破線のマリス

  • 講談社 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784062088633

みんなの感想まとめ

報道の光と影をテーマにしたこの作品は、視聴率を追求する女性編集者が内部告発のテープに翻弄され、一人の男性の生活を破綻させてしまうサスペンスです。読者は、マスコミがどのように情報を切り取り、印象操作を行...

感想・レビュー・書評

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  • 乱歩賞第43回。報道の光と影がテーマかな?
    視聴率を叩き出す女性編集者がある内部告発のテープに惑わされ1人の男性の生活を破綻させてしまう。『5W1H+2F』の理念て業界人の常識なのかな。誰のための、何のための報道なのか。マスコミが日々垂れ流す情報を鵜呑みにする危うさをあらためて振り返る一冊。主人公の行動や言動がもうね、破天荒よね。

  • 情報の波にのまれ、歪んでくさまと結末は圧巻。

  • テレビの報道番組での切り取り印象操作は今でも目に余るものがあるが、その舞台裏をよく知る脚本家が書いたサスペンス。ニュース映像のどこに真実があるのか、いや作り出されたものが真実なのか。小説としての描き方が丁寧かつスピード感があって面白かった。20年以上経っても古臭さを感じないのは作者のうまさか、変わり映えのしないテレビ業界のつまらなさか。最後のページまで一気に読ませる江戸川乱歩賞受賞作。

  • そういう事か…

  • むむむ。

  • 最後まで気を抜けない展開。単なる犯人探しではなかった。読み終わって、改めて題名に深い意味があったとわかった。

  • 第43回江戸川乱歩賞、
    ニュース番組を作り上げる独身編集ウーマン、彼女を待ち受けていたのは自らが仕掛けた映像の罠だった。テレビ報道の内幕を抉るサスペンス。

    読み始めから、どんどん引き込まれていった。最後まで、ノンストップで読んだ。

    作家の自死が残念です。

  • マリスの除去、と言う言葉が出ていたが、客観視って本当に難しい…
    ジャーナリズムに限らず、普段の生活でも何気無く色眼鏡かけてしまっている事多々あるし、フェアに物事を見られる様、自分で考えないとなぁ。
    ラストは途中で読めたので☆1つ減。

  • マリスとは悪意のこと。悪意ある編集をしたニュース映像が引き金となる…著者が故人なのが悔やまれる。

  • 江戸川乱歩賞(1997/43回)

  • 出版時に読了。視聴率・報道局編集者・内部告発のビデオテープ・罠‥引き込まれていく展開。読者を裏切らない野沢さんはまさにストーリーテラーだと思います。作家or脚本家としての苦悩があったとしても著者の自死は本当に残念。野沢さんのブログにある‘遺書’とも思われるメッセージが切ないです‥もっと作品を見たかった‥。

  • ●あらすじ●
    首都テレビ報道局のニュース映像編集ウーマン、遠藤瑶子。彼女は、客観的な真実などこの世に存在しない、映像を操る者の主観的真実こそが視聴者を動かすのだと言う信念を持つ。報道被害すれすれの巧みな映像モンタージュを繰り返す瑶子のことを報道局の上司は苦々しく思っていたが、その映像編集が番組の視聴率を上げているのも事実だった。
    ある日、瑶子は春名と名乗る郵政官僚から内部告発のビデオテープを受け取る。先日の弁護士転落事故は、実は郵政省内の汚職に絡んだ殺人だという内容だった。瑶子はこのテープをいつものように編集し、上司のチェックをかいくぐって放送したが、その中で「犯人扱いされた」として麻生という郵政官僚が首都テレビに抗議にやってきた。
    彼は何者かに弁護士殺しの罪を着せられたのだと主張する。調べれば、春名は郵政省に存在しない人間だった。真実はどこに存在するのか?瑶子は少しずつ自らの罠にはまっていく。

  • メンバーでお二人の方が読まれています。

  • 古本屋で105円。

    最初は良かったけどラストが期待はずれだったような…

  • 「川の深さは」を退け江戸川乱歩賞を獲得した実力派です。作者は情景描写が上手いのでどんどん話の中に引き込まれていく感じです。「映像」を通して人の感性が歪んでいきます。

  • ブログにレビューあり。

  • テレビ局の映像編集者である遠藤瑤子は、ニュース番組の中の「事件検証」という人気コーナーを担当していた。
    1週間の中で、目だった事件を特別取材班が追跡し、彼女が5分間の映像にまとめるのだった。
    ある日、彼女の元に、内部告発のビデオを見て欲しいという人物が現れ、それを編集、放送したため、問題が起こり、事件へと発展していく。

    何気なく見ているニュース映像だったのだが、これを読んで、一つのニュースには、さまざまな映像が切り貼りされて作られているのだと、気づいた。
    マリスとは悪意のこと。映像の中に、気づかないうちに悪意が入り込むこともあるのかもしれない。。。そして、テレビの裏側を少し知って、マスコミの恐ろしさを垣間見た感じでもある。

  • ミステリーというと多少弱いような気がする。サイコサスペンスとなると、迫力あった。

  • 砦なき者は読んでいたのですが、こちらの方が後になってしまいました。評判どおり面白かったし、怖かった〜。映像操作というのかな?報道の恐ろしさ、また焦点を当てる対象の違いから受ける印象の違いなど、TVの裏に隠された悪意を見た気がしました。

  • 2006.11.13

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