破線のマリス

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 231
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062088633

作品紹介・あらすじ

ニュース番組を作り上げる独身編集ウーマン。彼女を待ちうけていたのは自らが仕掛けた映像の罠だった…。テレビ報道の内幕を抉るサスペンス最高傑作!第43回江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 乱歩賞第43回。報道の光と影がテーマかな?
    視聴率を叩き出す女性編集者がある内部告発のテープに惑わされ1人の男性の生活を破綻させてしまう。『5W1H+2F』の理念て業界人の常識なのかな。誰のための、何のための報道なのか。マスコミが日々垂れ流す情報を鵜呑みにする危うさをあらためて振り返る一冊。主人公の行動や言動がもうね、破天荒よね。

  • 情報の波にのまれ、歪んでくさまと結末は圧巻。

  • テレビの報道番組での切り取り印象操作は今でも目に余るものがあるが、その舞台裏をよく知る脚本家が書いたサスペンス。ニュース映像のどこに真実があるのか、いや作り出されたものが真実なのか。小説としての描き方が丁寧かつスピード感があって面白かった。20年以上経っても古臭さを感じないのは作者のうまさか、変わり映えのしないテレビ業界のつまらなさか。最後のページまで一気に読ませる江戸川乱歩賞受賞作。

  • そういう事か…

  • むむむ。

  • 最後まで気を抜けない展開。単なる犯人探しではなかった。読み終わって、改めて題名に深い意味があったとわかった。

  • 第43回江戸川乱歩賞、
    ニュース番組を作り上げる独身編集ウーマン、彼女を待ち受けていたのは自らが仕掛けた映像の罠だった。テレビ報道の内幕を抉るサスペンス。

    読み始めから、どんどん引き込まれていった。最後まで、ノンストップで読んだ。

    作家の自死が残念です。

  • マリスの除去、と言う言葉が出ていたが、客観視って本当に難しい…
    ジャーナリズムに限らず、普段の生活でも何気無く色眼鏡かけてしまっている事多々あるし、フェアに物事を見られる様、自分で考えないとなぁ。
    ラストは途中で読めたので☆1つ減。

  • マリスとは悪意のこと。悪意ある編集をしたニュース映像が引き金となる…著者が故人なのが悔やまれる。

  • 江戸川乱歩賞(1997/43回)

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