素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち

  • 講談社
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本棚登録 : 105
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062081504

作品紹介・あらすじ

ル=グウィンと村上春樹が贈る"空飛び猫"第三弾。翼のないアレキサンダーと空飛び猫たちの素敵な出会い。

感想・レビュー・書評

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  • 空飛び猫シリーズの3作目。
    今回も原著を読んだあとに読みました。

    今回の主人公は翼のない普通の子猫・アレキサンダー。
    家族や飼い主から「素晴らしい!」とほめられて鼻高々なアレキサンダーは、「なにか素晴らしいことをしてやるぞ!」とこっそり家を抜け出します。
    しかし初めての外の世界は知らないものばかり。
    トラックに驚かされ、猟犬に追いかけられ、必死で登った高い木からは降りられなくなってしまいました。
    寒さと心細さで震えていたアレキサンダーの前に舞い降りたのは、真っ黒な身体に美しい翼のはえた1匹の猫でした…。

    アレキサンダーの素直さをとても愛しく感じました。
    ちょっと強がってみようとしたものの、すぐに迷子になってしまったことを認めるところ。
    自分を助けてくれたジェーンは自分よりよっぽど素晴らしいことをしてくれた、だからおかえしに今度は自分がジェーンになにか素晴らしいことをしてあげられないかな?…と考えるところ。
    そして物語の最後の彼の一言もすてきです。

    空飛び猫シリーズのラストの主人公はジェーンのようなので、とても楽しみ。
    アレキサンダーとのその後が描かれていることを期待。

  • さあ、『空飛び猫』シリーズも3冊め。
    翼をもつあの子たちは、今回はどんな冒険を?とわくわくして表紙をめくったら。。。

    なんと、今度の主人公は、翼を持たないふつうの子猫、アレキサンダー。
    でもこのアレキサンダー、「ふつう」なんて言ったらぷんぷんふくれること間違いなしで
    「僕は素晴らしいアレキサンダー!」と確信しているところが、可愛いことこの上ない♪

    猫って、多かれ少なかれ、自分のことを
    「僕って素敵☆」 「私って最高♪」 って思ってるところ、ありますものね。

    この、いわれのない万能感に満ち満ちたアレキサンダーが
    ちょっと冒険してみようと思い立った途端、トラックにびっくり仰天し
    猟犬に怖れをなして木の上に駆け登り、降りられなくなって
    しっぽを太くして幹にしがみついている挿絵がまた、猫好きの心をくすぐります。

    でも、アレキサンダーが素敵なのは、「僕って素晴らしい!」と思い込むだけじゃなくて
    窮地を救ってくれた空飛び猫のジェーンのために何ができるか考えに考え、
    「Me!」(みー)と「Hate!」(ひー!)しか言えなかったジェーンの
    心の傷に根気よく寄り添って、彼女の言葉をついに引き出してあげたこと。

    正真正銘の素晴らしい猫として、「彼は素晴らしい猫」と褒め称えられて
    当然のように「もちろん」と答える、得意満面の顔に
    こちらまでにんまりしてしまいます。
    そして、空飛び猫ジェーンと、ふつうだけど素晴らしい猫アレキサンダーが
    結婚したら、生れてくるのは空飛び猫なのかしら、と
    早くもいらない心配をしている私なのでした。

  • 2013年8月24日
    翼のない猫(!?)としゃべることができない猫のお話。かわいい。

  • 世間知らずだけれど、純真で真っ直ぐなアレキサンダーがかわいかった。
    ジェーンとのやりとりが、ほっこりする。
    弱いところも見せあえる、いい関係だと思う。
    「夜はやさし」を読んでみたくなった。

  • かわいい生意気な子猫ちゃん。出来ること=すごい、という固定観念を変えていくお話です。かわいい中にもメッセージ性があり、小学校高学年くらいから読めそう。最後の村上春樹さんの訳注が文化的な背景やエピソードなどを交えてあり、面白かった。

  • 空飛び猫シリーズの第3弾。
    初めて翼のない普通の猫が出てきて、彼が主人公です。この裕福な家で育てられたアレキサンダーが翼のある猫たちと出会って成長します。
    訳者の村上さん言うように猫は早熟で、仄かにロマンスの予感も。

  • シリーズ三作目。
    アレキサンダー。
    空は飛べなくても、素晴らしいことができる。

  • 愛は一番強い。

  • あとがきのなかで村上春樹がメッセージのある話だと書いているのだけれど、そんなこと関係なくかわいい。

  • 註釈が素敵。訳者のキャラクターが際立つ。さすが、村上春樹。

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著者プロフィール

アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(Ursula K. Le Guin)
1929年10月21日-2018年1月22日
ル・グィン、ル=グインとも表記される。1929年、アメリカのカリフォルニア州バークレー生まれ。1958年頃から著作活動を始め、1962年短編「四月は巴里」で作家としてデビュー。1969年の長編『闇の左手』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1974年『所有せざる人々』でもヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。通算で、ヒューゴー賞は5度、ネビュラ賞は6度受賞している。またローカス賞も19回受賞。ほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ニューベリー・オナー・ブック賞、全米図書賞児童文学部門、Lewis Carroll Shelf Awardフェニックス賞・オナー賞、世界幻想文学大賞なども受賞。
代表作『ゲド戦記』シリーズは、スタジオジブリによって日本で映画化された。
(2018年5月10日最終更新)

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