落日の宴―勘定奉行川路聖謨

著者 :
  • 講談社
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感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062079266

作品紹介・あらすじ

嘉永六年(1853年)、時の勘定奉行川路聖謨は、開国を迫るロシアのプチャーチンと対峙。-激動の幕末、日本を大国間の荒波から守った幕臣を描き、日本人の誇り高き精神を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 徳川将軍、四人に仕えた勘定奉行の川路聖謨。
    まさに幕府のために生まれ、幕府のために人生の幕を閉じたような男。
    幕府が倒れた時、己の人生も終わると悟り、人知れず自らの命を絶った。
    この時代の男の潔さを知った。

  • 幕末史を外交の視点からひも解に最良の歴史小説、

  • 吉村昭先生の幕末小説はだいぶ読みました。幕末期の外国との折衝もので『海の祭礼』がある。また、この小説に関連しては、『桜田門外ノ変』、『生麦事件』関連小説といえる。
    しかし、吉村昭先生の小説の丁寧さは、時に疲れてしまうこともあるが、最後の読後感は満喫してしまうのは、満腹感にも通ずるのだろうか。

  • 黒船に遅れること1ヶ月、下田に来航して開国を迫るプチャーチン。まさかまさかの「安政の大地震」に遭遇、フリゲート・ディアナ号は沈没。それでも任務遂行した意志の強靭さは立派だけど、米国船と勝手に交渉して兵卒を置き去りに帰国。背景にチラつくクリミヤ戦争。もし日本領内でロシア人と英仏船が出会ったら…。やっと兵卒が帰国したら、アロー戦争で調子こく英仏を盾に、今度は米国ハリスが大暴れ。京都行きは失敗するわ、将軍継承問題は炎上するわで我らが聖謨は一旦リタイア。その間にも安政の大獄、桜田門外の変、和宮後嫁、生麦事件、長州征伐。そして大政奉還…って後半は端折り過ぎだね~。

  • 吉村昭の本は調査内容がしっかりしていて、小説としてよりも昨日起こった事柄の記録のように生々しく読め、いつも楽しめます川路聖謨という人物については知りませんでしたが、プチャーチンとの堂々たる交渉そしてお互いの信頼関係と現代の企業社会で生きる私達にとっても参考になりました。また左遷されたときの恬淡とした姿勢、愛妻家ぶりと実に魅力的な人ですね。さわやかな感動の本でした。

  • 吉村昭著。なぜ廃版なのか分からないが、川路聖謨は幕末のたいへん重要な人物のはず。

  • 以前も佐藤雅美さんの作品で読んだ
    勘定奉行 川路聖謨(としあきら)

    やはり幕府の要として務め上げた武士
    らしい素晴らしい幕閣を通じて、最後
    は中枢である大老・老中が機能不全を
    起こしだした変化を読み取りました!

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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