潜水服は蝶の夢を見る

  • 講談社
3.82
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本棚登録 : 503
感想 : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062088671

作品紹介・あらすじ

すべての自由を奪われても魂の叫びは消せない。難病LISに冒され、すべての身体的自由を奪われた『ELLE』編集長。瞬きを20万回以上繰り返すことだけで、この奇跡の手記は綴られた。愛する人たちや帰らぬ日々への想いが、魂につきささる。生きるとはこれほどまでに、切なく、激しい。

感想・レビュー・書評

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  • 三砂慶明『千年の読書』より。まず左目しか機能していない身体でこの本を執筆したのが信じられない。言葉が綺麗すぎたし、著者の生をめちゃくちゃ感じ取れた。生きる上で心の持ちようってものすごく重要で、これが証明されたような気がした。(図書館本)

  • 書かれたこと、それ自体が最大の価値。美しい日向で読むことを推奨する様な美しい文体です。いつか原文で読みたい。

  • 基本3~4ページからなる、著者がみる日常の描写が書かれている。ただ、その捕らえ方が美しく、強く、ちょっとした皮肉もおしゃれ。まさに洒落たシャレ。どれだけの経験と議論と読書を重ねればココにゆけるのだろう?むしともって生まれた物?奇異をてらったわけでもなく、突飛な発想があるわけでもない。でも深い知識と教養があれば、世界がこれだけ色鮮やかに見えるのだろう、という印象を受けるほど色鮮やかだった。その分、作者の状況を思えば、心苦しくもなる。マリア像との対話の話が好き。

  • 体の自由を奪われた時、絶望感しか生まれてこない様に思う。しかし著者は唯一かろうじて動く瞬きで、その心情を遺す挑戦をする。子供達はこの偉大な父親をずっと感じて生きて行くのだろうな。

  • 10月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    http://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003577148

  • 沈む潜水服に身を委ね、心は蝶のように自由に飛び回る。人の心の尊厳と、骸と化した身体。命って何

  • 魂のエレガンス

  • 生きるということをここまでリアルに綴った本はない。切なく、美しく、そしてスピーディーかつドラマチックに語られている。
    何度も読み直したくなる。きっと、読み直す度に感じることが違ってくるだろう。

  • 病床の中、左目の瞬きだけでしたためて1冊
    あまりにも真摯、あまりにも儚い

  • 『沈黙のひと』を読んでるときに紹介された本で、全身不随の中、唯一動かせる左目のまぶただけでこの本を「執筆」したという奇跡の本。
    43歳というまさに盛りと言うときに病気で全身不随という状態になりながらも前向きでサバサバした内容のエッセイは五体満足でありながら不平不満を愚痴こぼす自分を勇気づけてくれる。
    内容的にはそうたいしたものは無く、潜水服を着たように身動きのとれない状況下でも蝶のように自由に舞うことの出来るポジティブな気持ちでいこうと言うのがくみ取れる。
    今年、父を亡くした。没日の3日前から痛み止め注射によるものか身体の低下によるものなのか舌が動かず会話が出来ず意思の疎通が出来ないまま見送ることになった。
    ドラマなんか死ぬ間際にいろいろ話すシーンがあるがあんな出鱈目を信じた自分が馬鹿だった。
    実際はしゃべれず、伝えきれずに亡くなるのだ。
    せめてこの本を読んで文字盤というものを知っていればと思った。

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