家族シネマ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 217
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062086073

作品紹介・あらすじ

失われた家をもとめて。もし家族で、映画に出演したら?第116回芥川賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 前衛的な映像作品を見ているみたいな小説。

    これは…小説って言うんだろうか?詩?芸術?

    初対面の相手に仕事を依頼しに行ったと思ったら急にゴムボートで寝てたり、尻を写真に撮らせたり、脈絡がなさすぎて、私にはちょっと難しかった…。

    著者の心象風景を描いているのかな。だとしたら、ちょっと心配になる(大きなお世話)。

  • う~ん。誰も救われない感じに違和感。

  • 柳美里は短編小説に向いてない⁇

  • 1997年 - 『家族シネマ』で第116回芥川龍之介賞を受賞(辻仁成と同時受賞『海峡の光』)。

  • 途中投げ出したかった・・・。

    こういう感じの小説は苦手だ。

  • いい意味で重くなくてよかった。
    脇役にイライラするのは楽しい。小説だから。

  • 失われた家を求め、映画出演を決めた家族を描いた「家族シネマ」、同棲中の部屋を飛び出した登校拒否の過去を持つ女を描いた「真夏」、転校生といじめを題材にした「潮合い」――心に傷を負った人間が強く生きようとする姿を描き、家族が価値あるものかを現代に問う名作。芥川賞に輝く表題作含むベストセラー。

    第116回芥川賞受賞

  • ・近くの市民センター図書室で借りる。梁石日が「シネマ・シネマ・シネマ」の中で描いてたので気になってて読んでみた。
    ・思わせぶり。何でなのか語られない小道具に溢れてて、倒錯してる。不幸な少女時代や親の不仲、老人との擬似セックスとかそんなの盛り沢山。その辺りを深読みする気はしないけど、なんでこういう事を物語世界にぶつけようとこの作者は思うんだろう?と考えると少し楽しくなった。うわなにこいつ、って思いながら読んだけど、どうやら嫌いじゃないみたい。

  • 家族だから、思い合っているように装う。実は他人事なのに…っちゅう構図を映画撮影に喩えたのは目から鱗。かといって、家族以外の他人と繋がったと思っても、思わぬ肩透かしを食らったり。人間て独りですねーという。

  • 父を捨てた母は姉と弟を連れ、妹は父の家に置き去りにされた。それから一家は離散し20年が過ぎる。売れない女優になっている妹の映画の企画で、一家は同じ映画に家族として出ることになる。というのが物語の発端。主人公の姉は柳美里自身を投影したものなようで、以前に知り合いをそのままモデルにした小説で一悶着を起こしたことを思い出させる。作家としては自分の人生を煮詰めて調理して切り売りするのが仕事だと思うので、それは正しい姿なのだろう。この作品がどれほど現実をモデルにしているのかはわからないが、父母妹の設定は実際の柳美里の関係そのままが使われているようだ。文章は安定していて、主人公の視点が、回りの人間を抉るように描写していくので、興味深い。挿話として出てくる主人公の恋の話に、年寄りの芸術家で、女の尻を撮るのが好きな老人が出てくることが、この作品をただの家族物語に終わらせていない。家族は母と父との確執を中心に書かれるのだが、姉妹間などの関係が希薄なのが仲の良くない兄弟という印象付けで上手かった。優越感とコンプレックスとの人間関係の真ん中で、主人公の感じる感覚を文章にするのが上手いと思った。

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著者プロフィール

柳美里(ゆう・みり) 小説家・劇作家。1968年、神奈川県出身。高校中退後、劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で、第37回岸田國士戯曲賞を受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で、第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で、第116回芥川賞を受賞。著書多数。2015年から福島県南相馬市に居住。2018年4月、南相馬市小高区の自宅で本屋「フルハウス」をオープン。同年9月には、自宅敷地内の「La MaMa ODAKA」で「青春五月党」の復活公演を実施。

「2020年 『南相馬メドレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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