フォー・ディア・ライフ

著者 :
  • 講談社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062088534

感想・レビュー・書評

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  • 歌舞伎町で保育園を営みつつ、保育園業を支える為に、裏家業として探偵をする園長のお話。何とも両極端な話で、詰め込み過ぎと思うこともあるが、それが窮屈ではないのは、出てくる登場人物が悪役も含め、魅力的なのだと思う。
    物語の中で誰もが一生懸命に生きている。

  • 話の中にRIKOシリーズにもでてくる山内がでてくるというので、読んでみた。
    元刑事で保育所の園長、そして時々探偵。
    それだけで魅力的な主人公の花咲慎一郎がこの一冊だけで好きになった。
    引き続きこのシリーズを読みたくなる一冊。

  • 歌舞伎町で託児所を経営する主人公の話。歌舞伎町という立地なので出てくる登場人物も色々なジャンルの人が出てくる。その中で幸せを求める主人公に共感を覚える。

  • 探偵物が読みたくて、借りた本。

    探偵は探偵でも、推理物ではなったけど、読みやすくて面白かった。

  • 警察官時代の主人公、嫌なやつすぎてびっくりした…。
    日本で働く外国人たちの国籍の問題、夜の世界で働く母親たちの子育て、この国の様々な問題が垣間見える。

  • シリーズ第1弾。

  • 軽妙で読みやすいハードボイルド。もっとも、ばりばりの「ハードボイルド」が読みたくて読んだ人には物足りないかもしれないけれど、あまり読みなれていない私にはちょうど良いな。
    あ、なんだか「聖なる黒夜」とものすごく繋がってる感じがするぞ。これはぜひあわせて読むべき!

  • 2009.9.20

    花咲慎一郎シリーズ第1作
    人生には時々、流されないと生きて行かれない瞬間が来る。そういう時は流されてもいい。
    だけど流れが穏やかになって自力で泳げるようになったら、泳ぐことだ。
    出来るだけ早く自力で泳ぐことを始めて、自分が着きたいと思っていた岸をもう一度目ざす。
    そうじゃないといつまでも流されて、どんどん自分が本来着きたかった場所から遠ざかる。
    自力で泳いでいる間に目的地を自分の意思で変更するのは構わないんだ。だが流されている
    だけなのに、安易に手近の岸にあがろうとしちゃダメだ。もう一度高校生活を始めて、
    それで高校に通うことが自分にとって必要かどうか、自分の頭で考える。その上で必要でないと
    思ったら、やめて探偵の修行でもなんでも始めたらいい

  • 続刊、
    『フォー・ユア・プレジャー』
    『シーセッド・ヒーセッド』
    も同時に。

    同じく、こっちは花咲慎一郎という保育園園長兼私立探偵が主人公のシリーズです。
    時間軸はフォー・ディア・ライフが丁度月神の後くらい?かな。
    お人好しな探偵さんが赤字経営の保育園を存続させるため、裏の仕事として探偵業を営んでるってところですか。
    元々は警官で、正当防衛とはいえ同僚殺しの汚名を着せられて退職し、元春日組組長の愛人に拾われて園長になったようです。
    しかしその園の場所が問題で、色々あって花咲は練に己の生命保険を担保として四千万の借金を負うのでした(笑)
    その関係でちょくちょく練が出てきて私としては嬉しい。麻生は今のところ話にも出てこないですが。
    こちらの練も非道です。でも花咲が男だからか打たれ強いからか、緑子視点よりはまだ優しさがあるような気がしますね。
    娘かも知れない赤ちゃんに対しても、さっさと処分するんじゃなくてわざわざ花咲に預けるし。(※シーセッド・ヒーセッド)
    練が親子鑑定をしたがったのは、ひょっとして跡継ぎ云々は関係なく、花咲の独白にあったように麻生との子ども(というか家庭)が欲しかったからじゃないかな、と考えるとせつない気持ちになります……。
    前に子どもが産んでみたいって言ってたみたいだし、可能性としては結構高いと思います。
    まぁ、子どもにとっては実母に引き取られた方が幸せなのは間違いないでしょうが、実際はどうだったのかなー……。

    一つ疑問があるのですが、仁志のガンで死んだ母親=吉川早苗って、麻生の恋人だった槙さんのことですかね?(※フォー・ディア・ライフ)
    確か槙さんの本名がそれだったような気がするんですが、あの人は昔に事故(というか事件)で亡くした息子さんがいたきりじゃなかったっけ?
    他に息子がいるって話は出てなかったような気がするんですが、どうなんでしょう。
    その辺のフォローってどこかされてたのかな……多分私の読み落としでしょうが……。

    しかしこの人の小説を読んでいると、つくづく性別と恋愛が関係ない気がしてきますね。
    むしろノーマルの人達がメインにいないというか……倒錯した恋愛関係ばっかりだから(笑)
    緑子と花咲にまとも(?)な恋人がいるところが逆に珍しい感じ。

  • 新宿二丁目の無認可保育園「にこにこ園」の園長にして裏仕事を請け負う私立探偵花咲慎一郎。
    元刑事で女房に捨てられ、保育園のために命がけの借金を背負って、探偵業で金稼ぎ。
    しかし回ってくる仕事はヤバイものばかり…。
    新宿で這い回る、誰より熱くて優しい男、ハナちゃん。
    その行動に感動すること間違いなし。

    シリーズ第一弾。
    RIKOシリーズ、「聖なる黒夜」とのリンクで楽しさ2倍!

  • 2007/10/12
    L-T
    2007/10/14
    2007/10/20

  • ちょっと抜けてる?花ちゃんがいい味(笑)RIKOシリーズの中の人も結構登場していて、ここでもやっぱり愛され続けている韮崎…。すごく読み易くて面白い。

  • 新宿2丁目無認可保育園の園長兼探偵の、花咲慎一郎シリーズの一作目。
    資金不足の園の為、粉骨砕身働いてます。
    頑張れハナちゃん!

    緑子ちゃんシリーズの若頭vも出てきます!

  • 東直己の世界の新宿版風な一冊である。
    主人公の園長探偵・花咲の裏社会の端っこにはいても自分に嘘はつかない(つけない?)姿勢が 裏社会に引きずり込まれないところでバランスを保っているのだ。
    だらしないのかカッコイイのかよくわからない花咲のキャラクターが魅力である。

    タイトルの fora dear life とは 「一生けんめい」「命からがら」などの意味があるそうだ。まさにタイトルどおりの物語である。

    それにしても 柴田よしきさんという作家は とても幅広い作風を描き分けるかただと改めて感心する。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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