歌う石

  • 講談社
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本棚登録 : 272
感想 : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062079334

感想・レビュー・書評

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  • 謎を解く鍵は、いにしえの四つの宝、「剣」「槍」「大釜」「石」。神話や伝説にいろどられた、古代のアイルランドにくり広げられる壮大なファンタジー。

  • 一人ぼっちのケイは多くの里親のもとで過ごしたが、いまは自分一人で生きている。そんなケイの所に誰からともなく18冊の本が送られてきた。英語の本以外に古いアイルランド語の本もあり。大学の先生に助けられながら独学で読めるようになった。そして、本が呼んでいるアイルランドに行くことになった。

  • <トーストかりかりシーン>


    『妖精王の月』『ドルイドの歌』『夏の王』――この作家によるアイルランド発本格ファンタジーを読みつないでいた時期があり、なかでもお気に入りが『歌う石』、断トツでした☆
     興味深いことに、インターネットで調べてみたところ、日本人読者の多くが『歌う石』をフェイバリット・メリングに挙げていました。この作品には、特別私たちに好かれる魔法の力があるようですね。

     ケルトの神話を扱った本格ファンタジーでありながら、不思議と親近感を抱かせてくれるメリングファンタジー。殊に『歌う石』は、ファンタジーと現実の間に断層が生じない作品だと思います。
     主人公のケイは、アメリカのどこかによくいそうな大学生の女の子なのです。ただ、幻視や奇妙な夢がたびたび訪れるという彼女。そこで「歌う石」をヒントに旅立った先が、アイルランドでした。
     巨石のアーチをくぐったら、そこは古代の世界。記憶をなくした謎の少女アエーンと出会い、賢者トゥアンの言葉によって宝を探すことに……

     と、何だかどんどん神秘の世界に引きこまれていくことにはなるけれど、すっと入りこんでいけたなぁ★ ケイが自分のルーツを探してここに来た、という前置きが利いているのか、紀元前にをさまよっても全く違和感をおぼえなかったのです。

     ケルトの神話には、血で血を争うような野蛮なイメージもあるけれど、いつだってメリングの筆致は、一族の存亡をかけた戦いまで夢み心地で読ませてくれます。井辻訳も流麗☆ 幾多の事件や争いをこえ、古代と現代が結びついてゆく過程に陶然としました。ついに判明するアエーンの正体やケイのルーツに、驚いたなぁ……。

     と言いつつも、私が勝手に決めたこの物語の見どころが別にあるのです。男の子と女の子が、お部屋でトーストを食べながら(かりかりかり)おしゃべりしているシーンこそ、ファンタジーと呼びたい。だって、すごく可愛い!
     すみません★

  • 後半、指輪物語のエルフが旅立った、っていう話に似てるなーって思ったら解説も「指輪物語に近い」的なことを言っててやっぱり。と同意。

    さっくさっく進むストーリ。たくましい女性2人が3つの宝を集め、歌う石を呼び出す。ちょっとラブロマンスあったり。ファンタジーが読みたいときにオススメの一冊。

  • 物語の流れが速くなったり分岐したり
    いくつかのテーマがあって
    一冊の本でいろいろ楽しめました

    歴史に関するところは
    ××族?○○族?カタカナが多くて悩みましたが
    後半はまずまずの理解で進めました(;^^)ゞ

    やっぱり後半のアエーンの変身振りが
    いっきに物語をまとめて行きましたね!
    明らかになる謎が解けていって
    すっきり、の読後感です(^_^)

    装画は、こみねゆらさん
    日本で描かれたとは思えないクオリティ!

  • アイルランドの歴史をもっと知りたいと思いました。
    おもしろかったです。
    ファンタジーとしてもよかった。
    もうすこし訳が読みやすいとよかったんだけどね。

  • 自分のルーツを探しにアイルランドに行ったケイは、導かれるように石のアーチをくぐる。
    そこは、四つの部族が対立する紀元前のアイルランドだった。
    ケイは記憶を失った少女アエーンとともに、ダナーン族の賢者の導きにより、古代の宝を探す旅に出た。

    伝承をベースに、現代的な要素を取り入れたファンタジー。
    日本でいうと、邪馬台国にタイムスリップするような感覚だろうか。
    ケイが自らのルーツを知る最後が良かった。
    恋愛要素はあるんだけど、少し薄味だったかなぁ(笑)

  • 小学生の夏休みに図書館で読んで強烈な印象をどかーんと受けたのですが題名思い出せず。ネット検索ですぐ出てきました、時代って凄い…

  • 主人公ケイが自分のルーツを探すうちに古代アイルランドに迷い込み、記憶喪失の少女アエーンとともにダナーン族の4つの宝を探し出す旅をする話。
    たぶんストーリーはシンプルだけど、自分探しと神話とラブロマンスがすごいバランスで調和しています。

    井辻さんの訳なのがまたよかったんだと思います。小学生だった自分が生まれて初めて情景をくっきり想像できる文章だったので、ますます夢中になって読みました。
    ケイの聡明さに憧れたなぁ。登場人物のキャラクターがすごく生き生きしてて、神話に埋もれないとこが好き。

    もともとファンタジーやケルトが好きだったけど、この一冊でますますそっちに偏っていきました。
    私にとって、特別な本です。自分のルーツになったかもしれない(笑)。

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