検屍官

制作 : Patricia Daniels Cornwell  相原 真理子 
  • 講談社
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本棚登録 : 32
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062081542

感想・レビュー・書評

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  • 1990年代の初め、女性が探偵役の推理小説がすごく売れた。
    このシリーズもその頃発表されたのが、最初。

    アメリカの検死官が、こんなに捜査の中心にいるのかどうかはわからないけど、主人公のケイ・スカーペッタはこなす検死の数だって相当なものなのに、犯人の人物像をプロファイルし、刑事やその他の職員を通して知りたいことは調べてもらい、最終的には自分をエサに犯人をおびき出すことまでする。
    それは、彼女が女性だからということも関係しているのかもしれない。

    彼女は一介の検死官ではなく、検死局長という役職についている。
    これは女性としては結構な出世なのだけど、だからこそ悪意をもって彼女を無視したり陥れようと画策する者がいたり、悪意無く前任者と比較したりする者が大勢いる。
    もっとやらないと認めてもらえないのではという強迫観念が、彼女にはある。

    これは、このころ日本でも「男女雇用機会均等法」が施行され、希望をもって社会に出た大勢の女性にも当てはまるのではないか。
    雇用の機会は均等になっても、雇用が均等にはならず門前払いをくったり、雇用された後が均等ではなく、旧態依然とした男女差別に泣かされたり。

    ケイ・スカーペッタが精力的に働くのには、そういう時代背景もあったとして、しかし彼女はタフである。
    仕事量も責任も相当量であるのに、恋愛もする!
    天才的知能の持主でありながら愛情に飢えている10歳の姪という、どう扱ったらわからない存在が家に遊びに来ている。

    この姪が、先日読んだ『痕跡』では大人になっていて、やっぱり扱いが難しい。
    あの作品に出てきた人物と、この作品に出ている人物とでは、彼女との距離感が変わっているので、この間に何があったのかが興味深い。

    そして、後任の検死局長から目の上のたんこぶ扱いされてイラついていた『痕跡』のスカーペッタは、シリーズ最初のこの作品では前任者と常に比較されることにイラついているのも面白かった。

    検死官が活躍する事件というのは、凄惨な事件ばかりなのだろう。
    そうは思うが、読み出してしまったのだから仕方がない。
    このシリーズを追いかけていくことにしよう。(先はとても長い)

  • CSIをさんざん見てきた今となっては、決め手となる手掛かりはさほど目新しくないけれど、それでも飽きずに最後まで読み切ったのは、じわじわと進む展開の上手さなのかも。

  • コーンウェル、デビュー作。

  • シリーズの最初。読まなきゃ〜!!

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