OUT

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1658
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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062085526

作品紹介・あらすじ

雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。彼女は、なぜパート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?自由への出口か、破滅への扉か?四人の女たちが突っ走る荒涼たる魂の遍路。魂を揺さぶる書下ろし犯罪小説。

感想・レビュー・書評

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  • 小学生?頃に家族みんなでドラマを見た。
    死体を切断して運んだシーンが衝撃だった。
    あと、福山の歌も印象に残っていた。

    大人になって、この本のタイトルを見て、
    あのドラマだ!とすぐに分かった。

    重いけど苦しいけど、ずいずい読んでしまった。

    覚えてるのはここまで

  • 弁当工場の夜勤で働く主婦たちが堕ちていく様がすごい。
    展開が早いので、気になってぐいぐい読んだ。
    とにかく邦子がイライラする笑

  • とにかく怖かった。
    誤解を生むのを承知で言えば、万が一
    人を殺めることはないことはないと思う、
    しかし人体を切り刻むなんてことは、
    どう考えてもできない。
    何かを飛び越えるとそこに進まざるを得ないことが起こりうるのか?

    そして、悪を元にの結びつくのいうことの恐ろしさ。
    人間は極悪も善もあり得る。この作品から
    桐野夏生の世界に入った。

  • 常軌を逸した人ばっかり登場する。誰が勝者で誰が敗者なのかはわからないが、人間は追い詰められると精神もおかしくなってくるのかと思うとただただ怖い。ページ数も文字数も多い一冊だが、最後まで飽きずに読める。昔ドラマ化されたらしいが、表現するのは難しいだろうなぁ。

  • 相当前に、読んだ。面白かった印象。テレビ(または映画)でも見たような。

  • ★注意★

    この本読むときの注意点は寝る前に読まないこと。
    興奮して眠れなくなります。



    平成の30冊を読み切ろうシリーズのうちの1冊です。




    様々な感情に振り回され、自らの運命を包ませてしまった4人の女。


    愛情

    物欲

    怒り

    妬み

    哀しみ

    絶望

    苛立ち

    そして孤独


    それぞれ、今の自分の生活に満足していないながらも、なんとか均衡を保っていたのが、一つの出来事がキッカケで一気に崩れ去っていく。蟻の穴がダムを決壊させてしまうかのように。


    そこからの物語の展開はジェットコースターのよう。



    展開の波と、登場人物の感情の表現が非常に秀逸で、ハマります。



    でも 冒頭に書いたように、寝る前に読むと興奮して眠れなくなるし、朝から重い内容だし、食事中もアレだし、、、いつ読むのが適してるんですかねえ。




    映像化もされてるらしいので時間があったら見てみたいと思います。

    佐竹が寛平ちゃんらしいのが気になるけど、、、笑




  • 弁当工場で働く、普通(でも少し生活は破綻している)の主婦たちが、死体をバラバラにするお話。

    なんで最初に雅子が夫を殺しちゃった同僚を助けたのかわからないけれど、そこから始まる物語。

    その時のちょっとした決断で、どんどんOUTになっていく。

  • 弁当工場で夜勤をする4人の女たち
    女たちはそれぞれあまり豊かな暮らしはしておらず
    家庭にも問題があるという共通点のある女たちだった
    ある日小さな子供を2人抱える若い主婦が夫を絞殺してしまい
    そこから4人は大きな秘密を抱えてしまう

    次第にお金のために変わって行く女たち
    闇の中で女たちをゆっくり追い詰めるかつての犯罪者
    人間の内側にある闇を描きながら地獄へと向かっていく

  • 読んだ当時、レビューを書き忘れていたが、とにかく凄かった記憶。殺さなければどうしようもなくなり、人を殺すシーンはリアルでそれまでの心理描写も丁寧に描かれていた。また、人間のいやらしさ等もすごくリアルでこの作者は凄いと思わされた作品。

  • ごめんなさい、挫折。
    出だし、あまりに暗い。
    レヴュー読むとカッコいい女達の話らしいんだけど、ダメだった。
    こういうの苦手かも知れない。過去ルース・レンドルの一冊がダメだったけど、ちょっと雰囲気似てるかも。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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