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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062079198
みんなの感想まとめ
重苦しい雰囲気の中で展開される物語は、行方不明の娘を探し続ける母親と、過去の事件を再捜査する元刑事の視点を交錯させながら進んでいきます。現代の神隠しと呼ばれる幼児失踪事件を背景に、罪と罰、生と死の対比...
感想・レビュー・書評
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桐野夏生さん初読み。
かなりボリュームのある小説だけど惹き込まれて中弛みすることも無くあっという間に読んだ。終始重苦しい雰囲気。行方不明の娘が生きていると信じて探し続ける主人公と山梨のキャンプ場の事件の母親が重なった。
罪と罰。生と死の対比。どう解釈すれば良いのか。これで終わるんかーい!とも思うけどそこがまたこの小説の仄暗さ、終わりの無い闇という世界観とマッチしている。 -
あらすじ
「現代の神隠し」と言われた謎の別荘地幼児失踪事件。姦通。誰にも言えない罪が初めにあった。娘の失踪は母親への罰なのか。四年後、ガン宣告を受けた元刑事が再捜査を申し出る。三十四歳、余命半年。死ぬまでに、男の想像力は真実に到達できるか。 -
自分が意識しなくても性的な官能をかもし出している女性‥それが主人公のカスミなんだと思います。要所要所で男性に救われ、孤独に陥っては男性の肌を求め乳房を与えていく。文中の言葉を借りれば「肝が座った異様な生気」を感じます。
自分の娘が行方不明(あるいは殺害?)になった原因は確実にカスミのしてきた背徳にある。夫や娘の寝ている階下の部屋で情事を重ねていく行為は共感はできませんが、こういう女性は確かにいて、私も少なからず見聞きしてきた経験はあります。そしてこういう母親をもってしまった子どもが心理的な傷を抱えていくことも‥。
作者の桐野夏生さんは、作家としての力量からして今後残っていく作家だろうなと感じましたし、直木賞にも納得ですが、本作の主人公のカスミには共感はできませんでした。
でも、様々なタイプの女性を知るうえでは読み応えのある作品です。 -
結局犯人は誰だったんだろう?
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初めての桐野夏生。開いた瞬間、結構なボリュームのある小説と感じて読み切れるか不安になったけれど、飽きることなく一気に読み進めてしまった。
知人一家の別荘地に一緒に来ていた家族の娘が忽然と姿を消してしまうのが主軸。
母親や父親、知人夫妻や管理人、色々な人に焦点を当てながら見ていくけれど、大人たちの内面の醜さなんかも描写されている。
どの登場人物にも一切共感出来ないけれど目が離せない。後半の内海とカスミも共鳴したんだろうけど、全く共感は出来ない。
結局犯人も分からずモヤモヤして読了。
しかし嫌いではないし、人物の描写は好きだったので別の作品も読んでみたいと思う。 -
長かった
ミステリーではないので最後まで犯人はわからなかったが
個人的に和泉が犯人かなー
主人公には共感できなかった、話は面白いし読み応えあるが主人公に感情移入できなかった
人の内面の弱さとか汚さが描かれている話 -
文庫本を買って読んだことあるのに、それを忘れて図書館でハードカバーを借りてしまった。「読んだことを忘れるということは、忘れるほどの内容だったんだろう」と思ったが、やはり結婚前と結婚後では感想が異なる。
結婚後の今に読むと、カスミの「脱出」を図る気持ちも何となくわかるし、これがただのミステリーではないことも痛感した。犯人探しが目的ではなくて、いなくなった娘を探すことを通して、「人生とは何か」「生きるとは何か」「生きて時間を過ごすとはどういうことか」を問うているのだと感じた。
きっかけは、ほんの出来心。その些細な出来事が、大きく人生を狂わせる。カスミはもちろん、「if」で語られているであろう内海とカスミの犯人に関する夢も、犯人の動機は出来心に近しい。少しのボタンのかけ違いで、人生は大きく変わる。それでも、私たちは生き抜かなければならない。 -
ちょっと堅い。
