薔薇戦争―シェイクスピア・『ヘンリ六世』『リチャード三世』に拠る

  • 講談社
3.50
  • (0)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 10
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062083546

作品紹介・あらすじ

本書は、薔薇戦争の発端から終結までを扱ったシェイクスピア初期の作品、『ヘンリ6世』1‐3部と『リチャード3世』の4作を整理編集した3部作全75景の一大人間ドラマである。白薔薇と紅薔薇、15世紀イギリスを二分した壮絶なる王位争奪戦を、シェイクスピアの作品から再構成、木下順二氏の格調高い名訳で贈る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イギリスを代表する演出家であるバートン氏が、シェークスピアの「ヘンリー六世」三部作と「リチャード三世」を合体させて一本の芝居に編集しなおしたもの。同名別人の登場人物が多いため何度も表紙裏の家系図を見直すことになったが、とても面白かった。一度実演を見てみたいものである。

  • 「薔薇戦争」非常に美しい響きですね。薔薇とはいっても、今の何枚も花びらのある、いわゆるハイブリッドローズじゃありません。一重の花で、サッカーのイングランド代表チーム「スリーライオンズ」のエンブレムの、下にぽんぽんっと描かれてるやつです。(最初は何の花かと思った:笑)。ヨーク家とランカスター家の紋章を取って呼ばれる、英国王家の正統性を争ったこの戦争を、シェイクスピアの「ヘンリー6世(第1-3部)」「リチャード3世」をつないで描いた大作の戯曲です。シェイクスピアの翻訳といえば、クラシカルなものが好みなら福田恒存さん、小粋な感じでは小田嶋雄志さん、現代的には松岡和子さんといったかたのものを手に取りやすいと思うのですが、こちらは訳を「夕鶴」の木下順二さんが手がけておられます。俳優さんの台詞運びには非常に厳しいかただったといわれるだけあって、言葉のはしばしへの神経の行き届きかたが並大抵ではなく、読み進めやすいよう訳のように感じます。アレンジの妙か木下さんの訳の妙か、峻烈な台詞も意外と穏やかだったり("Off with his head!"とか)個々のお芝居の名台詞が少し違ったスタンスで出てきたりしますので、そういった違いを楽しむこともできます。個々の戯曲をすでにご存じのかたはこちらだけ読み進めてもいいと思いますし、そうでないかたは先にガイド本(阿刀田高さんの「シェイクスピアを楽しむために」など)を読まれてから楽しまれるといいと思います。もちろん、この本だけガーッと一気に読むのもおすすめです(笑)。ただし、「グリークス」と同じでこちらも時間と心に余裕のある人限定かもしれません。

全2件中 1 - 2件を表示

ジョン・バートンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×