子どものための哲学対話

  • 講談社
3.68
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本棚登録 : 381
感想 : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062087438

作品紹介・あらすじ

子どもは、考える葦である。

ぼくはなぜ、生まれてきたのか?
どうして勉強をしなくちゃいけないのか?
こまっている人を助けてはいけない?
うそをついてもいい?
元気が出ないとき、どうしたらいいか?
友だちなんていらない?
泣くから泣き虫なのか、泣き虫だから泣くのか?
地球はほんとうに丸い?
死んだらどうなる?

40の疑問をぼくと猫のペネトレが考える。

全国学校図書館協議会選定図書

感想・レビュー・書評

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  • 子供向けを装った、本当は大人向けの哲学入門書!

  • 子どものためと書いてあるためなめてかかっていたが内容が深すぎる。
    ペネトレという猫とぼくの対話方式で語られる内容は、本質をついていると思う。ただ一読しただけだと頭に?が浮かんだので、二度三度内容を読んでいき自分はどう考えるかと問いかけたい。

  • 読み始めたら止まらなくなった

    何度も読み直したいと思った

    一回では全ての意味が腑に落ちない気がして
    なんだかモヤモヤした部分がある

    一つ一つを噛み砕いて
    自分なりの答えを見つけていきたいと思った

  • 小学生の時に出会って、まったく意味がわからなくて、そんなに読み返していないのに、内容はずっと離れずにいて私の中の重要な部分を占めている本。もはや呪いの書。

  • 面白くて一気読み。大人でも哲学入門として良いのでは。

  • 1回読んだだけではわからないことだらけ。子どもにも読ませてみたけど、すぐに「難しい」とやめてしまった。
    2回目でちょっとずつ納得できるところが出てきた。自分に当てはまるなと思うところもあり、わかってくると面白かった。

  • 当たり前のことを、当たり前にわかりやすい答えで書いていてすごく納得してしまった。人生は楽しむためにあるって言葉が個人的には心に残ったし、自分は間違っていないなあと背中を押してもらったような気がします。悩んだ時に読みたい本。

  • 07.14.2017 読了

  • 川上未映子さんが「大人が聞けないことをちゃんとしたロジックで教えてくれる本」としてオススメしていたので興味が湧き、図書館で借りてみました。

    が、子ども向けとはいえ私には難しく、これがロジック?と理解が出来ない事柄が多くありました。
    また、これを子供が受け止められるのか?と少々不安にもなりました。友達は必要ない、とかねー

    とはいえ、人間は何のために生きているの?という問いに、遊ぶため、と答えるのは素敵だなと。
    遊ぶとは、自分のしたいことをして楽しむこと、それ以外になんの目的も意味も求める必要のない状態、ですって。

    他に共感したのは、元気を出すためには、イヤな気持ちになった原因を徹底的に考えてみるとよい。ある感情が湧き起こってきた原因をよく理解すると、その感情が薄れたり、消えたりすることがある。つまり、頭でよくよくわかってないから、いつまでも心でもやもや感じてしまう、というくだり。
    面倒になって思考を止めてしまうこと、あるんですよね・・・反省。

    とにかく、大人でも難しくて理解出来ない部分が多い本でしたが、最後の対話の章で、
    「何か自分にとって重要なことが言われていると思ったら、あとは自分で深く考える。自分で考えて本当の意味がわかったら、それが本当の意味である。自分で発見できれば、それが哲学である。」
    というのだけ受け止められればよいのではないかな、と思いながら読み終えました☆

  • 難しい単語はひとつも出てこないけれど、やっぱり「哲学」だけあって、考えこんで 別世界に行ってしまうことがたびたび。
    本当に哲学っておもしろい。というか、飽きない。

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著者プロフィール

1951年生まれ。慶応大学大学院文学研究科博士課程単位取得。信州大学人文学部教授、千葉大学文学部教授、日本大学文理学部教授を歴任。専攻は哲学・倫理学。主な著書に『なぜ意識は実在しないのか』(岩波書店)、『ウィトゲンシュタインの誤謬』(ナカニシヤ出版/講談社学術文庫)、『哲おじさんと学くん』(日本経済新聞出版社)、『転校生とブラック・ジャック――独在性をめぐるセミナー』(岩波現代文庫)、『私・今・そして神――開闢の哲学』(講談社現代新書)、『倫理とは何か――猫のアインジヒトの挑戦』(ちくま学芸文庫)、『哲学の密かな闘い』(ぷねうま舎/岩波現代文庫)、『存在と時間――哲学探究1』(文藝春秋)、『世界の独在論的存在構造――哲学探究2』、『独在性の矛は超越論的構成の盾を貫きうるか――哲学探究3』(ともに春秋社)、『遺稿焼却問題――哲学日記2014-2021』、『独自成類的人間――哲学日記2014-2021』(ともにぷねうま舎)、『哲学的洞察』(青土社)ほか。

「2023年 『〈私〉の哲学 をアップデートする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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