二人の死者のためのマズルカ

  • 講談社
3.50
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本棚登録 : 34
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062087940

作品紹介・あらすじ

二人の死者とは、二つの一族のアフォウトとモウチョを指す。両者が死んだ1936年の11月と1940年の1月の2回だけ、盲人のアコーディオン弾きガウデンシオはマズルカ『わが愛しのマリアンヌ』を奏する。最初は喪に服するために、2度目は歓喜の気持を表すために。舞台を故郷ガリシアにおいたノーベル賞作家の自伝的長編。

感想・レビュー・書評

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  • スペインのノーベル賞作家。

    ★★★
    「雨が静かに途切れることなく降る、山の稜線はずいぶん前から消えている。神様は誰にも二度と見てもらいたくなかったという感じだ」ガリシア地方に住むグシンデ一族のアフォウトは、対立するカロウポ一族のモウチョにより殺される。グシンデの長は復讐を命じ、一族により完遂される。盲目のアコーディオン弾きガウデンシオは二人の死者のためにマズルカを奏でる。一度目は哀しみに、二度目は歓喜をこめて。
    ★★★

    現実の出来事しか起こらないけれど文体により幻想的な小説です。過去と未来派交錯し、語り手たちの区別は付けられません。
    たゆとう様な文体がかなり心地よく、こういうのは無理に全ての意味を分かろうとするよりリズムに乗るのが心地良いだよな、という楽しみが味わえる作風。

  • 2018/8/16購入

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