アーモンド入りチョコレートのワルツ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 908
感想 : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062083751

作品紹介・あらすじ

いつ、終わってしまったんだろう?
絵空事みたいにしあわせだった子供の時間。
3つのピアノ曲からうまれでた 物語のワルツ。
13歳・14歳・15歳――。季節はふいに終わり、もう2度とはじまらない。シューマン<子供の情景>/バッハ<ゴルドベルク変奏曲>/サティ<童話音楽の献立表(メニュー)>3つのピアノ曲の調べから、きらめくような「あのころ」に語りかける3つの物語がうまれた……。

一時期、とてもひまで、時間だけがたっぷりとあり、その時間を有効につかおうという気分でもなく、ただ下手なピアノばかり弾いて暮らしていたことがあります。ピアノにはじまりピアノに終わり、明日もピアノだと思いながら眠るような毎日でした。
そうした日々のなかでふと、ピアノにちなんだものが書けたらどんなに楽しいだろう、と思いたったのがこの本のはじまりです。……(中略)…
結果はごらんのとおり、「3つのピアノ曲をもとにした3つの物語」となりました。――「あとがき」から

感想・レビュー・書評

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  • 初・森絵都さん。
    音楽にまつわる物語が3編。音楽に詳しくない私にはちょっとわからない部分もあった。十三歳から十五歳のちょっと複雑な気持ちはよく書かれていたと思う。

  • 3つのピアノ曲にちなんだ短編集。サティ以外は弾いたことがあるのでCDかけながら、思い出しながら読んでみました。曲にリンクさせて物語を書くのは難しいんだろうと思います。森さん自身も後書きで仰っていますが。曲に直接リンクしているのではなく、その曲が出てくる物語、私はそう感じました。優しい文体。思春期のほろ苦かったり、楽しかったり、ドキドキしたりするあの感覚。とうに過ぎ去った昔の事ではありますが、ぼんやりと思い出すことが出来ました♪

  • ピアノと中学生の短編集。

    夏休み、いつもの章ちゃんの別荘で集まる従兄弟たち。
    でも今年は、不協和音が徐々に大きくなって…。
    「子供は眠る」

    不眠という悩みを分かち合い、毎週会うようになる。
    でもお互い、嘘を隠し持っていて…
    「彼女のアリア」

    大好きな、一風変わったピアノの先生。
    フランス人のおじさんが一緒に住むようになって、ワルツを踊る。
    「アーモンド入りチョコレートのワルツ」

    どれも温かく、読後感がよい。
    中学生の瑞々しい感性と、未熟さと。
    曲を聴きたくなった。

  • 「学校なんかクソおもしろくなくて、家なんてもうクソクソで、それでもあたしがもどってきたのはな、こっちには木曜日の夜があるからなんだ。[...] どんなに最悪のときだってさ、木曜日だけはいい気分で、楽しくって、なんかこう、きらきらしてたよなあ」(198ページ)

    大人じゃないから、苦労がないなんて到底言えない子供の世界。
    子供でも、子供なりの葛藤や苦しみがある。
    そんな中でも、『いい気分で、楽しくって、きらきらしてる』瞬間は必ずある。
    そんな場所を知っている子供たちの話。
    そんな場所を作りたい、と思わせる物語り。

  • 自分が中学生の頃から何十回も読み直している本。
    大人になっても色々感じられる。
    表題作が一番好き

  • 十三歳・十四歳・十五歳--。季節はふいに終わり、もう二度とはじまらない。
    シューマン〈子供の情景〉バッハ〈ゴルドベルグ変奏曲〉サティ〈童話音楽の献立表〉
    三つのピアノ曲の調べから、きらめくような「あのころ」に語りかける三つの物語がうまれた……。路傍の石文学賞受賞作。

    装画・本文挿画 / いせ ひでこ

  • 作品に出てくる曲が効きたくなる。

    ピアノ、弾きたくなる。
    (音符すら詠めないけど)

    そんなお話が3話。

  • 安定の絵都ワールド♪
    やっぱ素敵。

  • 私達が大人になったらさ、好きなものをすきなように、好きなだけつくって、そんで毎日をもくようみたいに、きらきらにさせてやろうな。
    そして、おわらせないんだ。

  • 森 絵都:作 角川文庫 初版1997

    3作の短編集

    この人の短編もすきだなー、と思いました。

    どれの作品にも「クラッシク音楽」が共通しています。
    作品タイトル→「子供は眠る」「彼女のアリア」、表題作「アーモンド入りチョコレートのワルツ」。
    どれも曲のタイトルからきています。

    「子供は眠る」
    を途中まで読んだとき
    『…?これから殺人事件でも起こるのかな…??』と妙な不安を抱えてしまいました。
    実際は、起こりません。(これは森絵都の作品であって 乃南アサじゃないんですよね;)
    大人が持ち合わせている感情が、子供にもあるんだよな。
    あったんだよな…と思い出させてくれます。

    「彼女のアリア」
    自分の中学生時代にこんなことがあったら、もっと素直な人間に育ってたかもしれない。
    好きな作品です。キュン(?)となります。

    「アーモンド入りチョコレートのワルツ」
    絹子先生とサティの関係が最後まで解らず。
    絹子先生のピアノ教室行きたいな~

    作曲家サティの音楽を聞いてみたいな。と思いました。


    そして、
    森絵都、他に短編集だしているのかなー?
    読みたいなーと思います。

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著者プロフィール

1968年生。『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。産経児童出版文化賞、小学館児童出版文化賞など受賞多数。06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞。著書に『カラフル』『みかづき』等。

「2021年 『〈きもち〉はなにをしているの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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