戦艦大和誕生〈上〉西島技術大佐の大仕事

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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062088442

作品紹介・あらすじ

天才的技術者の一千枚を越える未公開手記により、初めて明らかにされた超弩級戦艦建造の偉業秘話。

感想・レビュー・書評

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  • 1997年刊。

     戦艦大和は零戦と並び、戦前日本の技術的高度さを示す存在として、他方、航空機戦主流の時代に取り残された遺物として喧伝される。

     確かに、本書に言うように戦後昭和31年時で日本が建造量世界一となった原動力は、戦艦大和ほか日本海軍の造船技術の遺産なのは確かだ。
     しかし、ただ単艦では造船数を増すことはできない。すなわち、大和の建造は当時は未完だった製造工程効率化の徹底、緻密作業と工数統制・材料統制等合理化との両立、軍艦建造の特殊事情の克服など、科学的建造手法確立を目指し、その実験とし得たからと評し得そう。

     ところで、戦艦大和の長所はその巨艦ではなく、装備に比したコンパクトさにあるとする。


     かような科学的建造方法とコンパクトさの追求を齎した中心人物が海軍の西島技術大佐である。
     本書は、戦艦大和建造の現場担当であった西島の足跡と大和建造に至る経緯を軸に、大和建造を通じて見えてくる日本の造船技術の優秀性と問題点とを炙り出す。

     上巻は西島の足跡、大和建造までの海軍の建艦技術問題史(友鶴事件、第四艦隊事件など)。
     そして大和建造の開始まで。

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著者プロフィール

前間 孝則(まえま・たかのり)
ノンフィクション作家。1946年生まれ。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20余年従事。退職後、日本の近現代の産業・技術・文化史の執筆に取り組む。主な著書に『技術者たちの敗戦』『悲劇の発動機「誉」』『戦艦大和誕生』『日本のピアノ100年』(岩野裕一との共著)『満州航空の全貌』(いずれも草思社)、『YS-11』『マン・マシンの昭和伝説』(いずれも講談社)、『弾丸列車』(実業之日本社)、『新幹線を航空機に変えた男たち』『日本の名機をつくったサムライたち』(いずれもさくら舎)、『飛翔への挑戦』『ホンダジェット』(いずれも新潮社)など。

「2020年 『文庫 富嶽 下 幻の超大型米本土爆撃機』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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