ぐっとひきつけるものがなかった。 -
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分厚くて字もたくさんあるわりに、最後の方まで読むのに苦労はしませんでした。
初っ端から、不穏な空気、こういうことするから不幸になるんだよ…などと客観的に感じつつ。
最初の方でカスミの娘が行方不明になり、そこから謎がどんどん明かされていくのかとおもいきや、
それぞれ登場人物の様子やらが絡まってきて、
ずっとモヤモヤ霧の中で物語を眺めているような気持ちでいました。
何が本当で何が嘘なの?はっきりしなくて、すっきりしなくて、説明できなくて、
まぁ、人間って自分の気持ちでさえ説明するのが難しい時もあるから、まさにその中に溺れた感じでした。
娘を探し続けるカスミの辛さや、終わりのない不安、焦り、葛藤、色んなものにそこまで共感できなかったのは、そもそものカスミの人間性が私とかけ離れていたから…かな…
自分の子供が急に姿を消すなんて、、
考えただけで恐ろしくて、そんな日が来ないように、子供が小さいときは目を離さずに育ててきました。
本を読んでいて、良いことは、
「世の中には自分には関係ないと思ってる不幸がいつだって自分に急に振りかかる可能性がある」ということ。
小説の、辛い悲しい出来事を私は自分には起こらないように、毎日を大切に過ごさなきゃなーと学んだりもします。
まぁ、この小説に関しては、後半がもう、
うわぁーーー、むむむーん、うーーーん
と言う感じで。
もやもや。 -
図書館本。犯人が知りたくて一気読みでした。
以外な人が犯人でびっくりでした。 -
▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/141173 -
桐野さんの作品は「水の眠り灰の月」と他のミロシリーズ、「OUT」くらいしか読んでいない若輩者ですが、文章すべてが、脳内に染み付いてくるというか、絡みつかれるというか、とにかく凄いんですね(巧く書けなくて情けない…)。一気読み。謎を残す幕引き(幕は降りてませんけど)も脳内にこびりついたまま。傑作。
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内容関係無いが、尊敬している井上雄彦先生が、自分とぴったり同時期にこの本を読んでおられて嬉しかった。新刊というわけでもなかったのに。
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幼児誘拐って 残された人の全てを壊す
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前編を通して流れるのは、低くどんよりとした曇り空の印象。カスミが生まれた村の海辺の印象だ。
疑わしき人物が急に浮上してきたりはするが、最後まで犯人がわからなかった。そんな場所から急浮上してくるとは!
途中、絶妙なタイミングで過去のエピソードを挟んでくるあたり、上手いなぁと感じさせる。
久々のミステリー、面白かった。 -
人間は何をするかわからない。不条理、という言葉が浮かぶ。
主人公カスミの幼い娘がある朝、どこかへ行ってしまった。
北海道の友人の別荘から。その別荘の持ち主、夫の友人とは不倫関係。
カスミは一人狂ったようにみつからない娘を探す。
ミステリー風な謎が読み進まされる力とはなっているが、解明という方向ではない。
そのことが起こった波紋を示し、関係登場人物を徹底的にあばいて描いていく。
芥川龍之介の「藪の中」や有吉佐和子の「悪女について」のようにさまざまな語り手によって事件の様相が違うとか、人物評が違うというような生易しいものではないかった。もっと凄いのである。
しかし、作者は「原罪」というような大げさな言葉は出さない。まして「罪と罰」もない。
読み手は自己の内を覗き込まされ、考え込まされる。
うなづいてしまえるのが恐ろしい。
救いがない!かどうか...。 -
読ませる本。上手だな。一気読みしてしまった。沢山泣いてしまった。この心理的な動きは、読んで体感してみるのが良い
著者プロフィール
桐野夏生の作品
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