子どものための哲学対話

  • 講談社
3.66
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本棚登録 : 360
感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062087438

作品紹介・あらすじ

子どもは、考える葦である。

ぼくはなぜ、生まれてきたのか?
どうして勉強をしなくちゃいけないのか?
こまっている人を助けてはいけない?
うそをついてもいい?
元気が出ないとき、どうしたらいいか?
友だちなんていらない?
泣くから泣き虫なのか、泣き虫だから泣くのか?
地球はほんとうに丸い?
死んだらどうなる?

40の疑問をぼくと猫のペネトレが考える。

全国学校図書館協議会選定図書

感想・レビュー・書評

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  • 子供向けを装った、本当は大人向けの哲学入門書!

  • 1回読んだだけではわからないことだらけ。子どもにも読ませてみたけど、すぐに「難しい」とやめてしまった。
    2回目でちょっとずつ納得できるところが出てきた。自分に当てはまるなと思うところもあり、わかってくると面白かった。

  • 当たり前のことを、当たり前にわかりやすい答えで書いていてすごく納得してしまった。人生は楽しむためにあるって言葉が個人的には心に残ったし、自分は間違っていないなあと背中を押してもらったような気がします。悩んだ時に読みたい本。

  • 07.14.2017 読了

  • 川上未映子さんが「大人が聞けないことをちゃんとしたロジックで教えてくれる本」としてオススメしていたので興味が湧き、図書館で借りてみました。

    が、子ども向けとはいえ私には難しく、これがロジック?と理解が出来ない事柄が多くありました。
    また、これを子供が受け止められるのか?と少々不安にもなりました。友達は必要ない、とかねー

    とはいえ、人間は何のために生きているの?という問いに、遊ぶため、と答えるのは素敵だなと。
    遊ぶとは、自分のしたいことをして楽しむこと、それ以外になんの目的も意味も求める必要のない状態、ですって。

    他に共感したのは、元気を出すためには、イヤな気持ちになった原因を徹底的に考えてみるとよい。ある感情が湧き起こってきた原因をよく理解すると、その感情が薄れたり、消えたりすることがある。つまり、頭でよくよくわかってないから、いつまでも心でもやもや感じてしまう、というくだり。
    面倒になって思考を止めてしまうこと、あるんですよね・・・反省。

    とにかく、大人でも難しくて理解出来ない部分が多い本でしたが、最後の対話の章で、
    「何か自分にとって重要なことが言われていると思ったら、あとは自分で深く考える。自分で考えて本当の意味がわかったら、それが本当の意味である。自分で発見できれば、それが哲学である。」
    というのだけ受け止められればよいのではないかな、と思いながら読み終えました☆

  • 難しい単語はひとつも出てこないけれど、やっぱり「哲学」だけあって、考えこんで 別世界に行ってしまうことがたびたび。
    本当に哲学っておもしろい。というか、飽きない。

  • 子どもに向けた哲学の話
    死とは?など子どもが不思議に思う問い。
    大人が回答に困る問いに対しての考え方などをわかりやすく対話形式で書かれている。
    短時間で読め、良書でした。

  • 読みやすく考えさせられる本です。

  • 「遊ぶ」っていうのはね、自分のしたいことをして「楽しむ」ことさ。そのときやっていることの中だけで完全に満ちたりている状態のことなんだよ。つまり、なんのためにでもなく生きている状態だな。
    どうしても学校になじめなければ、行かなければいい。ただ、世の中そのものが持っている公式の答え、世の中が成り立つためにどうしても必要な公式の答えは、受け入れなくちゃならないんだ。すくなくとも、受け入れたふりをしなくちゃならないんだ。
    いやなことほど、心の中で何度も反復したくなるし、いやな感情ほど、それにひたりたくなるんだよ。わすれてしまうと、自分にとって何か重大なものが失われてしまうような気がするのさ。いいことや、楽しいことは、それ自体で満ちたりているから、わすれてしまってもぜんぜん平気なんだけど、いやなことのほうは、覚えておいて、あとで、なにかで埋め合わせをしたいと思うのさ。そういうことに、自分自身のやりかたを発明するってことが、おとなになるってことなんだよ。自分に起こるいろんないやなこととか、不愉快な気分なんかを、自分の中でうまく処理する方法を身につけている人が、ほんとうの意味でのおとななんだよ。
    元気が出ないときは、まず第一に、元気が出ないほんとうの理由や原因を、いちど徹底的に考えなおしてみるんだ。理由や原因をあいまいにしておいてはダメだよ。できたら書いてみるといいね。それができたら、対策としてなにかできそうなことはあるか、考えてみるんだ。それも書いてみるといいね。すべて考えつくしたと思ったら、そこで考えるのをやめる。できる対策はこれから実行していくことにして、どうしようもないことはあきらめることにする。第二に、もうそのことは、くりかえして考えないことにする。そして、なんでもいいから、ほかのことに没頭するんだよ。別の喜びを見いだすんだよ。つまり、いま問題になっていることと関係ない遊びをはじめるんだ。あとは時がたつのを待つだけさ。
    人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても生きていけるってことこそが、人間が学ぶべき、なによりたいせつなことなんだ。
    いやなことをしなければならないとき、なんでもそうなんだけど、する量の全体を考えないで、とにかく、まず、やりはじめてみることだね。やりはじめるだけでいいって考えるんだよ。
    そもそも対立っていうのは、ほとんど前提を共有しているもののあいだでしか、起こらないんだよ。ベートーベンの交響曲の指揮者はフルトベングラーがいいかカラヤンがいいかなんて対立は、ベートーベンの交響曲というものがなにか重要なものだと思っている人たちのあいだでしか、成り立たないんだ。カラヤン・ファンとジャイアンツ・ファンのあいだでは、対立なんて起こりようがない。対立っていうのは、つねになかまうちの対立なのさ。すべての問題を左翼的か右翼的かって観点から見るのは、すべての問題をフルトベングラー的かカラヤン的かって観点から見るのとおなじほど、バカげたことさ。

  • 子供の僕に、猫のペネトレが世の理を説く形式で綴られている。40のダイアログには、はっとするものもあればピンとこないものもあり。ペネトレが言うように、「ある人には、世界と人生のみかたが変わるけど、別の人には、なにも変わって見えない」。
    「善と悪を決めるもの」「いやなことをしなければならないとき」がわたしはお気に入り。

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著者プロフィール

哲学者。1951年東京生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。信州大学教授、千葉大学教授を経て、現在、日本大学文理学部教授。専攻は、哲学・倫理学。幅広いファンをもつ。著書多数。

「2020年 『〈仏教3.0〉を哲学する バージョンⅡ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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