珍妃の井戸

著者 :
  • 講談社
3.52
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本棚登録 : 516
感想 : 71
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062089333

作品紹介・あらすじ

列強の軍隊に制圧され、荒廃した北京。ひとりの美しい妃が紫禁城内で命を落とした。四年前の戊戌の政変に敗れ、幽閉された皇帝・光緒帝の愛妃、珍妃。事件の調査に乗り出した英・独・日・露の四人の貴族たちを待っていた「美しい罠」とは?降りしきる黄砂のなかで明らかになる、強く、悲しい愛の結末。長編歴史ミステリー・ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 中国の近代史を知るにつけ、苦難に次ぐ苦難、試練に次ぐ試練に、なんとも言えない気持ちになる。いったいどれだけの人が悲惨で過酷な状況に陥り、亡くなっていったのだろう。少しでも何かが違っていたら、日本もこんな風に西洋列強に蹂躙されていたのかもしれないと思うと、寒気がするようだ。そして日本も中国近代史にひどく暗い影を落としていることを考えるとやり切れない…
    自国民が殺され犯され、自国が切り刻まれて奪われ滅ぼされようとしている…慟哭が痛ましい。

  • 一気に読んだ。
    誰の言うことも何も信じられず、かつ全て本当である、といった感じ。
    ただ最後の珍妃の遺言書?のような手紙の、演劇少女口調はちょっとどうかと思う。

  • 謎は謎のまま。それがいいのか。

  • 購入済み

  • 歴史的な部分も踏まえ面白かった
    最後の光緒帝の話まではよかったが
    最後の珍妃の独白は少しイメージダウンだった

  • 浅田さんの中国シリーズ。
    どことどこでつながっているのかはわかりませんが、確かにつながっている。

  • 2017/12/04 16:54:33

  • 蒼穹の昴 の後に読んだ。
    皇帝側室の珍妃を殺したのは誰なのか。真実を知るために、4つの国の代表の4人の貴族が関係する者たちに訪ねて回る。
    それぞれの話を聞いていくがどれも食い違いがあり、犯人が特定できない。4人は最後に皇帝に直接会い話を聞く。皇帝の話を聞き、その4カ国を含む列強各国の清に対する仕打ちの結果、珍妃は死んだ、ということを示唆される。珍妃の死は清の国民、清国全部に与えた列強各国の仕打ちを象徴するものであったことを知る。
     4人が珍妃を殺したのは誰か訪ねていくそもそもの動機がやや理解できないことと、聞いていく者がそれぞれに語ったことは最後の結びと関係あったのか、読み終わった後になると?マークがつく。

  • 蒼穹の昴の後篇だったのですね。読んでなかったので、最初??だったのですが、それでも十分読めます。
    インタビュー形式で話は進むのですが、みんながみんな言うことが異なる。
    それは本筋の王妃の死だけでなく、清朝・欧米列強への考え方も含め。
    高校までの世界史ではあまり触れられない話でもあり、興味深く読みました。蒼穹の昴も読んでみようっと。

  • 深読みかもしれませんが…珍妃と皇帝の深く愛しあい、儚く消えた美しさと、かつて栄えた清王朝の今は脆く傾いた時代の終わりとを準えているように思えてなりませんでした。 もっと歴史を知っていたら面白く読めたかもしれない。

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著者プロフィール

1951年東京都生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞を受賞。以降、一九九七年『鉄道員』で直木賞、二〇〇〇年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、二〇〇六年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、二〇〇八年『中原の虹』で吉川英治文学賞、二〇一〇年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、二〇一六年『帰郷』で大佛次郎賞を、それぞれ受賞。二〇一五年紫綬褒章受章、二〇一九年菊池寛賞受賞。他の著書に『蒼穹の昴』『天国までの百マイル』『大名倒産』『流人道中記』『おもかげ』など多数。

「2021年 『日輪の遺産 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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