著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 63
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062084383

感想・レビュー・書評

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  • 「鍵」に続く耳が聞こえない女子高生・麻里子が主人公の第2作。

    あるレストランで開かれた同窓会に差し入れられた毒入りジュースによる無差別殺人事件がおこる。

    その差し入れを受け取ったアルバイト店員の直久は、麻里子と同級で同じ聴覚障害を持った少年だった。

    少年は世間を敵視して、警察にも非協力的だったために被疑者にされてしまう。

    兄の友人である有作が、直久を取材したことから、今まで交流がなかった同じ障害を抱えている直久と麻里子は話をするようになり、自分を新たに見つめ直すようになる。

    無差別殺人を企てた犯人は、さらに自分勝手な理由で殺人を犯すことになるが、徐々に身の破滅へと落ちていく。

    登場人物の成長と、殺人犯の身勝手でわがままに生きた末の犯行が、後半になって距離を縮めていきます。

    ミステリー色半分、青春色半分といったところで、なんかしっくりこない感じがするのは自分だけでしょうか?

    でも「窓」というタイトルが持つ視野を広げて世の中を見ていくという熱い作者のメッセージは伝わったような気がします。

  •  20年位前の本だけれど、登場人物が携帯を持っていないことを除いて今よく起きている事件のような感じがする。自分がうまくいかないのを人のせいにして、親や他人に八つ当たり。

  • 前作の「鍵」の方が面白かったな。
    しかし、犯人の動機は普通の人の感覚で考えると殺人など思いつかないレベル。。。犯人のような考え方をする人に恨まれるようなことがないことを祈る(@_@;)

  • 聴覚障害者の主人公と、同じ障害をかかえた高校生の男の子の交流。
    障害故、理解されなかったり、また理解されないと思いこんだりと、健常である私は心の底から理解できるわけではないのですけど、障害をフィルターにするのは止めようなんて思いました。

  • 耳の聞こえない女の子が主人公。
    少し離れたところで事件がおき、それと主人公たちが徐々にリンクしていく感じがよかった。

  • 乃南アサ・・・すでに何冊目だろう 
    この人の作品はとっても読みやすく すら〜と入っていける気がする

    ところで今回の作品
    いつもながら人物の描写が細かい 
    被害者 加害者 この二人が・・・おぉ・・・そうだったのか〜!って展開に

    夜のスポーツジム  し〜んとして暗くて冷たくて そんな印象を受けてとっても怖かった

  • 麻里子が初めて初恋の感情を表す言葉を知って、「私、切なかったんだ」と気づく、ヘレン・ケラーのような場面がとても印象に残っていて好き。
    あと直久がかわいかった。恩は痛い。
    いろんな伏線を張りながら、あとであっ!と思わせるのがすごい。
    とてもおもしろかった。

  • <font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062084384/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062084384.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
    <br clear="left">
    <blockquote><p><strong>ほんの一歩、踏み出せば、疑われずに済んだのに・・・・・。
    高校3年生の麻里子の揺れ動く心に宿る大きな不安。
    新直木賞作家による書下ろし長編サスペンス。

    西麻里子は聴覚障害のある高校三年生。
    両親はすでにないが、結婚間近の姉、脱サラの兄、兄の親友の新聞記者・有作らに囲まれ、暮らしている。
    ある日、レストランで毒入りジュース事件が発生。容疑者の一人に、麻里子と同じ障害を持つ直久という少年がいるらしい。</strong>  ――帯より</p></blockquote>
    『鍵』の一年後の物語である。
    兄・俊太郎とも普通に接し、兄の友人・有作は麻里子のなかでますますその存在を大きくしているそんな折、レストランで起こった同窓会毒入りジュース事件の容疑者と疑われたのは同じ高校三年の聴覚障害を持つ少年だった。
    みんなから置いてきぼりにされているような疎外感を強くしていた麻里子は、その少年がちゃんとゆっくり話を聞いてもらえているのかどうかが気になり、有作に頼んで彼に会わせてもらったのだったが。

    歌野晶午さんを想わせるような思い込みの怖さを巧みに突いた展開は、あとで思い返せばすとんと腑に落ちるばかりである。
    心の窓を開けて、困難を次々に乗り越えて大人になってゆく麻里子の姿をもっと見たい。
    1996年にこの作品は書かれているので、もうとっくに続編が出ているのだろうか。</font>

  • 聴覚障害を持った女の子が主人公。
    伏線をさりげなくはってあったり、何気ない文章から読んでる方にいろいろ情報を感じ取らせる文章の書き方が気に入った。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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