉に尽きる。どうしようもない。
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70年代の学園紛争の中心となった世代の物語である。
その時から20年以上が経った ある10月の雨上がりの土曜日、新宿中央公園でその事件は起こる。その事件とは多数の死傷者を出す爆破事件である。
学園紛争をリアルタイムでは知らないが、主義主張とは別に 盛り上がらざるを得ない雰囲気 というものも多分に在ったのではないかと思われる。熱せられた空気が冷えた時 ほとんどの者は我を取り戻し何かを背負いつつ日常に戻ったのではないだろうか。
だがここに 日常に戻れなかった男がいるのだ。彼は 心の中の沸点を越えることもなく いとも容易くテロリストへの道を歩きつづけてしまったように見える。静か過ぎて恐ろしくなる。
終止符を打つきっかけになったのは一首の歌だというのも象徴的である。
――殺むるときもかくなすらむかテロリスト蒼きパラソルくるくる回すよ
短歌は詩よりときには日記より 胸のうちを顕わにするものなのかもしれない。
菊地は どんな明日を生きていくのだろうか。生きている限り平安はないのだろうか。 -
ハードボイルド。主人公のアル中おっさんが格好良い。出た当時評価が高かったのも頷ける。
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ちょっと古いけど、オススメなので入れておく。
発刊当時に読んだので、ストーリーに関してはもうおぼろげだったりするのだけど、おもしろくて一気に読んだのは覚えてる。
もう一度読み直そうかなーと思いつつ、今読んであのときの衝撃と満足感が「こんなもんだっけ?」という失望に変わりはしないかと躊躇していたり。